じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 草むらの中でひっそりと咲くヒナギキョウ。長年、種名が分からず謎の花であったが、昨年6月4日に名前を教えてもらった。


5月25日(水)

【ちょっと思ったこと】

最南の月

 5月25日、夕食後の散歩に出かけたところ、南東の空に、ほんの少し円味を失った月が昇っているのが見えた。天文年鑑によれば25日21時の月齢は17.1。夏至が近づいていることもあり、太陽と正反対の位置にある満月前後の月は南の空低いところを移動する。最南となるのは5月26日の朝8時2分であり、赤緯は−28度。これだけ南に偏ると、北極付近では月は見えず、いっぽう南極では、一晩中、というか24時間中、月明かりに照らされる状態が続くはずだ。

 真夜中に枕元まで月の光が差し込むのもこの時期ならではの光景だ。子どもの頃、たまたま目が覚めてその明るさに驚いたことがあったことを思い出した。たぶんこの季節だったんだろう。




カワセミ

 5月26日の朝5時すぎ、いつも散歩している座主川の柵の上に見慣れない鳥がとまっているのを発見。背中が明るい青色で、くちばしはまっすぐ伸びていた。家に戻ってから図鑑やネットで調べてみたところ、カワセミであることが判明。野生のカワセミを肉眼で見たのは初めてであった。




トリビアの泉:過冷却と猫が魚をくわえる実験

 夕食後の散歩に出かける前、トリビアの泉をちょっとだけ視た。ジンジャーエールを冷凍庫に入れたあと取り出して栓を空けると、みるみるうちに凍り始めるという実験が面白かった(←多少危険が伴うらしい)

 急速に凍るのは、炭酸ガス放出により気化熱が奪われるせいか、圧力の変化によるものかと思ったが、どうやら仕組みは違うらしい。過冷却状態の液体から炭酸ガスが抜け出すことで分子の混ざり具合が急変し、これがきっかけとなって急速に凍り始めるというような説明であった。

 ネットで検索したところ、CHEMISTRY NO.2 〜過冷却の実験〜 生き物のように爆発的に水が凍るのを見ることができる。というサイトに詳しい解説があった。もっとも、ここでは、突然圧力が下がり、凝固点が上がることで凍り出すという説明となっている。ということは、炭酸ガスは必ずしも必要無いのか? 何だか分からなくなってきたぞ。

 もう1つ、圧力が急激に低下すると沸騰することもある。凍る前に沸騰してしまったらどうなるのかなあ。うーむ。物理も化学も35年前に習ったきりで、すっかり忘れてしまった。

 余談だが、あの番組で解説された東海大学の安岡先生、つい最近どこかでお見かけしたはずだと思って検索したら、3月6日に開催された大学コンソーシアム京都・FDフォーラム第1分科会 授業評価のあり方でお話を拝聴していたことが分かった。3月17日の日記に感想あり。

 そのあとの「お魚くわえたドラ猫」という歌詞があるが、ドラ猫は何グラムの魚まで加えることができるか」という実験は、かなりいい加減な方法で、まさにtrivialそのものであった。実験では人通りの少ない公園トイレの裏側にいろいろな魚を軽い順番に置いて、複数の野良猫がどういう行動を示すか観察され、その結果、2kgのカツオまではくわえることができるが、それより重いマグロはその場で食べ始めることが確認された。しかし、軽いイワシから上等な魚に遭遇した野良猫は、最初は警戒して魚を持ち去るが、そのうち慣れてくれば、わざわざくわえたりせず、その場で食べ始めるようにもなるはずだ。また、あんなに頻繁に魚ばかり与えていたらお腹がいっぱいになってしまう。ま、娯楽目的の実験だからあれでよしとするか。「カツオが限界」というのはサザエさんの引っかけか。