じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] ディモルフォセカ。この写真にあるのは正式には「オステオスペルムム・エクロニスOsteospermum ecklonis」と呼ばれるのだが、発音が難しすぎるのか、花屋では一般に一年草のディモルフォセカ属(アフリカンキンセンカ。3月から開花、黄色、白、オレンジなど)と区別せずに売られている。ネット上の花紹介サイトでも、紹介文と写真の対応を間違えている記述が見受けられた。連休前に、30〜40ポット100円(1ポット2〜3円)というタダ同然のケース売りを購入。その後の長雨が幸いして、半分以上が見事に復活した。写真、後ろはナスタチウム。写真には写っていないがさらのその後ろには、4/28の日記で紹介した、オステオスペルムム・バルベラエ(Osteospermum barberae)がある。





5月21日(火)

【ちょっと思ったこと】

ワールドカップの経済効果?

 31日に開幕するサッカー・ワールドカップ関連の行事が各地で行われているが、準備キャンプの受け入れ地では、カメルーン代表の来日が遅れる(大分県中津江村)とか、セネガル代表チームのキャンプを受け入れている静岡県藤枝市の担当課長(52)が自殺(推定)するなど、いくつかのトラブルが起きているという。

 この種の受け入れをめぐっては、自治体の間で激しい争奪戦があったと聞くが、本当にその地域の活性化に繋がるものなのかはちょっと疑問。「他に取られまい」という競争に煽られて、不必要な出費を強いられているのではないかと、余計な心配をしてみたくなる。

 会場となる都市でのフーリガン対策では、「万が一、そういう暴動が起こったらあなたは責任をとれるのか」という主張に反論しにくいため、必要以上に多額の税金が投じられているようにも思える。それに見合うだけの経済効果があるのだろうか。
【思ったこと】
_20521(火)[一般]給食パンに男女差

 5/21の朝日新聞によれば、富山市の公立中学では、男女によって給食のパンやご飯の量に差をつけているという。記事によれば、中学で給食を始めた当初の小麦粉の量は、男子120グラム、女子90グラム、1987年からは男子100グラム、女子70グラム、米飯は男子120グラム、女子100グラムとなっているという(文部科学省の平均所要栄養基準で定められた小麦粉量は男女とも85グラム、米飯は110グラム)。「男女はエネルギー代謝が違う」との判断に基づくものらしい。ちなみに、教職員は全員が女子と同じ量を食べ、また、女子と教職員には年度末に差額分約1000円が返されるという。

 記事の内容だけではこまかい経緯は分からないが、仮に男女で平均的な代謝量が異なっていたとしても、「男子(女子)の平均は○○グラムだ。お前は男子(女子)だ。だから○○グラムを食べろ」という栄養指導には問題があると思う。体の大きさの違いもあれば、部活動、通学時間の長さによってもさまざまな個体差があるはずだ。過食や少食への指導は必要としても、男女別の摂取量を画一的に定めることに教育的意味があるとは思えない。せめて、(パンであるならば)小麦35グラム相当のパンを全員に2個(枚)支給、それで足りない生徒には男女を問わずもう1枚与えるという柔軟な対応をしてもよいのではないかと思う。

 給食と言えば、一部の学校では好きなものを自由に取るというバイキング形式を導入している聞いたことがある。すべてのメニューをバイキング式にしてしまった場合、偏食がなおらないなどの弊害が予想される。しかし、食心理学の知見から言えば、「残さずに食べましょう」という道徳的指導で嫌いな物を無理に食べさせても偏食をなおすことには繋がらない。それよりも、現実に大量の残飯がでることのほうが無駄になる。私が子どもの頃は、給食の残飯は養豚の飼料になると聞いていたが、いま現在はどのように処理されているのだろう。ちなみに、岡大の生協食堂では残飯は従来は焼却処分、その後、養豚業者との交渉もあったものの、結局、乾燥・肥料化によるリサイクル化をめざしているようだ。とはいえ、リサイクルの過程で消費されるエネルギー(電気代)はかなりの無駄になっている。




 ついでにいまの給食に望むことを2つほど。
  • 生の果物を味わう機会を与えること
    最近は、果物の消費量が減っていると聞いた。食べ物の種類が多様化したことに加え、、子どもたちの間で「皮をむいて食べる」習慣が身につかず、もっぱら加工されたジュースやゼリー類を好むようになったことにも原因があると言われている。となれば、学校教育の現場で、夏みかんやリンゴなどを丸ごと与え、皮をむいておいしく食べる機会を増やすことは大いに意義があると思う。
  • 野菜の一部は自給自足で
    この日記に何度か書いているように、小中学校のうちから、農業の現場にふれる機会を増やすことはぜひとも必要。校庭の半分、もしくは近隣の畑を借り、そこを耕して野菜を育てる。その収穫物を食卓に出せば、作るという喜びが増すはずだ。