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じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] [写真] 7月6日の日記にオミナエシの写真を掲載した。一部の枝が切り取られていたのでその後「花を取らないで」という札をつけたのだが、翌日それをおちょくるかのように、札を下げた枝のすぐ上から切り取られていた。所有権がどうのこうの、ではない。なぜ公共の場でみんなで楽しもうとしないのだろうか。
右は、在りし日のオミナエシ。


7月8日(火)

【ちょっと思ったこと】

マジック点灯の不思議

 阪神タイガースが、倉敷マスカット球場で行われた広島戦に8-4で快勝し、優勝マジック49を点灯させた。7月8日の点灯は、1965年の南海の7月6日に次いで史上2番目の速さ、セ・リーグでは1990年の巨人の8月3日を上回り史上最速であるという。

 今回のマジック点灯で興味深いのは、マジック点灯の必要条件が対広島戦への勝利であったのに対して、点灯後のマジック対象チームは広島ではなく、巨人とヤクルト両チームいずれかになったという点である。

 その一番の原因は、広島の試合数が阪神より6試合も少ないこと、また阪神・広島戦の残り試合数が7月7日試合開始直前で17試合も残っていたことによる。試合開始直前の勝敗は
  • 阪神 53勝21敗1分 (残り65試合)
  • 広島 32勝37敗 (残り71試合)
となっており、この時点で広島が残り試合に全勝すると103勝37敗となる。この「広島が全勝すると」という前提には「阪神戦17試合に全勝、つまり阪神は38敗する」という条件が含まれているので、広島に自力優勝の可能性が残っており、マジックは点灯しなかった。ところが7月7日の広島・阪神戦で広島が敗れたことにより、広島が残り試合に全勝しても102勝38敗、しかるに広島は自力では阪神の黒星を37敗までしか増やせないので、自力優勝の可能性が無くなったということになる。

 優勝マジックナンバーの正式な定義は「他のチームの勝敗に関係なく、あと何勝すれば優勝できるかを示す目安となる数字」であるというが、今年のように、非常に早い段階でマジックが点灯してしまった時には、特定チームの自力優勝可能性を議論してもあまり意味はない。例えば、これから先の試合、広島が阪神に何回勝ってもそれだけでは自力優勝の可能性は出てこない。しかし、広島以外のチームの自力優勝可能性を復活させることはできるので、マジックが消滅する可能性は大いに残っている。これは他チームすべてについても言える。

 自力優勝の可能性を云々するよりも、「阪神が残り64試合を49勝15敗以上(最終的に103勝36敗1分以上)で乗り切れば、他のどのチームもこれを上回ることはできない」、と考えたほうが分かりやすいのではないかと思う。

 阪神独走で優勝争いの興味はすっかり薄れてしまったが、この際、阪神には後世に残る記録を打ち立ててもらいたいと思う。とりあえず考えられるのは
  • 優勝決定の最速記録。
  • チーム打率3割以上達成。これはヒットばかりを打てということではない。犠打が多くても打数を減らせるので打率向上にはつながる。
  • チーム防御率の最小記録
  • 最多勝利数
  • 2位とのゲーム差の最大記録
  • 特定チーム(たぶん横浜)との対戦における最多勝利
もっとも、消化試合になってしまうといろいろな調整やファンサービスに利用されるため、達成は難しくなるかも。
【思ったこと】
_30708(火)[電脳]「インターネット入門」のテキスト作成でくたびれる

 5/19の日記に書いたように、今年の夏休みには、公開講座「コンピュータ入門」の講師をすることになっている。私の分担はそのうちの「インターネット入門」であり、そのためのテキスト改訂版をやっと作り上げた。

 今回の公開講座申込者は、お年寄りが多いという。そこで改訂版では、操作画面の図を増やしたり、「プロバイダ」「ブラウザ」「url」「インストール」「アクセス」などのカタカ語を出来る限り分かりやすい言葉に書き改める工夫をした。

 もっとも、カタカナ語で表そうと漢語で表そうと、受講者にとっては未知の概念であることには変わりない。ここでいう分かりにくさというのはむしろ、1つの概念に複数の呼称を使ったり、曖昧さを残すことにあるようだ。

 今回は初めての分担であるので、公開講座を実施することの意義については意見を表明することをあえて避けた。しかし、大学の公開講座として、パソコン操作やインターネット利用の手ほどきをするような時代はすでに終わったという感じがしないでもない。初心者相手の講座はすでに山ほど開講されている。そういうところの先生のほうが遙かに教え方が上手だと思う。

 もし受講生に高齢者が多い傾向が続くのであれば、大学の特色を生かし、教養講座とセットになったコンピュータ入門講座を企画すべきであろう。この場合は、情報センター独自ではなく、他学部との連携による開講が望まれる。

 私自身の分担に限って言えば、単に、ブラウザの使い方を教えるだけでは殆ど意味がないと思っている。高齢者にとってインターネットが役立つとすれば、1つは仲間作り、もう1つは、自分の体験を綴り発信することにあるのではないかと思う。であるならやはり、Web日記の執筆や、日記を中心としたネット上での交流に重点を置いた講義ということになる。8月8日の開講時には、オンラインで日記才人のリストやいくつかのWeb日記を紹介させていただこうと思っている。