じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] ハクチョウソウ(白蝶草)。花を逆さにすると白い蝶が舞っているように見える(サムネイルは、わざと逆さにしてある)。ネットで検索したところ、園芸ネットのカタログがヒットしたが、ずいぶんいろんな品種があるもんだなあ。夕映えという品種は、一日のうちで色が変わるそうだ。ちなみに、この写真にある白花種は完全に野生化しており、増えすぎて困るほどだ。


6月16日(木)

【ちょっと思ったこと】

TVチャンピオン“なでしこ中高生・美しい日本語王選手権”

 夕食時に表記の番組の一部を視た(当日の番組記録は、一週間後以降は過去の放送記録に移動される見込み)。

 番組では、「情けは人のためならず」、「憮然」、「破天荒」、「折り紙つき」、「押しも押されぬ」、「奇特な」、「黒白つける」、「やけぼっくりに火がつく」などが、その文脈において正しい日本語になっているかどうかを問う問題が出された。

 この種の誤用問題については、今年の3月下旬の日記読み日記で、「檄を飛ばす」などの使い方を「誤用」と見なすか「変化」と見なすかで、Web日記作者の間でもいろんな意見が表明されたことがあった。私の考えは
  • 大部分の人が意味を間違って使っており、それでコミュニケーション上誤解が生じない時は、もはや「意味が変化した」と考えるのが妥当。
  • しゃべり言葉としては、8割が知らなければ死語、7割が誤用していれば「変化」と考えるべきであろう。話し言葉では、話し手と聞き手に共通理解が無ければ会話は成り立たない、双方とも誤用を前提に理解し合っているところに第三者のオッサンが「こら、正しい日本語を使え!」と割り込んで訂正させるわけにもいかない。このほか、聞き手の知らない言葉を多用するわけにもいかない。
  • そうは言っても、書き言葉の場合は、不易の部分を大切にすることも必要。また、学校教育の中では、ある程度の誤用の是正も必要。
 で、今回のクイズの中にも、うーむどうかなあ、ゼッタイに誤用とは言えないのではないか、という思わせる問題がいくつかあった。番組は最後まで視ていなかったが、放送記録を見ると、どうやら、最後の決勝問題でも
今回の決勝の最後の問題について、番組収録後に改めて専門家に見解を求めたところ、「東雲」が正解として最適ですが、「曙」を不正解とは言えないという意見が多く寄せられました。
などという断り書きがあった。上記の「誤用か変化か」とは別の問題かと思うが、とにかく、言葉の「正しい」使い方をめぐるクイズ問題というのは、スッキリしないところがある。むしろ、乱れた日本語翻訳美化対決のように、文章表現の美しさを競う問題のほうが面白かった。「Yeah! めっちゃなホリディ...」という歌詞の「Yeah!」を「ごめんあそばせ」と訳したり、「そこんとこ、よろしく」を「どうか気持ちをおくみください」と書き換えることができるというのは、相当な表現力だと思った。

 余談だが、今回の出場者のお一人は、私の出身高校の後輩であったようだ。チャンピオンになれず残念。




日の出が一番早い日

[写真]  毎朝5時頃に起きて散歩に出かけているが、今の時期は、日出の時刻が早く、出かける時には朝日のまぶしい光を浴びることが多くなった。写真は6月17日5時14分に撮影したもの。もやがかかっていたため、逆に、太陽の輪郭がくっきりと見えた。

 ところで、日の出が一番早い日というのは決して夏至の日ではない。このことを詳しく書こうと思って検索したら、なっなんと、昨年の同じ日付の日記で、ちゃんとそのことにふれていた。今年の日の出時刻等は に記されている。日の出時刻が最も早いのは6月5日から6月21日までのあたりで、東京では4時25分、岡山は4時51分となっている。秒単位で最も早いのは、その真ん中の6月13日頃かと思うが大差ない。もっとも、私が散歩するコースに限って言えば、北東方向には半田山植物園の山があって、その後ろから太陽が出てくる時期は、日の出が若干遅くなる。