じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 奥津温泉の近くにある七色樫。四季を通 じて7回も葉の色が変化するところから、別名「虹の木」と言われている奇珍樹。詳細は、岡山の自然百選を参照されたい。なお、奥津町は、鏡野町、上齋原村、富村と合併し、平成17年3月1日より、新しい鏡野町が発足している。


6月25日(土)

【ちょっと思ったこと】

記憶の超人 脳カメラ

 夕食後、人類衝撃ミステリー記憶の超人スペシャル「唐沢寿明が目撃する”記憶”のチカラII」の一部を視た。チャンネルを合わせた時にはすでに番組は始まっており、途中からDVD録画に切り替えたためごく一部しか視ていないが、ヤラセでないとすれば、驚きの内容であった。

 最初に視たのは、東京・六本木ヒルズ屋上から見渡した360度の全景を記憶し、その記憶だけを頼りに巨大キャンバスにこれを再生した画家の話題であった。建物の配置、道路の車線が写真で写し撮られたように正確に描かれていた。

 もっとも、風景の記憶というのは、それが何に見えたかという、知覚レベルの段階でも大きく変容してしまう。「多義図形」として知られているように、アヒルにもウサギにも見える絵とか、老婆にも若い女性にも見える絵というのは、それをどう見たかによって再生される絵に影響が出てくるはずだ。風景画の場合も、例えば水の溜まった部分を大きな川の一部と見るか、湖と見るか、東京湾の一部と見るかによって変わってくるであろう。いや、純粋に視覚的に記憶される場合は、何に見えるかは関係無いのかもしれないが。

 風景記憶の達人としては、虹の絵師として知られる山本良比古氏のことが頭に浮かぶ。まだオーバードクターであった頃、山本さんの個展で、購入した画集にサインをしてもらったことがあった。あらかじめ白い短冊に、私自身の氏名を記入すると、山本さんがそれを見て「長谷川芳典様」と書き込んでくれるのだが、なっなんと、その筆跡が私自身が書いた文字とそっくりだったのだ。私の書いた漢字を、文字ではなく画像として写し撮っていたのである。




森林公園ふたたび

 6月25日は、夫婦で岡山県・森林公園に行ってきた。森林公園を訪れたのは5月14日以来。但し、前回はのんびりと新緑見物をすることが目的だったのに対して、今回は、イラン最高峰登山のための装備の点検とトレーニングが目的であったため、歩き方も、運ぶ荷物も前回とは大きく異なっていた。

 今回の目的は
  • 今度の登頂ツアー用に買った登山靴の履き具合の点検。
  • 同じく、ザックの点検
  • サングラス、帽子の点検
  • 登山後の疲労、筋肉痛などのチェック
といったところであったが、特に大きな問題はなく、無事に下山できた。もっとも、この森林公園の山々は、標高差で250mに過ぎない。登頂ツアーのほうは、4000m以上の高地を一日に1500m近く登って下りてくるわけだから、トレーニングの量としては今回は不十分。最終的には、同じ日に大山頂上まで2回往復するくらいの体力が必要ではないかと思っている。

 森林公園の尾根筋は標高1000〜1100m前後であったが、この日はかなり暑く、汗をいっぱいかいた。下山後にラジオでニュースを聞いていたら、この日の岡山市の最高気温は6月としては観測史上最高の35.7度。このほか鳥取県鳥取市でも35.7度、米子市で35.6度となるなど、軒並み酷暑日となったようだ。これではたまらん。

 ところで、24日行われたイラン大統領選挙の決選投票では、保守強硬派のアフマディネジャド・テヘラン市長が、保守穏健派のラフサンジャニ前大統領を大きく引き離し、当選を確実にしたという。いっぽう、この決選投票について、アメリカ国務省は、24日声明を出し「選挙は、多くの候補者が資格を取り消されるなど、いい加減なものだった。イランが自由化の流れから取り残されているというアメリカの見方は変わらない」と述べて、選挙そのものを認められないという立場を表明したという。登頂ツアーが行われる8月中旬にはまだ大きな変化は無いものと思うが、アフガニスタンやイラクのようにならないことを切に願うものである。