じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 岡山県・森林公園内に咲くショウジョウバカマ。↓の記事参照。


5月14日(土)

【ちょっと思ったこと】

テレビ寺子屋:奥平正和さん

 5月15日の朝、散歩から戻ってテレビのスイッチを入れたら、たまたまテレビ寺子屋「第1430回「旅をすれば世界が変わる」」という放送をやっていた。あとでネットで調べたところ、このシリーズは、FNN系のテレビ静岡が制作したもので、放送予定によれば、テレビ静岡では4月23日、フジテレビでは4月30日、岡山放送(OHK)は5月15日ということになっていた。

 講師の奥平正和さんのことは講師紹介ウォータービジョンに記されている通りであり、今回は、シベリア横断の体験談を語っておられた。

 お話の中で特に印象深かったのは、
新しい国や町に行くとき、そこに行った事がある人に「あの国どうだった?」と聞きます。ある人によれば、「あそこはひどい国だったよ。二度と行きたくない」と答えました。またある人に聞くと「素晴らしい国だった。人も優しくて最高だよ」と。 同じ国なのに一体この差はなんなのでしょうか。
第1430回記録サイト参照】
という部分だ。

 旅行先の印象は、もちろん、その時の環境条件、偶発的な事件、たまたま出会った人との関係などによって良くも悪くもなる。しかし奥平さんによれば、心の持ち方次第で印象も変わってくるものだという。衛生状態の悪い開発途上国を訪れた時に、そこを貶む気持ちがあれば必ず顔や態度に出る。すると相手の人も「こいつは偉ぶっている」と受け止め、親切には接してくれない。いっぽう、その国に大きな夢と期待をいだき、何かをつかみ取ろうという真摯な気持ちがあれば、相手もそれに応えてくれる。同じことは自分の人生や、自分を取り巻く現実世界についても言えるといってよいだろう。

 もう1つ印象に残ったのは、その国の言葉は知らなくても現地の人々との交流はある程度できるということであった。奥平さんが知っているロシア語は、ひょっとしたら「ダーДа」「ニエットНет」「スパシーバСпасибо」くらいかもしれないが、それでもちゃんと旅行できる。つい先日、某院生が異文化間ソーシャルスキルについての研究発表をしていたが、そういうのを超越した汎文化ヒッチハイク型ソーシャルスキルというのも別にあるような気がする。


 余談だが、ネットで検索していたら、チタで金正日特別列車とすれ違ったという興味深い話題が見つかった。





岡山県森林公園で新緑見物

 5月14日は、夫婦で県北の岡山県立森林公園までハイキングに行ってきた。大型連休の一週間後の5月14日(土)ならば空いているだろうとの予想があたり、道路はガラ空き、駐車場も入り口から2番目に近いところに駐めることができた。

 すでにザゼンソウの花は終わってしまっていたが、新緑が美しく、上に掲載したショウジョウバカマのほか、各種のスミレ、ミヤマカタバミ、サンカヨウ、ミヤマキケマン、ボタンネコノメソウなどの花を楽しむことができた。

 このところずっと忙しく、山道を歩いたのは年末のパソンツォ以来4カ月ぶりとなった。もっとも、毎日、鉄芯入りの重い靴(合計1.8kg)で8km近くを散歩している成果が現れ、特に息切れすることもなく、もみじ滝〜きたけ峰〜千軒平〜もみじ平のコースを早足で一周することができた。

 森林公園を訪れたのは2002年6月23日以来、約3年ぶりではなかったかと思う。国道53号線を経由して津山方面に行ったのも3年ぶりであった。市町村合併で、御津町は岡山市の一部に、中央町は美咲町の一部に、奥津町は鏡野町の一部となっており、まずは地名の変化で戸惑った。2002年6月23日で「10年放置?津山市の公共工事の謎」としていた工事はすでに完了しており、奥津方面へスムーズに進むことができた。

 さらに驚いたのは、苫田ダム完成に伴い、津山から奥津方面への179号線が通りやすくなっていたことである。かつては、細い山道を、対向車に注意しながら1時間以上かけて通行していたものであるが、なんと、津山から片道30分〜40分程度で森林公園に行かれるようになった。岡山〜津山間の国道53号線も、制限速度60km区間が増えて、おおむね1時間10分程度。つまり、渋滞がなければ片道2時間以内で岡山から森林公園に行かれるようになった。ネイチャリング志向の私にとってはこれは非常に魅力的である。苫田ダム建設に際しては種々反対論があり、また、岡山市の水道料金が値上げされるといった、とばっちりを受けることにもなったが、少なくとも道路整備に限ってはありがたい結果となっている。

 一連の工事が完了したことで、奥津・恩原方面は「お気軽にお出かけ・日帰り圏内」となった。奥津温泉の日帰り利用客は増えるものと思うが、宿泊客のほうはどうだろうか。