じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 岡大事務局(旧日本軍・司令部)の取り壊し作業は南側部分の一部を残してほぼ完了(12/17朝撮影)。次は正面玄関部分の移築保存作業にとりかかるものと思われる。移築先については何も伝えられていないが、撮影場所の右側(本部棟の南西)で基礎工事をやっていたので、そちらではないかと推測される。いったん解体して立て直すのか、それとも土台ごとジャッキで持ち上げてずらすのか、興味が持たれるところだ。


12月17日(火)

【ちょっと思ったこと】

色が見えにくい人も困らない交通信号機のアイデア

 12/17朝のNHK「おはよう日本」で新型信号機の問題点を取り上げていた。新型信号機というのは発光ダイオードを光らせるものであり、従来型に比べると逆光の時などに見えやすい。ところが色が見えにくい人()の場合は、新型信号機のほうがかえって区別しにくくなるという。
番組では「色覚障害」とは使わず「色が見えにくい人」と言っていた。「色弱」や「色盲」という言い方が差別につながると考えたためだろうか。あるいは「障害」の範疇に入らない人を含むという趣旨だろうか。

 番組によれば、色が見えにくい人の場合、従来型の信号では、黄色よりも赤色のほうが若干暗く見えるのだがが、新型では殆ど同じであるため、明るさの違いを手がかりにできない。

 信号の位置(日本の場合は普通、左から「青、黄、赤」、豪雪地帯では、上から「赤、黄、青」)で見分けがつくではないかと思ったが、夜になると、真っ暗の中に信号ライトだけが灯っている状態となるため、弁別が難しくなるのだそうだ。位置がわかりにくくなることは夕食後の散歩時に自分の目で確認できた。日本では、男性の20人に1人、女性の500人に1人が、合計で300万人もの人たちがこの影響を受ける。

 では、どうすればよいのだろう。まず思いつくには、赤は×型、青は●型というようにライトの形を変えることだ。しかし、丸以外では暗くなることに加えて、遠くから見ればみんな丸く見えてしまうという。

 そこで、私が考えたのは、黄色の時は、赤と黄色を同時に点灯するというものだ。これならば、「信号が2個同時についていれば黄色」という意味となり、あまり混乱は起きないように思える。これはスゴイ名案だと思ったが、念のためネットで検索したところ、ソウルには四つ目の信号機があり、赤と黄色が同時に点灯する仕組みがちゃんとできていた。このほかミラノの信号機も、赤と黄が同時についていた。そういえば、私自身も北京の天安門広場前で、赤から青に変化する途中で赤と黄が同時に点灯するタイミングがあることに気づいたことがあった。「青」→「黄&赤」→「赤」ならば話はわかるが、「赤」→「黄&赤」→「青」という変化に何かメリットがあるのか、未だに謎のままである。なお、今年の夏に訪れた成都には、これらとは全く違うタイプの信号があった。こちらを参照されたい。

 これ以外には、左から「青、黄、赤、赤」というような四つ目にしておくアイデアも考えられる。この場合は、「信号が2個ついていたら止まれ」となるので分かりやすいはず。

 もう1つ、信号が黄の時は必ず点滅させるという手もある。本当は赤の時に点滅させるのがいちばん目立つように思うのだが、日本ではすでに、夜間の交差点などで点滅信号が定着してしまっているため、信号無視の原因になると怖い。

[信号]  信号機の情報量というと、青、黄、赤という3通りしかないように思えるが、それぞれの位置のon、offを組み合わせれば二進法3桁、つまり7通り(全部消えている状態を入れれば8通り)の情報を提供することができる。早い話、色による区別に頼らなくても、「ランプがいくつ点灯しているか」でも構わないわけだ。また、成都にあったように、同じ位置のランプの色を変えることも技術的には十分可能なはず。右上のような信号だったら、色以外も手がかりになるので、非常に便利ではないかと思うのだが、いかがだろうか。