じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 一般教育棟構内で見かけた珊瑚樹。珊瑚樹は文学部中庭にもたくさん植えられているのだが、毎年、害虫やススのようなカビがついて一度も実がなったところを見たことがなかった。今年は8月に雨が少なかったせいだろうか、文字通り珊瑚のような実をいっぱいつけていた。こんなに美しい実がなるとは知らなかった。





9月3日(火)

【ちょっと思ったこと】
東京都のカラス対策

 昼食時に久しぶりに「今日は何の日」を視た(←夏休み中は娘にチャンネルを取られて「笑っていいとも」ばかり視させられた)。それによれば、9月3日は、東京都のカラス対策プロジェクトが発足した日だという。

 東京都では家庭用ゴミの排出量に比例してカラスが増加。発足時には2万5000羽にも増えていたという。そう言えば、2000年4月に東京・駒沢公園を訪れたことがあったが、カラスがやたら多かったことが気になった。中学生の頃は毎日あの公園の中を歩いて通学していたものだが、あんなにカラスは居なかったはずだ。

 カラスが増えた原因は、ゴミの量と回収方法にあるようだ。かつてポリ容器でフタをしめてゴミを出していた時は、いくらカラスでもフタを開けることはできなかった。いまのような透明ゴミ袋方式にすれば、クチバシで容易につつくことができる。ネットを被せても隙間から取り出せる。それと番組の中でも指摘されていたが、朝の通勤前にの忙しい時期にゴミを出すため、カラスが寄ってきても追っ払う暇がない。結果的に、人間を怖がらないカラスが増えてきたようだ。繁殖期には人を攻撃するカラスも多い。

 そんななか、石原知事の号令によりプロジェクトが発足。スタッフは庁内公募により選ばれたという。プロジェクトはカラスの生態を地道に調査したほか、一般から対策のためのアイデアを募集した。中には首をかしげたくなるような珍案もあったというが、頭ごなしに絶対ダメとしてはねつけるのではなく、「それは何故ダメなのか?」を検討するなかから優れたアイデアを探していったという。この姿勢は大いに参考になる。大学改革や、いまこの日記で取り上げている学会年次大会改革にも応用できそうだ。

 プロジェクトがまとめた対策は、短期的には捕獲、中期的にはゴミ対策ということだったようだ。特製の罠(いったん入ると飛び出せない檻)によってすでに4000羽が捕獲されたとか。もっとも捕獲後にどうしたのかは報じられなかった。
【思ったこと】
_20903(火)[心理]日本行動分析学会第20回年次大会(10)これからの年次大会について考える(後編)

 昨日の日記に引き続いて、これからの年次大会のあり方について考えてみることにしたい。ネットが普及するなかで、

●ネット上でできることを年次大会でやるのは無駄だ

と考えたくなるが、実は

●年次大会開催によってもたらされる各種随伴性のうち、研究活動の活性化に有用と考えられるものは保持していこう

という姿勢が大切ではないかというのが昨日の主張であった。具体的にどのような随伴性が有用であるのかについては、できれば今年度参加者・次年度参加予定者にアンケートをとって調べてみたいと思うが、何はともあれ、年次大会に参加したことで、「じぶんがどのように更新されたのか」という行動内在的な好子を得ることが最も大切ではないかと思う。

 Web日記を始めたあと、私自身は、種々の年次大会、シンポジウム、講演会などに参加した感想を、こちらや、こちらにまとめてきた。その中で固まってきたのは
  • 参加した以上はメモをとり、新しく得た知識や、それによって「自分を更新」できた点を、できるだけ早い時期にWeb日記にまとめる。
  • そういう意欲がわかない催しには、最初から参加しない。
という姿勢だ。今回の年次大会の中で開催された総会で、私は

●年次大会に参加するという行動を内在的に強化するための一例として、「この大会に参加して何がよかったか、何を新しく身につけたか」ということを言語化するための感想文を提出していただきWeb公開するという方策が考えられます。そのお手本として、理事の先生方全員に感想文提出を義務づけるというのはどうでしょうか?

という冗談っぽい挨拶をしたが、これが実現し、さらに感想文の中の記述について議論が交わされればより生産的な大会になるのではないかと思っている。




 もう1つ、これからの年次大会では、非会員や隣接分野との交流を重視することも大切であると思う。

 公式サイトによれば、今回の大会の参加者数は、会員176名、非会員132名、合計308名であり、これまでの年次大会の中で最高記録だったという。500名を超える行動分析学会会員のうち176名しか参加がなかったというのはちょっと気になるが、その一方で非会員132名参加というのは大きな成果であったと思う。これを機会に入会する方があれば会の発展につながるし、また非会員のままであっても、他の分野との交流を増やすことになる。

 そういう意味からも、次年度は、公開シンポ(非会員でも資料代程度の参加費で出席できるシンポ)を増やし、理学療法や作業療法、医療・看護・介護・福祉関係者、教育現場、地元の経済界などとの交流を重視できたらと思っている。この種の交流はネット上でもできるのだが、最初はやはり、生身の人間どうしが顔を合わせるきっかけが必要だ。先方の御都合もあるのでどこまで実現できるか分からないが、リハビリテーション分野、園芸福祉、学校教育関係者、岡山を発祥の地とする生きがい療法、グループホーム、近隣のエコマネー実践団体などから講演者やパネリストをお招きし、交流を深めることができればと考えている。