じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 白蝶草とルドベキア。6/26の日記で一度ご紹介したが、蝶が舞うようにとても綺麗に咲いているので、別の構図でもう1枚。





6月29日(土)

【ちょっと思ったこと】

ポテトチップやフライドポテトの発ガン性?

 6/30の朝日新聞によれば、このほどジュネーブで開催されたWHO専門家会合で、ジャガイモを油で揚げた時に発生するアクリルアミドの発ガン性について討議がなされ、今後も研究を進めることが決まったという。

 この話題は、少し前にこちらのWeb日記経由[5/7付]で知っていたが、その時は、焼き芋でも危ないのかどうか確認できなかった。今回の記事でも、「(アクリルアミドは)ジャガイモのようなでんぷん質の多い食物を油であげた場合などに発生する」と記されていたが、油がイケナイのか、100度を超える高温の熱を加えることがイケナイのか、今ひとつ分からなかった。スウェーデンの研究で高濃度のアクリルアミドが検出された「ポテトチップ」、「フライドポテト」、「クッキー」、「コーンフレーク」はいずれも油が関与しているようだが.....。サツマイモやジャガイモを電子レンジで熱して朝食にしている私としては気になるところだ。

6/30追記
ネットで検索したところ、以下のような記事が見つかった。



ブラジルに失礼ということはないのだろうか

 カナナスキス・サミット(カナダ)の後、ドイツ首相がサッカー・ワールドカップ決勝戦応援のため小泉首相の政府専用機に同乗して急きょ来日したという。着陸の際、航空機の屋根には日の丸とドイツ国旗が掲げられていた。

 このことでちょっと疑問に思ったのだが、決勝戦に出場する一方の国だけをあのように手厚くもてなしてしまって、主催国として公平を欠くということは無いのだろうか。たかがスポーツといっても、W杯ともなれば国の威信をかけた応援合戦が繰り広げられる場合がある。この際、ブラジルからも首相級の要人をお招きし、小泉首相、韓国大統領、ドイツ首相を含めて4人で仲良く観戦するべきではないだろうか。

 このほか、29日のTVニュースでは、ドイツ国籍のサポーター向けに決勝戦チケットの特別販売が行われたというが、ブラジル国籍者に対しては同等の配慮がなされたのだろうか。このあたりも気になるところだ。

6/30追記
ブラジル国籍の方々へのチケットは6/28に販売されたとの情報を掲示板にていただきました。 こちらにその記事があります。どうもありがとうございました。




練馬・埼玉南部は集中豪雨銀座になるか

 NHKスペシャル「ヒートアイランド・東京に何が起きているのか」の一部を視た。ヒートアイランドによる豪雨というのは、コンクリート、アスファルト、エアコン、排気ガスといった大都市特有の環境のもとで、急激な上昇気流が発生して積乱雲ができるためだと思っていたが、そんなに単純ではなかったようだ。

 番組では、1999年7月21日の練馬新宿水害が取り上げられた。こちらの資料によれば、この時の時間最大雨量は練馬区で131mm(15:13〜16:12)というから大変なものである。しかも、この日の東京の降水確率は10%、大雨警報が発令されたのは15:55になってからであり、浸水被害に対応できない商店もあった。

 この練馬の水害の時には、毎秒30mもの台風並みの上昇気流が発生し、関東西部の山間部で発生して平野部に夕立を降らせる積乱雲に比べると10倍にも発達していたという。

 番組に登場した専門家の話を長谷川が理解した範囲で要約すると、この日に集中豪雨が起こったのは
  1. 梅雨前線南下により上空に寒気
  2. 強い日差しにより都心部で高温化(低圧化)
  3. 都心の低圧部に向かって、相模湾と東京湾から湿った海風が吹き込む
  4. 4.に加えて、鹿島灘方面から、都心の低圧部に反時計回りに海風が吹き込む
  5. 3.と4.の風が練馬上空付近でぶつかり行き場を失って急激な上昇気流を起こした
ということのようだ。となると、単に「ヒートアイランド現象だけで集中豪雨」というわけでもない。鹿島灘、東京湾、相模湾という3方向から海風が吹き込みやすいという地形的な特徴も一因になっていることが分かった。

 番組ではこのほか、光化学スモッグの原因となる物質が、都心部よりもむしろ埼玉県で多いというデータを紹介していた。これも、ヒートアイランド現象に起因する対流によって、有害物質の一部が埼玉方面に排出されることによるのだという。

 かつて東京・世田谷に住んでいた頃、自転車で、埼玉県・新座市(当時は新座町)の平林寺のあたりまでサイクリングに行ったことが何度かあった。各所に雑木林やケヤキが残り自然に恵まれた場所であったが、ヒートアイランド現象のとばっちりを受けるとすればまことに気の毒な話だ。