じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
昼過ぎ、草むらの中でパチパチという音がしているので覗いてみたら、カラスノエンドウの莢がはじける音だった。カラスそっくりの真っ黒な莢。ちなみに、カラスノエンドウは「烏の豌豆」ではなく「カラス野豌豆」だとか。 |
【ちょっと思ったこと】
「新幹線通勤」と単身赴任 5/20の日記で“通勤手当「6カ月定期代の1/6相当分」は著しく不利か”という話題に関連して 大都市ならともかく、岡山のような地方都市の大学に通勤するのになんで新幹線を使わなければならないのだ。在来線では通勤に何時間もかかるから新幹線が必要というような教職員は、大学周辺の職員宿舎に引っ越してくるべきではないかなあ。 と書いたところ、ある読者の方より、 ●「大学周辺の職員宿舎に引っ越してくるべきではないかなあ」というのは単身赴任しなくてもすむひとのことばだな、という印象です。単身赴任しなくてすむなら、飛行機通勤でもしたいくらいというのが当事者の心境ですから。 というご意見をいただいた。このWeb日記は、個別にはお答えしない方針をとっているので、この場で意見を述べさせていただく。 この方の特殊なご事情は分からないが、私自身も結婚して3年近くの間は単身赴任に近い生活を送っており、その辛さはある程度知っている。いずれにせよ、家族は可能な限り同居することが望ましく、そのためには、家族全員が扶養者の勤務地の近くに引っ越して一緒に生活するのが理想かと思う。にも関わらず、単身赴任か遠距離通勤かという選択を迫られるというのは、共稼ぎで配偶者が勤務地から引っ越せない、実家が農業をやっている、というように、家族全員の引っ越しが困難な何らかの事情があるものと拝察される。したがって、真にやむを得ぬ事情があれば、所定の基準の範囲内で、敢えて単身生活を避け、新幹線で遠方から通勤するというケースもアリであるとは思う。 とはいえ、一般論としては、やはり、住居手当の限度額を大幅に上回るような通勤手当は支給すべきではない。それらはすべて、税金か(大学であれば)授業料からまかなわれているからである。厳しい言い方をするならば、単身生活が辛くてどうにもならないというのであれば、自ら転職するか、家族のほうで単身赴任の原因となる事情を変えるほかはあるまい。民間企業のように会社の命令で自宅から離れた勤務地への転勤を命じられるケース(例えばこちらの方)ならともかく、最初から本務地が固定されている地方大学の場合なら、何はともあれ、本務地の近くに住居を定めるのが当然ではないかと思う。 いまや大学の職場環境にも、民間企業並みの厳しさが求められている。これは、多額の通勤手当が財政を圧迫するというような金銭面だけの問題に限るものではない。緊急事態が発生した時にはすぐに職場に駆けつけられること、(教員であれば)1コマ目からちゃんと出講できること、会議が長引いても(←望ましいことではないが)遠隔地に住んでいることを理由に勝手に「早退」したりしないこと、などは、教職員としての当然の責務であるはずだ。育児や健康上の理由なら保障して当然であるが、住居地が遠方であるというような理由で特例的な配慮を求めるとしたらそれは甘えに過ぎないと思う。 なお、大学によっては、遠方に在住する大物教授や有名教授を定年後、引っ越しを求めずに看板教授として招聘するケースがあると聞く。その「看板」教授が、教育・研究・管理運営などの面でちゃんと貢献しているのであれば高額の通勤手当を支払うのもアリだろう。逆に、通勤手当は抑制されていても、ちゃんとした活動をしていないのなら、受験生を騙したことになる。ま、高齢の看板教授を揃えないと受験生が集まって来ないような大学ではどっちにしても少子化・定員割れの嵐に耐えきれないとは思うけれど。 ええと、何かご意見などある場合は、どうかご自分のWeb日記にそのことを記し、そのurlのみをお知らせください。 「2004年岡山大学の春」アルバムを完成 土日を利用して2004年岡山大学の春という写真集を公用サイトにアップした。 大学構内で撮影した風景写真は、これまで休憩室の中で公開してきたが、その一部が、昨年度の文学部案内の挿入写真として活用された。しかし、もともと、広報掲載などを意図しない趣味的な写真ばかりであったため、画素が少なかったり圧縮しているといった問題があり、印刷屋さんから「もっと高画質にしてほしい」と文句を言われていた。 そこで、今回、今年の春に撮影した分を圧縮をかけずにWeb公開させていただくことにした。また、前回、文化科学研究科広報用の写真が無いと言われていたので、1400KBレベルの高画質のものを5枚ほど追加した。 ニート彗星3度目 5/23の夜はよく晴れ上がり、5/14、5/18に続いて、双眼鏡でニート彗星を確認することができた。5/18同様、アパート階段から眺めただけであったので、肉眼では位置確認は難しかった。双眼鏡の視野からは、星雲状のぼんやりした光が見える程度。 余談だが、土星と火星はずいぶんと近づいて見えるようになった。天文年鑑によれば、5月25日に、1度35分まで接近する。これは概ね、月3個分の隔たりに相当する。 いっぽう、6月8日に130年ぶりに日面を通過する金星は、まだまだ夕空高く輝いている。あと2週間ちょっとで太陽に重なるとは信じられないくらいの高さだ。なお、日面通過の詳しい情報はこちらにあり。晴れるとよいのだが。 |