じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] [今日の写真] 江戸東京たてもの園で撮影した写真の続き。都立小金井公園内の一角には見事な花びらの絨毯があった。
花びらの絨毯ができるためには、桜の木があることはもちろんだが、木の下で宴会をしたり踏み荒らしたりしないことが絶対的な必要条件となる。4/2は午前中まで雨が降っており、撮影地点一帯は水たまりができて歩けなくなっていたために、このような絨毯が結果的に「保護」された。


4月4日(日)

【思ったこと】
_40404(日)[教育]学生自治会費や体育会費のパッケージ納入を新入生に「強要」することへの疑問

 3/25の日記で、新入生全員に学生自治会費や体育会費を半ば強制的に納入させようとする大学があることへの疑問を述べた。その時に言いたかったことを少々加筆して再掲すると以下のようになる。
  • 学生自治会費は、その団体が本来の設立目的に沿って勉学環境改善等に貢献する活動を行っているのであれば納入してもよいと思うが、適正な活動を推進しているかどうかは事前には判断できない。職員組合や生協などと同様、活動状況をじっくり見極めた上で、その趣旨に賛同した者だけが納入すればよい。
  • 体育会費は、体育系サークル入部者だけが払えばよい。体育系サークルの活動を活発にすること自体には異論がないが、サークルに入っていない学生から「巻き上げた」お金を自分たちたけのために使うというのは間違っている。
  • 自治会費、体育会費、そのほかをセットにして一括納入させるようなやり方には同意できない。それぞれについて、任意に納入の諾否を選択できるような徴収方法にすべきである。
  • 会則上は全員参加となっていても、それだけで会費を納めなければならないという民法上の債務は発生しない。大学の入学金や授業料とは性格が異なる。あくまで自主的で任意であることが課外活動の前提のはずだ。
  • それらに納入手続を行うということは、納入者の個人情報(氏名、住所、電話等)をその団体に教えてしまうということになる。それらの団体は情報をちゃんと管理しているのだろうか。万が一、個別サークル、政治団体、宗教団体の勧誘に悪用されたり、部外者に流出した場合、その責任は誰がとってくれるのだろうか。
 さて最近、入学決定後の諸手続を行う大学窓口の入口に学生団体が関所を設け、新入生全員に諸会費の納入を半ば強要している大学があるということを聞いた。事前納入の領収書を持ってこなかった新入生に対しては学生証を提示させ、「延納願」にサインさせたという。

 新入生の中には、上記のような理由で会費を払いたくない学生もいるだろうし、経済的に困窮しており、授業料免除や奨学金の申請をしている者だっているはずだ。授業料免除を申請している人にまで何万円ものパッケージ納入を迫るとしたら本末転倒である。

 いずれにせよ、「延納期日」までにお金を払わなかった時にはどうするのだろうか。悪徳金融業者のように、昼夜を問わず督促電話をかけたり家まで押しかけてきて、ノイローゼになるまで納入を迫るのだろうか。あるいは教室に集団で押しかけてきて取り立てをするのだろうか。もしそのような人権侵害の事実があれば、ぜひ私にも知らせてほしい。社会問題として大きく取り上げていきたいと思う。