じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
コスモスと水田。種を蒔いてから一定日数で開花する品種が出回っているため、コスモスの花だけを見ても秋を感じにくくなってしまった。ということで、昨年9月24日の日記と同じ場所で撮影。もっとも、この田んぼ、この夏に1/4ほどが埋め立てられ宅地に転用されてしまった。あと何年同じ景色が見られるやら.....、 |
【ちょっと思ったこと】
新手の電話勧誘か、融通がきかないだけか 昼過ぎ、研究室に明らかにセールスマンと分かる男の声で電話。 「○○新聞でも紹介されましたように、西日本有数の○○市の....」と、例によってマンション購入の勧誘を始めた。この種の電話があった時は、私は、無言のまま受話器を傍らに置き、受話器が外れていることを警告する「ピー」という音が鳴り出すまでほったらかしにすることに決めている。たいがいのセールスマンは、こちらがすでに受話器を持っていないことに気づき、数十秒後には向こうから切断してくる。 ところが今日かかってきた電話は、ちょっと変わっていた。いつものように受話器を放り出し、コーヒーを入れ初めてからちょっと外出。20分ほどたってから部屋に戻ってみると、なんとまだ、しゃべり続けている。こっそり耳を近づけてみると、こちらが返事をしていないにもかかわらず、あたかも対話をしているような口ぶりだ。 けっきょく25分ほどたってからやっと「ピー」という警告音が鳴りだした。全く意味のないセールスを25分も続けて、会社として成り立っているんだろうか。ま、その分、どこかで悪さをして儲けているんだろう。念のため言っておくが、私は、研究室に電話でセールスをしてくる連中はすべて悪徳業者だと断定し、いっさい相手にしないことに決めている。業務妨害はいい加減やめてもらいたいものだ。 それにしても、こちらが返事しないのになんで25分もしゃべり続けたのだろうか。1つの可能性として、セールスマンの報酬が「相手から切られずに通話を続けられた時間」に比例して支払われるということが考えられる。となると、大声で「業務妨害いい加減にしろ。二度と電話するなよ!」と怒鳴りつけてこちらから切ったほうが効果的かも。 ちなみに、「クイズ赤恥青恥!」によれば、セールス電話の撃退法として効果があるのは、「もしもし○○さんですか?」に対して「○○は死亡しました」と答えることだというが、ホンマやろか。その一言でリストから削除するほど甘くはないと思うんだが。 日本は民主主義の国? 9/27の朝日新聞に、日中共同の世論調査の結果が掲載されていた。日本人については、9月16、17日に選挙人名簿から層化無作為二段抽出法で選ばれた3000人を対象に面接調査。有効回答は1976人。中国人については、8月26日〜9月2日に、台湾を除く全省・自治区から住民名簿をもとに2600人を無作為抽出、有効回答は1852人であったという。 結果の中でいくつか気になった点を挙げると
回答結果の一部は、日本人の贅沢さ、個人主義の表れとも受け取れるが、アジアのリーダーとしての日本の将来は厳しい。米国の筆頭子分としてかろうじて生き延びるのか、あるいは、質素倹約を重んじる養老国家として細々と独立していくのか、とにかく、何か対策をとらないと大変なことになりそうだ。 |
【思ったこと】 _20927(金)[心理]英語教育と日本語文法を疑う(9)NHKラジオ「英語リスニング入門・前期」終わる 毎朝この日記を書きながら聴いていた「英語リスニング入門」の前期プログラムが終了した(正確には金曜日最終回、土曜日は再放送)。ラジオの英語講座については、「英会話入門」が最終回となった3/15の日記と、新企画の講座が開始された4/1の日記の日記で取り上げたことがあった。結果的には、朝6時45分からのリスニング入門のほうは聞き流す程度、もう1つの「英会話レッツスピーク」は4月中旬で聴くのをやめてしまった。 スタッフの方々には申し訳ないのだが、新年度からの放送は前年度までに比べるとあまり面白くなかった。リスニングの訓練に真剣に取り組んでいる視聴者にとっては効果があったのかもしれないが、ラジオ体操程度の耳慣らしに聴こうかという者の場合には、やっぱりスキットが面白くなくては続けようという気にならない。その点、遠山顕先生、ジェリーさん、ディアドリさん(←交代前はロレッタさん)の講座は毎回楽しめた。3/15の日記に書いたように、大杉正明先生ご担当時代の「英会話」もストーリーの展開が楽しみだった。 もとの「リスニング」の話題に戻るが、TOEICでリスニングとリーデイングの問題がそれぞれ100題ずつ出題されることなどを考えると、この放送を聴くことは、英語能力検定試験のスコアアップには大いに役立つのかもしれない。しかし、少なくとも、国際学会の講演のような場では、講演と同時にアウトラインがスクリーンに表示されるので、重要な単語を聞き間違えることはない。それと、いろいろな国の人たちがしゃべるので、ネイティブのスピードや「音の崩れ」に馴れることばかりが重要であるとは限らない。1つ前の放送で「important」の「tant」の部分は「tnt」のように聞こえると説明されていたが、アジアの人たちの中には「インポータント」という人もいるし「イムポルルテント」のように喋る人たちだっている。どっちにしても、そんなに細かい発音を聞き分けなくたって、文脈から理解できるんではないかなあ。 国際ビジネスマンや、海外留学をめざすならともかく、一般の人たちにとってリスニングがそれほど重要なものかどうかは大いに疑問が残る。今も述べたが、英語の講演を聴くだけだったら、そんなに精密な「耳」は要らない。むしろ、そこでよく使われる専門用語を事前に押さえておいたほうが効果的だと思う。個別に話をする時は、分からなければ聞き返せばよいだけのこと。聞き返しが失礼になるかどうか、自分のためにゆっくりわかりやすくしゃべってもらえるかどうかは、結局、相手にとって自分がどれだけ価値のある人間なのかによって決まってくる。個人的な友人関係を築くことは大切だとは思うが、いま求められているコミュニケーション力というのは、お互いが相手に対してどれだけ有用な情報を提供できるかにかかっているのではないかなあ。 ネットの時代、情報の大半は、音声よりはむしろテキストベースで流される。限られた学習時間の中で何を重視するかと言えば、やっぱり、読む力と書く力ではないだろうか。 |