じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] ビロードモウズイカ(マレイン、ニワタバコ)。6/12の写真と同じ株。中心部はすでに種ができているが、その側面から新しい花穂が伸びて2メートル以上のタワーを作っている。


8月2日(土)

【ちょっと思ったこと】

「男性12円、女性47円、不明の場合は29円」とは?

 8月3日からの行動分析学会年次大会のため終日準備にあけくれた。今回は、竣工間もない岡山大学創立五十周年記念館を会場として借りることになっている。大会開催の資金が現時点で25万円ほど不足しているため、会場使用料がどのくらいになるのか気がかりであったが、昨日、やっと明細を知ることができた。光熱費関係で無視できないのは何と言っても冷房代。大ホール1時間あたり2400円ほどかかるので、かなりの負担になることがわかった。

 そんななか、これってどうして?と思われたのが水道代である。「参加者1人につき、男性の場合は12円、女性の場合は47円、男女の数が不明の場合は29円」と記されてあった。気になったのは、なぜ女性のほうが4倍近くお金をとられるのだろうかということ。会場では、お茶・インスタントコーヒー程度のサービスは予定しているが、女性のほうが4倍も飲むとは考えにくい。ということは、やはりトイレ利用の際の使用量の差ということになりそうだ。大学で独自に算出したとは考えにくい。国有財産の算定基準か何かがどこかにあるのだろう。

 そういえば、少し前、生協施設の水道代についても、職員の男女比が考慮されているとの話を聞いたことがある。生協の場合、従来より食堂の水道代については受益者負担原則により生協が実費を負担してきたのだが、トイレ部分は大学側の負担となっていた。ところが、最近、生協職員の数だけ水道代を求められるようになってきた。そのさい、職員一人あたりの請求額が男女により異なるという話であったと記憶しているが、最終的にどうなったのかは聞いていない。

 こういう形で男女に差額を設けることが妥当かどうかについては、いろいろな意見があるように思う。賛成論としては、水道代は使った量に応じて負担すべきものであり、それが使用量メーターで正確に把握できない以上、経験則に基づいて徴収するしかない。そのさい、女性のほうがたくさん使うという証拠がある以上、それを考慮することが平等化につながるという考えであろう。しかし、そのようなロジックで詳細に負担額をきめようとするなら、バス運賃も航空運賃にも男女差を設けるべきだとの主張も成り立つ。なぜなら、平均体重は女性のほうが軽い。それだけ燃料代の節約につながっているのだから割引すべきだからである。あるいは
  • 女性の方が平均寿命が長い分だけ、より長期間医療費がかかるのだから保険の負担額も多めにすべきだ。
  • 男性の方が平均体重が重い分だけ、絨毯をすり減らす可能性があるので施設使用料を高くすべきだ。
といった主張も成り立つかもしれない。精密さを追及すること自体はよいのだが、全体として、そういう細かい差別化をはかることが社会的な利益になるとは考えにくいようにも思う。ひとことで言えば、女性500人が集会を開いた場合は23500円かかるのに対して、男性500人ならば6000円で済む。そういうお金の取り方が男女平等の原則に反しないかという問題だ。




NHKの大感動生中継番組

 8月2日のプロ野球では、阪神・井川が完封で12連勝をかざり、優勝へのマジックを31とした。岡山では阪神戦の中継がなかったので、NHKのスポーツニュースで井川の好投ぶりでも見ようかと思って22時前にスイッチを入れたところ、なっなんと、広島・巨人戦の中継がまだ終わっておらず、延長10回の裏、サンタナの牽制球がボークではないかと山本監督が抗議をしている最中だった。試合のほうはけっきょく1アウト2塁3塁から広島・浅井がヒットを打ってサヨナラ勝ち。おおっ、なんと感動を呼ぶ中継であったことか。このように遅くまで、セ・リーグの4位、5位争いの大感激的な試合を中継していただき、多額の受信料を払っている甲斐があるというものだ。この延長のおかげで、サタデースポーツは23時30分からになると、字幕が出た。そんなに遅くまで起きていられるかっ!ていうの。