じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真]  早朝の散歩時、アスファルト道路の上で、抜け殻から出てきたばかりのセミが仰向けになってもがいていた。つまみ上げて柵の近くに置いてやったら自力で柱に掴まった(6/30撮影)。その後、出勤時に同じ道を通った時には姿が見えなくなっていたので無事飛び立ったものと思う。

 ところで、抜け殻から出てくるセミというと「新しい世界への門出」のように思われがちであるが、セミというのは6年ほどを地中で過ごし、地上に出て最後の脱皮をして成虫となる。成虫の寿命は約2週間だけであることからみて、セミの一生の主要な生活空間は地下であって、子孫を残して死ぬために地上にはい上がってくるとも言えよう(2001年7月26日の日記参照)。帰りの燃料を積まずに飛び立つ特攻機の離陸風景のようにも見える。



6月30日(木)

【ちょっと思ったこと】

西日本の記録的少雨

 6月30日から7月1日へ。月単位では一年の半分が過ぎたことになる(日単位では、7月2日正午が折り返し点)。前期の真っ最中でもあるのでじっくりと振り返る気分にはなれないが、この忙しさもあと1カ月、授業回数分としてあと4回(期末試験を行う場合はあと3回)ということを思うと、やっと峠を越えたという感じになってきた。

 さて、この6月はとにかく雨が少なく暑いという印象が強かった。大阪では真夏日が18回であったというが、気象庁のデータを見た限りでは一番高かったのは6月27日と28日の34.5度。私の住む岡山市の場合は、真夏日は16回と大阪より少ないが、35度以上の「酷暑日」が3回もあるのだ。35度以上の炎天下を歩くとさすがに顔がゆがんでくるものだ。

 岡山市の雨量は、24.0ミリ。内訳は、梅雨入り宣言日の6月11日が16.5ミリ、6月29日が4.5ミリ、6月2日が1.5ミリ、6月4日、16日、30日がそれぞれ0.5ミリ。これら6回以外は、せいぜいパラついた程度であって降水量は記録されていない。

 もっとも、月が改まった7月1日は未明から断続的に雨が降り、午前7時までに4ミリを記録している。週間予報でも雨マークが並んでおり、岡山県に限ってはある程度の降水が期待できそうだ。

 問題はたぶん四国地方だろう。7月1日現在の天気図を見ると、南から太平洋高気圧が張り出して前線が日本海側に停滞するという、もはや梅雨末期の気圧配置となっている。このまま前線の活動が弱まってしまうと、四国の各ダムは大変なピンチになりそうだ。早明浦ダムの貯水率は27.8%になっている。





怪しげな街頭募金

 5月31日の日記で、「NPOを名乗り「難病の子供たちに支援を」などと呼びかける募金活動に、虚偽の求人広告で集めたアルバイトを使ったとして、大阪府警は31日、グループの実質責任者とグループ代表を職業安定法違反容疑で逮捕した。」というニュースを取り上げた。その関連記事であったMBSの報道記録(2004.12.24.)がリンク切れとなっていることにたまたま気づき再検索したところ、元の記事は見出せなかったものの、6月20日付けで、別の「怪しげな募金」の実態が伝えられていたことが分かった。

 2005年6月20日放送の闇の正体『盲導犬で「ニセ募金」を操る黒幕』というのがそれ。記事によれば「一見、まともな募金団体のようだが実は去年から複数の名前を使い、全国各地で街頭募金をしていた。もちろん、集めた金の行方はほとんどわかっていないという。」そうだ。

 善意を食い物にするインチキ募金と言えば、カルト宗教団体の資金集めが頭に浮かぶが、最近では、そういう宗教とは全く無関係の金融業者が元締めになっているケースも増えているようだ。また、「募金」活動を行っている若者たちも、マインドコントロールされた信者ではなく、時間給1000円とかで雇われ、アルバイト感覚で参加しているようだ。

 募金団体の大半は善意で活動を行っているものとは思うが、我々は、ホンモノとニセモノを区別する手だてを持たない。善意のボランティア活動をサポートできないことはまことに残念ではあるが、少なくとも私は、街角での募金活動はすべて無視するという姿勢を貫かざるを得ない。