じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] ナガミヒナゲシ(長実ひなげし)。岡山ではすでに野生化しており、写真のように道ばたでごく普通に見られる。こちらの日記(4/23付け)に面白い記述があった。


4月26日(月)


【ちょっと思ったこと】

あしたをつかめ平成若者仕事図鑑

 このところ、大リーグ速報への疑問や、昼の番組がつまらなくなったことなど、NHKへの苦言が多くなっているが、決してすべてが悪くなったと言っているわけではなく、楽しみな番組も新たに登場している。その1つが、あしたをつかめ〜平成若者仕事図鑑〜だ。 番組紹介サイトにあるように、この番組は、「社会へ出ることを考え始めた10代後半〜20代前半の方に、さまざまなジャンルの職業を紹介し、その特徴や魅力について考えてもらう」という趣旨で開始されたという。これまでに、美容師/花屋さん/ファッションアドバイザー/大工(棟梁) という、4つの仕事が紹介された。

 第4回目のこの日は、「ピシッと木を組み合わせたい-大工-」。大工さんの仕事として私が思い浮かべるのは、私が子供の頃、実家の増築した時の風景である。その時の大工さんは、手品みたいに口から大きなクギを取り出して手際よく金づちで打ち付けていた。そんなこともあって、大工さんというと「クギと金づち」というイメージが強いのだが、この番組で紹介された工法では、クギや金具を一本も使わずに柱や梁を組み立てていた。つまり、3次元の骨組みを頭の中でイメージしながら材木を加工し精密に棟上げするところまでが大工さんの主要な仕事であったのだ。そう言えば、新しい家を造る時には、大工さんのほかにも、屋根瓦職人、建具屋さん、配管、配線などいろいろな人たちが交代でやってくる。大工さん一人で完成品の家が出来上がるわけではない。

 少なくとも今回紹介された大工さんの生きがいは、家が完全に出来上がった状態よりもう少し前の段階、つまり、自分が加工した柱や梁がしっかりと組み上がる瞬間に得られる達成感にあるように思えた。

  近年、大学への進学率が上がり、特別の目標もないのに「まわりの雰囲気で何となく」入学してくる学生が増えてきた。入学後に幅広い教養を身につけた上で進路を定めることもできるように配慮している大学もあるが、それでもなお、4年間の勉強だけではいまだに方向がつかめず、フリーターになったり、転職を繰り返す若者も少なくない。私の立場でこういう事を言うのもなんだが、この番組にも紹介されているように、世の中には、辛くても楽しく、やりがいのある仕事がいっぱいある、特段の目的なしに大学に入ってくらいであれば、それ以外の分野を含めてもっと幅広く将来の道をさぐったほうがよいのではないかと思う。19時半から20時という時間帯ではあるが、できるだけ多くの小中高校生に視てもらいたい番組である。






2日続けて遅刻する夢/最期に見る夢

 2日続けて、会合や集合時刻に遅れる夢を見た。

 一晩目は、私が委員長をつとめる会議の日時を間違えており、気づいたら開催時刻が20分も過ぎていたという夢であった。しかし全く連絡がとれない。どうしようかと慌てているうちに目が覚めた。

 次の夜に見たのは、高校の研修旅行か何かで、駅で乗り換えの待ち合わせをしている風景だった。出発まで時間がかかりそうなので、誰にも言付けせずにトイレに寄って出てきたら、全員がどこかへ消えてしまっていた。慌ててあちこち走り回ってみるが、別の団体しか見当たらない。どうしようかと困っていたところで目が覚めた。

 このところ、連日のように会議がある。授業のコマ数も多く、時間に間に合わせようといろいろ気を遣う。そのことが夢にまで現れたのではないかと思う。

 目が覚めてから布団の中で思ったのだが、人は死ぬときには、幼い頃の出来事がいっぱいよみがえってくるという。私自身が死ぬ時は、おそらく、子供の頃の景色が夢に出てくるのではないかと思う。そして、たった一人、家族とはぐれてウロウロしていると、母親がひょっこり現れて、
●どこへ行っていたの。早くお出で!
と叫ぶ。それに対して
●ごめん。いま行くよ!
と返事をした瞬間が、自分は息をひきとる...

 まだまだやり残していることは多いが、そんな夢を見ながら最期を迎えられるならばそれで満足だと思う。