じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 岡大構内、座主川沿いのツツジ。今年は例年になくツツジの花つきが良いように思う。


4月25日(日)


【ちょっと思ったこと】

NHKの「大リーグ速報」はうんざり

 NHKの朝6時〜6時半のあいだに「大リーグ速報」というコーナーがある。26日朝にも、イチローが12試合ぶりにタイムリーヒットを打ったとか、松井(秀)が無安打に終わったとか、映像付きで時間をかけて紹介していたが、ああいうことに関心のある視聴者っていったい何%を占めているのだろうか。

 こうした苦言は何度も書いているが、とにかく受信料をとって番組を編成している以上、大リーグ中継(衛星放送)の宣伝みたいなものを重大ニュースに挿入するのはやめてもらいたいものだ。

 報道の内容にも大いに問題がある。これも何度も書いていることだが、野球の醍醐味はまずはチームプレイだ。選手の活躍というのはあくまで、チームの勝利にどう貢献したかによって評価されるべきである。選手個人が本塁打を打ったかどうか、打率が3割を越えたかどうかなどというのは二の次だ。同じヒットでも、接戦時のタイムリーヒットは値千金だが、大差がついた後に敗戦処理投手相手に何本打ったって意味がない。日本のプロ野球だって、優勝が決まったあとの消化試合の頃にならなければ、個人記録には注目が集まらないではないか。

 NHKの大リーグ速報というのは、大リーグの本来の面白さを伝えるものには全くなっていない。日本人選手(それも、出場頻度の多い、松井秀、松井稼、イチローの3野手)が各打席でヒットを打てたのかどうか、そればかりを流している(ちなみに、26日現在、ヤンキース、メッツ、マリナーズいずれも連敗を続けているとか)。「日本プロ野球より遥かにレベルが上の大リーグで、日本人がヒットを打てた。わー、スゴイなあ」というレベルから一歩も先に進めず、また衛星放送では相変わらず「○○選手出場予定試合」なるものに何時間も割いている。こんなこといくら続けたって、大リーグファンが増えるわけがないじゃないか。

 けっきょく、根本的な問題は「受信料で大リーグ中継をする」という、競争原理の欠落にあるのだろう。民放だったら、「○○選手出場予定試合」なんぞで採算がとれるはずがない。