じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] アパート階段横の空き地でひっそりと咲くプリムラ。2002年3月23日の写真と同じ頃に植えた株。多年草であることの証明。


3月17日(木)

【ちょっと思ったこと】

NHKラジオ「英会話入門」復活!

 3月18日の朝日新聞に、NHK外国語講座の全面広告があった。その中でラジオ英語講座の1つとして遠山顕先生の「英会話入門」が3年ぶりに復活することを知った(週3回二度放送、朝6:30〜6:45)。このほかラジオ「英会話」で人気のあった大杉正明先生も、「シニアのための ものしり英語塾」(朝7:45〜8:00)に登場されるようだ。

 2002年3月15日の日記にも書いたように、遠山先生の「英会話入門」は7〜8年聴き続けており、あのころは私の英会話力も一定水準を維持していたはずであったが、番組が終わってからはバッタリ。他の講師の先生には失礼だが、他の英会話放送はあまり面白くなく、すぐにやめてしまった。マーシャ・クラッカワー先生の英会話も、失礼ながら私には相性が悪く、単調で聴いているだけで眠くなってしまう。遠山先生の番組が復活することで、毎朝ラジオを聴く習慣が復活することになるだろう。

※新しい番組について何か情報はないものかとこちらにアクセスしてみたのだが、おやっ? 外国語会話のところに英会話が含まれていない? 下部のほうにある「レッツスピーク」のクリック先はNHK出版となっている。


 テキストを買ってラジオを聴くという昔ながらの勉強法もそれなりに効果があるとは思うが、私がNHKに望みたいのは、総合テレビのすべての番組を二カ国語放送にしてほしいということ。特に、朝の「おはよう日本」に英語放送を加えれば大いに役立つ。そもそも英会話なんていうのは、アメリカのどっかの家庭の会話風景を真似したって身に付くはずがない。毎日、日本で起こっていることをどのように英語で表現するか、を学ぶことのほうが遙かに重要であると思う。

【思ったこと】
_50317(木)[教育]大学コンソーシアム京都 「評価される大学教育」(9)授業評価結果の公開/高齢教員の特徴/教育力のある大学

 3月5日・6日に行われた

●大学コンソーシアム京都 第10回FDフォーラム 「評価される大学教育」

の連載9回目。2日目分科会の1つ、授業評価のあり方に関して、引き続き感想を述べさせていただくことにしたい。




 東海大学理学部・安岡高志氏からは、長年にわたる授業評価の豊富なデータに基づいて、これまでの成果や留意点、今後の課題などについての貴重な話題提供をいただいた。

 レジュメの中にも記されているように、授業評価アンケートの結果公開に関して安岡氏は、
  • 学生の協力に対して、結果を公開するのは当然の義務
  • 全てが公開されていなければ、授業改善や検証はできない。
  • 東海大学では、結果公開に9年を必要とした
と述べられた。岡大でも今年度より、教養教育科目の結果について原則公開(学内限定のWeb公開、教務窓口でも閲覧可能)が開始された。そのあらましは、こちらにも示されている通り。「原則」公開というのは、結果公開は原則承諾とし,書面による申し出があった場合のみ不承諾扱いとし、その授業の平均評点はアステリスク表示となる。但し、どの科目のどの教員が不承諾を表明しているのかは表から明らかとなる。実際に不承諾を申し出られた教員は10名程度であった(←手元に資料が無いので正確な数値ではない)。ちなみに、私自身が担当している教養教育科目の結果についてはこういう感じで自主的に詳細を公開している。

 安岡氏のご指摘の通り、授業評価アンケートの結果を公開することは学生に対する当然の義務であると私も思う。但し問題は、学生がそれをどう受け止めるのかということだ。ここでも何度か書いているように、平均値が3.0より3.5、3.5より4.0というように高ければ高いほど有意義な授業であるかどうかは何とも言えない。履修登録にあたっては、前年度の評価結果ばかりでなく、各種の質的な評価も大いに参考にすべきであろう。ネットで検索すると岡山大学みんなの就職状況というサイトの中に、「岡山大学の授業評価(15件)」という書き込みがあることが分かる。ま、教員に対する誹謗中傷が無い限りは、大いに結構。単なる便利情報ではなく、多様かつ、しっかりした目で評価が行われることを期待したい。




 安岡氏はまた、担当教員の年齢が高くなるにしたがって見られる傾向として
  • 理解できない言葉を多く使用する傾向がある
  • 話し方が単調になる傾向がある
  • 同じことの繰り返しが多くなる傾向がある。
  • 書く量が少なすぎる傾向がある。
  • 学生に興味を示さなくなる傾向がある。
  • 質問しにくい雰囲気が強くなる。
などを指摘された【順不同、長谷川による抜粋】。さらに
  • 年齢の高い教員の話は意味がわからないことが多い。
  • 動作が鈍くなり、体力的なところが異なってくる。
  • 年齢の高いほうが疲れている。
などの意見も紹介された【順不同、長谷川による抜粋】。もちろん、その一方で年齢の高い教員に対するポジティブな評価もあるが、上に指摘されたような特徴には私自身思い当たるところがあり、そのような評価を受けないように気をつけていきたいと思う。

 このほか安岡氏からは、基礎学力と授業評価の関係、各項目と総合評価の関係、学問領域と総合評価との関係などについて、豊富なデータに基づいた貴重な情報をいただいた。




 安岡氏が全体として強調されたことは「教育力」の大切さということであったと思う。これは教員に
  1. 知的好奇心・学びの喜びを与えられる
  2. 基礎を身につけさせ、応用性を伸ばせる
  3. 授業外学習をさせる
  4. 助産役ができる
という付加価値をつけさせることでもあり、「保護者・学生を含めた社会のニーズに耐えられる教育サービスの構築」につながることが最終目的となる。少子化が進む中で、学生はいずれ、教育力のある大学を選ぶようになるだろうということであった。

 もうおひとかた、メディア教育開発センター・山路弘起氏の話題提供があったが、ちょうどそのお時間の時に、河合塾報告に対して提出する質問票に記入をしていたため、十分に聴き取ることができず失礼してしまった。

 というこで、以上をもって、3月5日・6日に行われたFDフォーラム参加の感想を終わらせていただく。ちなみに、3月22日・23日には、京都大学で第11回・大学教育研究フォーラムが開催される。再び上洛する予定。