じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 岡大東西通りの植木の下で見つけたキノコ。コタマゴテングダケの傘が開いたようにも見えるが、こんなところに生えるとは??


7月7日(月)

【ちょっと思ったこと】

七夕の夜空の偶然

 7月7日は朝方雨が降ったものの午後からは晴れ間も出るようになり、岡山では31.8度まで気温が上がったという。

 夕食後の夫婦の散歩時には、南の空で稲光があったものの、東の空の雲の間からは夏の大三角形がくっきりと見えた。しばらく歩いているうちに、東からのぼるカシオペア、北西には北斗七星、さらには南のほうも晴れて、さそり座全体も見えるようになった。七夕にこれだけ晴れたのは珍しい。

 ところで21時すぎの夜空を見て、あれっと思ったことが2つある。1つは、星座の位置が3月下旬の明け方とそっくりであることだ。ヘールボップ彗星が明け方の空でいちばん輝いていた時の星座は、まさにあれとピッタリだった。北東の空からカシオペアがちょうど上がる頃だったのである。

 もう1つは、西の空に半月が見えていたことだ。旧暦では、月の満ち欠けと日にちが一致するので、旧暦の7日は半月より少し前ということになる。散歩から戻ってさっそく調べてみたところ、この日の月齢は21時にジャスト「7.7」、旧暦では6月8日にあたることがわかった。太陽暦の7月7日に半月が見られるというのは、そう滅多にあることではないと思う。

 なお、今年の旧暦の七夕は8月4日。この時の21時の月齢は6.2であって半月より一日前にあたる。




「宮本武蔵」観光戦略は失敗に終わるか

 7月7日夜のNHKローカルニュースによれば、NHK大河ドラマにあやかった観光戦略はかならずしもうまくいっていないようだ。岡山駅前からは武蔵ゆかりの地をめぐる観光バスが運行されているが、乗客は平均3人にも満たないとか言っていた。もっとも、梅雨時というせいもあり、また駅前からレンタカーで巡る観光客も多いということなので、この数字だけでは失敗かどうかは分からない。

 このほか県北の温泉の取り組みも紹介していたようだが、もともと視聴率が低い番組であることに加えて、武蔵と縁もゆかりもない地域が便乗しようとしても限界があるように思う。大河ドラマ後半で赤字を取り戻すことができるのだろうか、大失敗に終わるのだろうか。

【思ったこと】
_30707(月)[一般]NHK-BSは完全民営化すべき

 NHKスポーツコーナーの「松井偏重」ぶりは7月8日も同様であった。6時半すぎからのスポーツコーナーでは、まず松井の全打席とNYサヨナラ勝ちでホームを踏む場面から。そのあと、大リーグ・オールスターに出場する日本人選手3人のインタビューと見どころ紹介。それが一通り終わってから、プロ野球パ・リーグ、さらに大相撲だった。大相撲の映像は武蔵丸の一番のみで、朝青龍が琴乃若に敗れた映像は流されなかった。

 ところで、大リーグ・オールスターに日本人3人が選ばれたことについて小泉首相は「ああいう、あまり目立たない選手も努力すれば認められるということで、よかったですね。」と語ったという(7/8朝日「首相ことば」)が、長谷川滋利投手といえば、日本人大リーガーの草分け的存在(2000年11月21日の日記参照)。日本のマスコミの取り上げ方次第では「目立たない選手」どころか、大ヒーローになっていた可能性もある。その時の番組では、長谷川投手は「大リーグにあこがれたというよりも、アメリカでの生活にあこがれた。」と語っていたが、このあたりが、選手生命を細く長く保つコツなんだろう。




 NHKが大リーグを誇大に取り上げる一番の理由は、衛星放送で独占的に大リーグの中継を行い、それをもって衛星放送契約者を増やそうという魂胆があるからに違いないと思う。しかし、衛星放送をスポーツ専門放送と捉えるならば、なんら公共性はなく、受信料を強制的に取り立てる必然性はどこにもない。民営化してCMで採算をとるか、もしくは、WOWOWのように電波を暗号化して希望する視聴者に限って契約すればそれでよい。どっちにしても、総合放送の中で衛星放送のCMに時間を割くのはやめてもらいたいものだ。

 それと、大リーグへの関心を高めることで衛星放送契約者を確保しようというのは、将来的に無理があるように思う。今のやり方は、あくまで、「わー、ダメな日本人でも世界一のアメリカで活躍できてスゴイなあ」と賞賛するだけに終わっており、大リーグの試合そのものの魅力を伝えているわけでは必ずしもない。ということは、イチローや野茂や佐々木や松井が引退する前に、大リーグで通用するような新たな日本人ヒーローを次々と送り込まなければならない。これには限界がある。打者に限って言えば、イチローのようなスーパースターが出てくるのは50年に一度ぐらいじゃないだろうか。たいがいは、シンジョー程度(←失礼)に終わってしまうと思う。

 このほか、球場に出かけて応援できない野球の人気には限界があるだろうし、また、時差の関係で、生中継を楽しみにくいという問題もある。




 大リーグ、プロ野球、大相撲、映画などで放送時間の大半を費やす衛星放送なら民営化すればそれでよい。もし公共放送として維持するのであれば、いっそのこと、24時間、海外の放送局のニュース(CNNやBBCばかりでなく、アジア、オセアニア、中東、アフリカ、南米なども)ばかりをフィルターをかけずにひっきりなしに流したらよいのではないかと思う。海外旅行先のホテルでTVを視るといつも感じるのだが、同じ国際ニュースでもそれぞれの国によっていかに重みが違っているのかがよく分かる。多様な視点をみにつける上でも、語学の訓練にとっても効果的であろう。