じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] エンドウの花が一斉に咲き始めた。写真は、毎年種をとって育てている「ツタンカーメンのエンドウ」。





4月1日(月)

【ちょっと思ったこと】

アスベストこわい

 4/2の朝日新聞によれば、早大理工学部の村山教授らのグループが疫学的な統計手法でアスベスト(石綿)被害を予測。これを吸った人に主に発生する悪性胸膜中皮腫の男性死亡者数は2000〜2039年の40年間に約10万人になると予想されているという。悪性中皮腫は石綿を吸い込んでから30年以上後に発症すると言われ、発症時から2年以上生存するのは3割に満たないという。40年間に10万人ということは単純平均で1年間に2500人、交通事故死亡者の1/4に相当する、たいへんな人数である。また2030〜2034年頃に予想されるピーク時には年間4000人を超えるようだ。

 アスベストというと、アルコールランプ、ビーカー、石綿....という小学校の理科の実験を思い出すが、この程度のことで発症するとは思えない。しかし、実際には身近なところに使われていた時代があり、その影響がどの程度のものか不安が大きい。例えば、新大阪駅の天井ではアスベストが一部むき出しになっていたことがあったというし、私も出入りしている岡大の動物実験室は10数年前に除去工事を行ったと聞いている。そういや、大学院生・オーバードクター時代に使っていた地下実験室にもそれらしき物質があったような気もする。

 今回の予測は石綿使用量は加味していないそうなので、実際にはこれほどの発症がおこらない可能性もあるが、とにかく早急な対策が必要。早期発見や治療法確立に取り組んでもらいたいものだ。




ラジオの英語講座始まる

 長年親しまれた「英会話入門」「英会話」に替わって、4月1日から「英語リスニング入門」と「英会話レッツスピーク」が始まった。聞き始めた感想をいくつか。

 まず「英語リスニング入門」だが、スキットは私でも十分理解できる内容であった。今年から1週間3レッスンに縮小されてしまったので同じ時間帯に聴き続けると退屈するかも。

 それと、「米国の大学生が普通のスピードで、多少崩れた発音で交わす日常会話」というのが最初の教材になっていたが、米国人どうしの雑談内容を聞き取ることがコミュニケーション能力として必要かどうかは多少疑問だ。どうせなら、大統領の演説とか、有名人のインタビューを題材にしたほうが訳にたつように思う。

 このWeb日記で何度も書いていることを繰り返すと、ネイティブスピーカーどうしが会話する時にはどんなに早口で慣用表現を多用しても構わない。しかしネイティブスピーカーが日本人相手に英語をしゃべる時には、ある程度ゆっくり、明瞭な発音に心がけ、慣用句や多義語は極力さけ、文法にのっとった表現を使うことが礼儀であろうと思う。英語ネイティブスピーカーが日本語を喋れないから、日本人がわざわざ相手に合わせて英語を使ってあげているのだ。そのことに対して敬意を示さないのは失礼であるし、日本人側も、相手が慣用表現を多用したら「そんなワカラン英語を使うな!」と怒鳴りつけてやるぐらいのプライドが欲しい。ま、どっちにしても、相手が「英語しか喋れなくてすみません」と頭を下げて来るぐらいのものを持ち合わせていなかったら、そもそも相手側から会話を求めてくることも無かろうが。

 次に「英会話レッツスピーク」について。従来の「英会話」20分間が15分間に短縮されたのはありがたい。但し、これも、最初の教材が、幼稚園に子供を通わせている奥さん連中の会話という設定であり、有用性という点では疑問が残る。せっかくラジオで放送するのだから、時事問題について意見を述べる際の重要表現など、可能な限り、リアルタイムに近いホットな話題を取り上げてほしかった。テキストも、そろそろ印刷物に頼らず、ネット上での配信に切り替えていいんじゃないかと思う。



久しぶりに夫婦で夕食後散歩

 雨の日を除き毎日、夕食後の散歩を続けているが、コンビニで振り込みをする必要があるということで久しぶりに妻も参加した。いちばん近くのコンビニでは取り扱っていなかったため、大学通りの別の店へ。ついでに、大学構内の夜桜を見物して帰ろうということになった。しばらく歩いていると、西の空に双子座が見えた。
  • [私]あの双子座の2つの星のうちの1つが4月7日に5秒間だけ隠れるそうだ。なぜだと思う?
  • [妻]そんなこと知らないわ。どうせ月とか、木星とかに隠されるんでしょ。
  • いや、今度のは、暗い空に光っている星が、突然5秒だけ消えてしまう。これってスゴイと思わないか。あるはずの星が消えてしまうなんて。で、なぜそんなことが起こると思う?
  • どうせ、私は教養が無いってバカにするんでしょ。
  • いや、これは知識ではない。考えられる原因をいろいろ挙げてみることがクリティカルな思考を磨くことになる。
  • そんなこと言われても知らないもんは知らないわ。
  • 正解は、小惑星パンドラによる掩蔽だ。小惑星は暗いから肉眼では見えない。それときわめて小さいので、北海道南部に行かないとこの現象は見られない。ところで、宇宙には小惑星がいっぱいあるのに、明るい星がめったに隠されないのはなぜだと思う? これもクリティカルな思考の養成につながる....
  • さあ、そんなことより、なんで私と夫婦になったのかを考えたほうがいいんじゃないの。