じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

4月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

[今日の写真] 4月8日の日記で「岡大の桃源郷?」の写真を載せたが、「岡山の桃源郷」として以前からご紹介しているのがこの場所である。


4月10日(土)

【ちょっと思ったこと】


おりこみどどいつ

 車を運転中にNHKラジオ「文芸選評 おりこみどどいつ」(中道風迅洞〔ナカミチフウジンドウ〕/鎌田正幸・坪郷佳英子)という放送を聴いた。都々逸というのは七、七、七、五音(字)の四行定型詩であり、「折込都々逸」というのは、あらかじめ与えられた四文字の御題(兼題)を一文字ずつ七、七、七、五の行頭に振り分けるという約束事で作られる都々逸のことを言うらしい。例えば「ど・ど・い・つ」という言葉自体を兼題として折り込むとこちらに紹介されているような作品ができる。都々逸をたしなむ人は少ないと言われるが、演歌の歌詞の一部は都々逸と同じ形になっている場合が多い。また都々逸ではなく短歌の作品になるが「「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」というように「かきつばた」を折り込んだ在原業平の有名な歌もある。

 この日は新年度最初の放送らしく、こうした都々逸を自分で作ることの効用についてお話があった。一部聞き逃したが、要するに、能動的に振る舞うことが脳の活性化と保持に役立ち、南カリフォルニア大学の某教授の論文でそれを裏付ける証拠が示されているという内容であったようだ。

 さて、この日の兼題は「デ・ジ・カ・メ」()であった。作品を生のまま紹介すると著作権に引っかかるので、ここでは概略を記すにとどめるが、
  • 「デ・ジ・カ・メ」の「デ」は「デート」など
  • 「電話」、「でかい」、「電子レンジ」など
  • 「ジ」は「じいさん」、「時間」など
  • 「カ」は「傘」、「かなう」、「替えた」など
  • 「メ」は「眼鏡」、「目ざす」、「目刺し」など
の語句を当てはめることができる。私自身が特に共鳴したのは、「電話」「(長い)時間」、「かなう願い」、「めざす春」を詠み込んだ作品。これは、入試の合否発表の報告を待つ親の気持ちをよく伝えていると思った。なおこれらの作品は、『ステラ』のしばらく後の号に掲載されるという。

 俳句や短歌を楽しむ人は多いが、私のように文芸的なセンスがゼロの者にはどちらも向いていない。また、それらが対象とする花鳥風月の世界よりは現実の世界のほうに関心が強い。もともとアナグラムやダジャレが好きなこともあり、どうやら私には、折り込み都々逸のほうが向いているようだ。定年をすぎたら痴呆防止を兼ねて作品づくりに挑戦してみようかと思う。

---------------------------
ネット上ではたまに話題になるが、「デジカメ」は三洋電機の登録商標(こちら参照)。