じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 梅雨明け間近の花壇で、鉄砲百合が2mに達する花を咲かせている。それにしても今年の梅雨は長い。終盤にオホーツク海高気圧の勢力が増したことが原因のようだが、猛暑になるんだろうか。


7月23日(水)

【ちょっと思ったこと】

消費者金融はいらない、質屋こそ必要

 夕食時にNHKクローズアップ現代「銀行参入 広がる消費者金融」の一部を視た。いまの時代、銀行というと不良債権問題ばかりに関心が向いてしまうが、その銀行が、担保や保証人を取らずに現金を貸し付ける「消費者金融」に参入しているというのだから驚きだ。低金利時代、なんとしても収益を確保したいということか。

 番組の一部しか視られなかったのでコメントはできないが、私は、本質的な議論として、担保や保証人を取らずに高金利で金を貸し付けるような仕組み自体、この社会には必要ないものだと思う。

 そもそも、やむを得ぬ事情で生活資金が必要な時には、行政が最低限の保障をすればよい。贅沢品が欲しいなら、事前にちゃんを稼げばいい。安易かつ無責任に目先の現金を欲しがるから借金地獄に陥るのである。もちろん中には、本人の知らないうちに郵便貯金口座に現金が振り込まれあとから返済を迫るという悪質な貸し付けまであるというから、とりあえず悪徳業者はビシビシと取り締まり、二度と立ち直れないように重罰に処したらいいが、根本的には、安易にお金を借りないこと、また、どうしても必要な場合には、それなりの担保を用意するか、貸し主を説得できるだけのちゃんとしたプランを明示する努力が必要であると思う。

 このことで思うのは、昔ながらの質屋さんの存在である。1999年5月10日にも書いたことがあるが、質屋さんの場合は担保がはっきりしていて、その枠内でしかお金を借りることができない。場合によっては不要となったカメラや時計を売ることもできる。逆に中古品を安く手に入れたい物は店頭のショーケースを覗く。質屋さんに売れると思えばこそ物を大切に使う。大切に使われた物は決して粗大ゴミとしては捨てられない。いま流に言うところのリサイクル活動に大きく貢献していたように思う。

 質屋さんと消費者金融の一番の違いは、物を大切にする行動を強化できるかどうかにあると思う。最近はネットオークションも盛んだと聞くが、街角に質屋さんがいっぱいあれば、個人取引でいろいろなトラブルを起こさなくても済む。もっとも、質屋を騙る悪質商法もあるらしいので、気をつける必要はあるが。



横浜に優勝のチャンスはあるか

 7月23日のセ・リーグは、阪神が主力4選手(桧山、片岡、矢野、藤本)に夏休みを与え、6連戦のローテンションの谷間を埋める久保田先発という、余裕あふれる構成でヤクルトと対戦したが、久保田・リガンの好投と11回裏に浅井と沖原の活躍によりサヨナラ勝ちをおさめ、62勝23敗1分、貯金39、2位に上がった中日とのゲーム差17.5、マジックを38とした。

 こうした絶好調の阪神とは裏腹に、今季、史上最弱ではないかと思われるほどの負けぶりなのが横浜である。23日試合終了時点で23勝63敗、借金はとうとう40、首位阪神とのゲーム差は39.5に開いてしまった。

 では、いまなお、横浜にも優勝のチャンスが残っているのだろうか。7月21日の日記と同じ計算法によりその可能性を探ってみた。
  • かりに、横浜が残り54試合を全勝した場合は77勝63敗。それゆえ、他チームがすべて64敗以上(引き分け1がある阪神と巨人は63敗以上)となる可能性が残っているかどうかを考えればよいことになる。
  • 各チームの残り試合は、阪神54、中日56、ヤクルト55、巨人52、広島61、横浜54、合計で166試合となっている。つまり、引き分けが無い限り、166個の黒星がいずれかのチームの負け数に配給される。ここでは横浜が残り54試合を全勝すると仮定しているので、これら166個の黒星は他球団に「配分」されることとなる。
  • 横浜以外のチームが、63敗以下(阪神と巨人は62敗以下)を保つために負けられる数は、阪神が39敗、中日が23敗、ヤクルト22敗、巨人18敗、広島21敗となっており、その合計は123敗。
ということは、現時点では、まだ、「配給」される黒星のほうが、「許容」される123敗を上回っているので、「横浜優勝」の可能性は残っていると判断することができる。

 7月21日の日記の最後の部分と同じ論法になるが、優勝可能な最低勝率というのは、ある1チームだけが貯金1、残り4チームは勝率5割、もう1チームは借金1となった場合である。けっきょくのところ、横浜に71勝以上の可能性があり、かつ阪神などに70敗以上の可能性が残っている限りは、(自力は無理だが)優勝の可能性自体はまだ消えていないと言ってよいのだろう。