じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真]  2歳になるオスのハムスターが数日前、丸くなったまま硬くなっていた。丁重に埋葬しようとしたところ、かすかに背中を縮めるような動きがあったので、もうしばらく様子を見ようと、ケージの隅に「安置」してやった。
ところが、それから2日ほどたってケージの中をのぞいてみると、安置した場所に姿が無い。しばらくすると、元の巣の中からモソモソとはい出してきた【写真】。
 こちらに、「死んだ動物が生き返る理由」として、
飼っていたハムスターが死んだのに生き返ったことがあるから
と答えた中学生があり、いくらなんでもそんなことはあるまい、冬眠と勘違いしたのだろうと思ったが、いざこういう体験をしてみると、まさに生き返ったということが実感できる。

 ちなみにこのハムスターはこちらの写真(手前)と同一。メス(2004年3月26日の日記にも写真あり)のほうはまだ老化の兆候が無い。


3月26日(土)

【ちょっと思ったこと】

生身の自分の居所とWeb日記上の居所

 年度末は26日の講演会出席をもって公的任務は一段落、28日からは新年度に備えてゆっくりしようかと思っていたところであるが、急な用事が次々と入り、当初の予定を大幅に変更せざるを得なくなってしまった。日記ではいちいち言及していないが、このところ、岡山以外からWeb日記をエントリー(更新)していることも多い。

 もっとも最近はたいがいの場所でネットが使えるので、Web日記にそのことを書かない限りは、旅行先から発信しているのか、いつも通り自宅から発信しているのか区別がつかないから奇妙なものだ。

 そんななか、今月は、3月5日と3月22日付けの日記の更新報告が夜にズレこんでしまった。これは宿泊先のホテルでモジュラージャックからアクセスポイントに接続できなかったためである。3月23日付けの日記書き日記に書いたように、じつはこの時も、当日朝にグレ電(差し込み口のあるグレーの公衆電話)から更新を試みていた。ところが、「データ通信」ボタン(機種によっては「切替」ボタン)を押す」という操作を怠ったために、うまく接続することができなかった。3月末には、もう一度、別のホテルに宿泊する予定があるのだが、ここは無料のLAN接続サービスがあるので、たぶん、岡山に居る時と何ら変わらない更新をすることができるかと思う。このほか、最近では、空港の待合所からも無線LAN接続ができるようになっており、早朝便利用の時には一度利用したいと思っている。

 ま、そこまで規則的更新にこだわらなくても良いのだが、私の場合、同じことにダラダラと関わってその一日を無駄に過ごしてしまう傾向があり、種々の行動に時間的なケジメをつけることがどうしても必要になっている。

【思ったこと】
_50326(土)[教育]京大・第11回大学教育研究フォーラム(4)モデルなき特色GPの行く末

 3月22日午後開催の、大会企画フォーラム

●大学評価−評価する側の論理−

について引き続き感想を述べることにしたい。

 今回は

●吉田文氏(メディア教育開発センター教授):教育の効果を評価する

の話題提供についての感想。GP実施委員会委員としての貴重なお話を伺うことができた。

 ところで、このGPというのは、当初「COE教育版」あるいは「COL」などと呼ばれていたもので、2002年度から公募が開始され、次年度で3年目となる。じつは一年前の「第10回大学教育改革フォーラム」でも

●今こそ大学教育の改善を問い直す〜COLの投げかけるもの〜

というテーマが掲げられていた(2004年3月20日の日記参照)。呼称自体があとから2度も変化すること自体、いかにも暗中模索という感じがするが、じっさい、この予算枠というのは、かなり短い期間に、しかもトップダウン的に設けられたもののようだ。今回の話題提供でも、せっかくの予算枠を何とか実りあるものにしようと苦心惨憺された実施委員の方々のお気持ちがよく理解できた。

 そもそも「特色」なる言葉がつけられたのはなぜかと言えば、教育を評価するモデルがなくランクづけで選定することが難しいという背景があったらしい。そういうことから、「実績か計画か」では実績重視、「組織か個人か」では組織重視というエリアで特色ある取り組みを支援するということになった。しかしこれだけでは皆目見当がつかない。そのことから、「5つのテーマと例示」という形で、応募の指針が示されることになった。

 じつは私自身も学内の「教育COE」推進会議委員としてこれに関わったことがあるのだが、実績が無いと応募できないのか、特色とはどういうことを言うのか、今ひとつ、募集要項の意図するところが読めなかった。今回のお話を伺って、その原因が必ずしも当方の読解力不足によるものではないということがよく分かった。

 さて、とにかく、応募された取り組みについて、教育効果をどう評価するかという問題が出てくる。上にも述べたような事情から、実際には、「どれだけ成果をあげたと分析しているか」という「outcome」を明示することができず、「教育効果をどのような方法で測定・評価したか(しようとしているか)」という括弧つきの「outcome」を指針とせざるを得なかったようだ。

 特色GPに関する意見は昨年3月20日の日記でも述べた通りであり省略するが、要するに
GPは教育活動評価ではない、評価されるとしたら、それはGPが教育政策として成功したかどうかという効果の部分についてである。
という点で後世の評価にゆだねられることになるだろう。なお、特色GPに関しては、この連載の最終(たぶん次々回)で、再度言及する予定。