じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 岡大の南北通りに今年もまた黄金色の絨毯が出現した。昨年の日記を検索したところ、全く同じ11月17日に、同じような写真を掲載していることに気づいた。今年は寒気の到来が早かったが、銀杏の落葉の時期はあまり差が無いようである。





11月17日(日)

【ちょっと思ったこと】

官製お見合いとWeb日記お見合い

 昨日の日記で40代男性の未婚率が全国平均で16.4%と増加している話題をとりあげたが、11/17の朝日新聞記事によれば、厚生労働省は、来年度から独身の男女に出会いの場を提供する市町村事業を補助対象とする方針を固めたという。

 記事によれば、厚労省は「子育てバリアフリー化」など推進する補助費として約31億円を要求しているが、その項目の中に、独身男女の出会い・交流支援事業が加えられている。具体的には、お見合いパーティやクルージング、ハイキングなどの開催、縁結び相談室設置、仲人への縁結び奨励金交付など。なお、すでに8県が自治体レベルで、「男女の出会いをすすめる」事業に取り組んでおり、1997年度から取り組みを始めた岡山県(←最も早い?)では6年分で約1531万円が投じられ11件の成婚という成果が得られたという。

 、昨日の日記でも述べたように、個人レベルでの多様な価値観を尊重するといっても、行政レベルでは、少子化対策を進めることは急務であり、その一環として、出会いの場を提供することもそれなりの意義があると思われる。

 もっとも、「官製お見合い」の内容が、お見合いパーティやクルージング、ハイキングというのはあまりにも発想が貧困だ。そもそも、ネット上での自由な交流が可能ないま、見ず知らずの2人を引き合わせることにどれだけの効果があるのか分からない。その程度のことなら、オフミに補助金を出せば十分。

 そもそも、知り合った男女が結婚するには、お互いを理解するプロセスが必要であり、パーティやハイキング程度でそんなことが分かるはずがない。ヘタに機会を増やして見かけ上の成婚件数を上げても、離婚率を増やすだけに終わるかもしれない。むしろ真の理解は、共同作業など、一定の時間と場を共有して、共に努力をする中で深められるはずである。

 であるならば、例えば、未婚の男女が主体となって行う「奉仕活動」(←但しカルト宗教団体に悪用されないような注意が必要)、ボラバイト(ボランティア・アルバイト)、海外との交流などへの補助を増やし、また、ふだん、仕事の都合で異性との交流の機会が著しく少ない男女が気兼ねせずに参加できるよう、制度的な保障を確立していくことのほうが効果が上がるのではないかと思われる。



 それと、いま上に述べた「オフミに補助金」というのも、あながち無駄ではないように思われる。「パーティやハイキングで知り合ってから交際」というのは、要するにまず外見的な魅力を感じた男女がその後の交際で内面を理解するという方向に進むわけだが、逆に、まず、匿名Web日記で内面を知り十分な魅力を感じたあとで実際に会えば、外見的にも2倍3倍輝いて見えるはずだ。もちろん、自分をよく見せかけようとしてウソを書く者も出てくるだろうが、そんなものは、ちゃんと読んでいれば3日でバレる。取り上げる話題により相手の興味対象が理解できることはもちろん、語彙、更新頻度や更新の規則性なども相手の性格を知る重要な手がかりになるはずだ(←こんなこと書くと袋だたきにあったりして)。いや、Web日記に表れる性格的な魅力というのは、別段、更新が規則的であるとか内容が論理的であるという点にあるのではない。日常生活上での失敗談とか、エエ加減さをざっくばらんに語り、ときおり感情を吐露する中に滲み出してくるものである。




しし座流星群、初日は目撃できず

 今年のしし座流星群は、(1)すでにピークから数年たっている、(2)月明かりの影響甚大、(3)極大予想は日本では19日の昼過ぎとなる、などの理由から国内ではほぼ絶望的と言われるが、念のため、いつもより早起きして5時半頃に散歩に出かけてみた。ところどころ薄雲がかかっていてが、天頂の木星やしし座のあたりには晴れ間があった。時々真上を見上げながら散歩したが、残念ながら1個も目撃することができなかった。明日朝も、早めに散歩してみたい。