じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 北九州市・若松にある響灘グリーンパーク。ここのアイスランドポピー大花壇はなかなか見事であり、この時期に帰省した時には必ず訪れるようにしている。
「オズの魔法使い」に広大なケシ畑の話が出てくる。通り過ぎるだけで眠ってしまうような毒性の強いケシは実際にはあり得ないが、景色だけを想像するならば、メルヘンの世界にはこのアイスランドポピーが一番ぴったりであるように思う。


5月2日(日)

【ちょっと思ったこと】

ダイヤルアップ無料接続に成功

 3月27日や4月7日の日記に記したように、我が家でもADSLが開通しネットに常時接続できるようになった。このブロードバンド接続業者と契約したことにより、旅行先でもダイヤルアップ接続が無料(但し、アクセスポイントまでの市内通話料金は別)で利用できるようになった。

 今回このサービスを初めて利用してみたが、特に問題なく繋がることが分かった。私の場合、このY社のほか、A社(1時間6円、但し午後は繋ぎたい放題、全国共通APまでの電話料別、基本料金420円/月)、B社(1時間7円、但し、毎月1時間までは無料、全国共通APまでの電話料別/210円/月)、C社(固定電話のみのダイヤルアップ)という3つの接続業者と契約しており、通常、短時間利用の場合はB社、午後に長時間接続する時はA社を利用することが多かった。このうち、B社はホームページレンタルスペースが50MBと割安のほか、いくつでも掲示板を設置できるというメリットがあり、またC社は番号通知の固定電話を利用するため不可欠となっているが、A社のサービスは殆ど利用価値が無くなってしまった。大した額ではないので今しばらく利用を続けるが、さてどうしたものか。

 どっちにしても、これで、自宅と旅行先どちらでもネット接続が問題なく利用できるようになった。私の接続環境はこれでもう十分。ケーブルテレビには多少関心があるが、そもそも視る時間が全くない。ということで、業者自体のサービス変更、料金値上げなどが無い限りは、今後10年は、これでいきたいと思う。




ロボットは人類を幸せにするか

 昼食時にNHK総合の「体感!実感!ロボットの未来」という特別番組の一部を視た。番組では最先端のロボットが、人間を相手に臨機応変に反応する場面が紹介された。最初から組み込まれた系列で動き回るだけなら「からくり人形」の時代から似たものがあるが、未知の状況変化に呼応して適切に振る舞うという技術の進歩には驚くべきものがある。そして、この番組を視ていた子どもたちの中からさらに未来のロボット博士が誕生していくに違いない。

 しかし、ロボット技術が本当に人類を幸せにしてくれるかどうか、私自身は大いに疑問に思っている。2002年5月3日の日記で鉄腕アトムに関連して述べたように、ロボット技術は福祉目的だけとは限らない。今後ますます戦争に利用されるようになるだろう。開発者自身がいかに良心的であっても、技術というのはいずれ、悪意を持った第三者に模倣され、生みの親の意に反した方向に「発展」させられていくものなのだ。

 2002年5月3日以降には、アメリカのイラク攻撃が開始され、またイスラエル、パレスチナでの報復戦が激化している。このほか世界各地で、自爆テロ、人質立てこもりなどの事件が続発している。

 ロボットが一番利用されやすいのはおそらく自爆テロだろう。といっても人間そっくりの自爆ロボットを作る必要はない。要するに、攻撃目標にいかに近づき、また、現場の状況に応じて爆発のタイミングを決めることができるかどうかが問題なのである。

 敵兵士との撃ち合いにロボットが参加するということもありうる。建物やトンネル内に潜む敵を、体温や鼓動を関知するセンターで見つけ出し、正確に照準を定めるロボットというのがあれば、味方の犠牲を最小限にとどめることができる。とはいえ、武器などというのは、どこで誰に利用されるか分からない。テロリスト対策目的で開発されたロボットがテロリストの手に渡ることは十分にありうるし、また、独裁者が反政府勢力を弾圧する手段として悪用されることだってありうる。

 このほか、看守ロボット(囚人が少しでも動いたら撃ち殺す)、戒厳令ロボット(戒厳令下で街中を移動する物体があれば、味方であることを証拠づける信号を発していない限り直ちに攻撃する)といった監視型のロボットも開発されるかもしれない。

 けっきょくのところ、科学技術は純粋な学問的興味だけでは発展しえない。誰かにとって何らかのメリットが無い限りは、開発に必要な金銭的支援を受けられないからである。どうみても、ペット型ロボット人気だけで莫大な投資が行われるとは考えにくい。となれば、次は軍事目的利用となる。

 いずれにせよ、ロボット開発を夢やロマンで片づけることはできない。生身の人間にはできないことを代わりにやってくれるのがロボットあるが、そこには「自らの死を恐れず、容赦なく人を殺す」というロボット最大の特徴が含まれていることを忘れてはならない。