じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 研究室のすぐ近くにあるトイレでビックリ。なっなんと、奇怪な蛾が水洗ボタンをガードしていたのである。使用前に気づいてよかったよかった。なおこの蛾は日曜日は終日ここにとまっていたが、翌朝には姿を消した。自力で移動したのか、誰かが捕まえて捨てたのかは不明。


8月31日(日)

【ちょっと思ったこと】

平成教育委員会

 夕食に「平成教育委員会・2003夏休みスペシャル!!」を視た。この番組、かつて逸見さんが出ていた頃は、ほぼ毎回楽しんでいたものである。あの頃はまだ子どもたちも小さく、父親の博識ぶりを披露するにはうってつけであったが、今回は大部分、息子に先に正解されてしまった。

 なるほどと思ったのは
  • オールや帆を使わないでボートを進める方法は→こちらの1番の問題
  • 60分と30分で燃え尽きることがわかっている蚊取り線香を使って45分を測る方法→こちらの3番の問題
  • 4〜5月と、7〜8月にだけたくさん売れる商品は?→こちらの2番の問題。
 このほか、10本のヒマワリで、4本の列を5つ作る方法については、星形の配列はすぐに浮かんだが、それ以外にも並べ方があるとは知らなかった。番組サイトには3通りの解法が紹介されていたが、これ以外にも配列があるのだろうか。相似形は1つと見なすとして、何通りあるのか(あるいは無限にあるのか)ということは、どうすれば証明できるのだろうか。どなたか情報をいただければ幸いです。

 この番組でいつもトップの正答率を誇る解答者と言えば、ラサール石井さんがすぐに浮かぶが、今回は出演されずガッカリした。勝手な推測になるが、同時間帯のNHKのクイズ番組にレギュラー出演されていたため(←7月6日以降に番組内容が変更されたようだが、その後一度も視ていない)だろうか。
【思ったこと】
_30831(日)[心理]ネット時代と言われつつ、9月は心理学関係学会や公開シンポが花盛り

[今日の写真]  多くの大学がセメスター制を実施し8月〜9月が夏休みになったせいもあるのだろうが、8月下旬から9月いっぱいにかけて、心理学関係の学会・年次大会などが数多く開催されている。私の知っているだけでも
  • 日本教育心理学会 8月23日〜25日
  • 日本応用心理学会 9月5日〜6日
  • 日本犯罪心理学会 9月6日〜7日
  • 日本神経心理学会 9月11日〜12日
  • 日本心理学会 9月13日〜15日
  • 日本催眠心理学会 9月20日〜21日
  • ヘルスカウンセリング学会 9月20日〜21日
  • 日本性格心理学会 9月23日〜24日
などとなっており、早い話、毎週末にどこかで大会が開かれていることになる。

 個々人の専門分野は限定されているので、これらすべてにクビをつっこむ学者はおるまい。もっとも単純に学会名だけからこじつけるに、
少年犯罪にに関心があり、教育心理学や応用心理学、さらには犯罪心理学の成果を生かし、性格や神経の関与も取り込み、ヘルスカウンセリングで身を立てたい。
と思っている人などはどうするのだろう? などと余計な心配をしてしまう。

 2002年9月2日の日記や、11月21日の日記にも書いたのだが、インターネットが普及した現在、わざわざ、高い交通費・宿泊費を払い、移動のために半日ないし丸一日を費やさなくても、ネット上でかなりの情報交換ができるはずだ。特に、ポスター発表であるならWebサイトに掲示し特設掲示板で説明をすれば十分であるし、また、演者がパワーポイントの提示に添って草稿を棒読みし事後に20分程度の質疑応答をする程度の講演会であるなら、やはりネット上で十分にやりとりができる。年一回の集まりならともかくこんなに次々と学会が開かれるのを見ると、もう少し、簡素で合理的な情報交換の方法は無いものかと、ついつい思ってしまう。

 今年はこれに加えて、豪華にカラー印刷されたポスターが教室宛てに届けられるようになった。教室の掲示板(写真参照)に貼られているだけでも
  • 喜怒哀楽の心理学(9月28日)
  • 死生観と心理学(9月14日)[こちら
  • Diversity of Cognition: Evolution, Development, Domestication, and Pathology(9月26日〜27日)[こちら
といった公開シンポジウムが企画されている。これらは、科研費の成果公開促進費や、昨年来話題となっているCOE獲得団体の主催によるもののようだ。COEともなると、研究者個人が一流雑誌に論文を公表するというだけでは成果を示せたことにならないのかもしれぬ。研究拠点であることを客観的に証拠づけるためには、海外から一流の研究者を講演に呼んだり、また、公開シンポのような形でその成果を広くアピールする必要があるのかもしれない。とはいえ、こういう行事もあまり頻繁に開かれると、校務を先延ばしにして出かけていくのはなかなか難しい。ネット上でできることはネット上でお願いしたいと思うのだが、単に専用Webサイトを作りました、アクセスがこれだけありましたというだけでは、政治的には成果を示したことにはならないのかもしれない。

 じつは先日の日本行動分析学会第21回大会(行動分析岡山大会)でも、ネットを通じた情報交換はほとんどできなかった。学会年次大会というのは、どうやら、情報交換以外の目的(山籠もり? ピアノ発表会説? 同窓会説? あるいは単に、自分がこれだけの研究をしましたというアリバイづくり?)で行われる可能性が高いように思えてきた。