じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] オシロイバナ。同じ枝から紫紅色と黄色が咲き分けているのはたまに見かけることがあるが、写真のように、絞りの花が均一に咲いたのはこの株が初めて。 2002年7月16日の日記に、「夕刻から開花するので、土日以外はなかなか見られない。」と書いたが、今年は、法人化に伴う会議の簡略化(大部分の議題は代議員会で審議、報告事項は事前にEメイルで配布)により18時までには帰宅できる日が多くなり、オシロイバナを見る機会が増えている。



7月5日(月)

【ちょっと思ったこと】

ツクツクホウシも初鳴き

 7月5日は朝方に雨が降ったものの最低気温は25.2度、最高気温は34.2度と、実質梅雨明けを思わせるような猛暑となった。そんななか、岡大西門付近で夕刻、この夏初めてツクツクホウシの声を聞いた。

 ツクツクホウシは普通8月になってから鳴き始めるセミであり、そんなはずはないと、しばらく立ち止まってみたが、紛れもなく「オーシンツクツク」と鳴いていることを確認した。

 中国地方はこのあと7月7日から9日頃にぐずつくとの予報が出されているが、すでに梅雨前線は活動を弱めており、実質的に梅雨明け状態となっている。今年の梅雨は、梅雨前線がいきなり本州にかかり、そのあとは台風、ということで、一度に降る雨量は多かったものの、全体として空梅雨傾向にあったように思える。




「向こう正面」ガラガラの大相撲

 大相撲7月場所(名古屋場所)2日目の結びは、朝青龍vs黒海という初顔の好取組があったが、驚いたのは、観客の少なさである。テレビに映し出された向こう正面の観客席は、さじきと枡席の一部を除いて誰も居ない。幕下の取り組み風景みたいだった。

 愛知県体育館の会場の都合、もしくは、正面側に優先的に席を確保しているのではないかと思われるが、テレビでは、通常向こう正面の方向が映し出されるため、客入りの少なさが特に目立ってしまう。

 早めに仕事を終えた方はぜひ、テレビ画面で観客席の様子を確認していただきたい。

【思ったこと】
_40705(月)[心理]「活きる」ための心理学(5)性格検査が「当たっている」と思われるわけ

 自治体主催の生涯学習講座(4回シリーズ)の出講2回目(7月3日実施)のメモの続き。

 昨日の日記で、質問紙性格検査の質問項目は一種の言語刺激に過ぎず、その質問に対する被験者の回答や反応の解釈は、1連の質問に対する反応との関連において初めて意味をもつ。 それゆえ、「あなたは神経質ですか」という問いに「いいえ」と答えたほうが「神経質」と判定される場合もありうると述べた。じっさい、「自分をよく見せかける傾向」を測る質問項目の中には、質問の論理的な意味内容が測ろうとする傾向と全く異なっている場合もある。

 しかし、質問紙性格検査の項目全体を眺めると、質問の意味内容と測ろうとしている特性が論理的に一致している項目が圧倒的多数を占めていることもまた事実である。例えば、ある質問紙検査では、社会的外向性を測ろうとする質問として、
  • 色々な人と知り合いになるのが楽しみである【という質問に「はい」と答える】
  • 知らぬ人と話すときはかたくなる【という質問に「いいえ」と答える】
  • こちらから進んで友達を作ることが少ない【という質問に「いいえ」と答える】
  • 人と広くつきあうのが好きである【という質問に「はい」と答える】
  • 誰とでもよく離す【という質問に「はい」と答える】
といった項目が採用されている。いくら「単なる言語刺激」と言ったところで、これらは結局のところ、「社会的外向性とは何か」を定義していることと大差ない。




 さて、上述の事例で、「社会的外向性あり」と「診断」された人がいたとする。その解説文のところに、
あなたは社会的外向性があります。あなたは、色々な人と付き合うのが好きで、それを楽しみにしています。自分から進んで友達を作ろうとします。誰とでもよく話し、知らぬ人と話してもかたくなることはありません。
などと書かれていると、その人は、「ホンマ、その通りだ。何てよく当たっているんだろう。」と驚いてしまうに違いない。

 しかし、実は、解説文に書かれていたことは、質問項目の文をちょっとだけ書き換えたに過ぎない。回答者がウソをついていない限りは、当たっているのが当然なのである。

 ネット上でゲーム風にアレンジされた「性格診断」が「よく当たる」と思われるのもこれと同様のからくりである。この種の診断の解説文は、実質的には、回答者が「はい」と答えた質問内容を表現豊かな「名人芸」で書き換え、ありがちな予想を付け加えただけのものにすぎない。

 次回に続く。