じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 食虫植物のサラセニアの花。今年も風変わりな花をつけた。昨年5月14日の日記で「だんだんと株が衰えてきたのでこれが最後の花になるかも。 」と書いたが、何とか今年も持ちこたえたようだ。右はその栽培風景。 [今日の写真]





5月10日(金)

【ちょっと思ったこと】

長雨にあきれる

 桜の開花が早すぎると思っていたら、今度は梅雨を思わせるような長雨だ。岡山の天気によれば、5/3から5/9までの降水量は、それぞれ1, 9, 1, 1, 3, 2, 0mmとなっており、雨が降らなかったのは5/9(木)の1日だけである。梅雨の時期でもこんなに毎日雨が降るのは珍しい。

 連休後半に里帰りしていた北九州はもっと雨が多かったはずだと、北九州(八幡)の記録を調べてみたら、案の定、42, 26, 1, 3, 5, 1, 1mmとなっていた。そういえば、到着した翌日の3日は相当の雨が降り、岡山に戻る6日も、北九州〜山口のあたりは小雨の中を走行したのを思い出した。

 こういう長雨はどんな影響を及ぼすのだろう。今年に限っては水不足はあるまいが、日照不足による果樹への影響はどんなもんだろうか。キュウリのようにうどんこ病が発生している野菜もあるかもしれない。

5/11追記]5/10の降水量は46mmであった。



「クイズ!!赤恥青恥」模型の外箱/「神出鬼没」と「日出日没」

 夕食時に視た「クイズ!!赤恥青恥」によれば、某有名模型会社製の車模型の外箱は、背景が白になっているという。理由は、背景に家などを描くと、「箱の中に家の模型が入っていない」というクレームが米国内から寄せられたための回避策であるとか。なるほど、おもちゃのパッケージでもそんな配慮がなされていたのか、と思った。

 私の子どもの頃は、そもそもそんな豪華なパッケージなどなかったと思うが、砲火を浴びせる戦艦とか、ワープする宇宙船というように、中身とはだいぶ違った誇大な絵が描かれていたようにも記憶している。そういうパッケージに惹かれて買い求め中身のお粗末さにガッカリすることを繰り返すうちに、そういう「子供だまし」のおもちゃから卒業していくのであった。中身そっくりの公正表示は結構だが、少々夢が無いようにも思う。

 余談だが、同じ番組の中で「●出●没」に漢字を入れよというクイズがあった。正解はもちろん「神出鬼没」だが、ある若い女性の「日出日没」にはなるほどと思った。4字熟語という条件を外すなら、「神出鬼没」だけしか浮かばない人よりは、「神出鬼没」と「日出日没」の両方を思い浮かべられる人のほうが創造的であるように思う。他にも「船出沈没」とか「外出埋没」などいろいろある。但し、「神出鬼没」を知らず「日出日没」しか浮かばない人は、創造性が高いとは言い難い。



藩陽の事件で疑問に思うこと

 中国・藩陽の日本総領事館に5人の男女が駆け込んだ事件では、泣き叫ぶ女性を門の外に力づくで連れ戻すというショッキングな映像が繰り返し流され、波紋を呼んでいる。妻もそれを見るたびに、「かわいそう」を連発している。

 少なくともあの映像を見る限りは5人全員が敷地内に入ったこと、また、武装警察官も事前の承諾なしに敷地内で拘束を行ったという点で、大いに問題があるように思う。

 しかし、私がよく分からないのは、泣き叫ぶ女性が取り押さえられるより前に総領事館の奥深くまで入った男性二人がなぜ連れ出されたのかということだ。日本側の職員がぽかんと口を開けて強制連行を黙認したのか、それとも、武装警官の無断立ち入りに猛烈に抗議したのか、日本側の対応に重大な落ち度があったのではないかと疑わざるを得ない。

 あのようなビデオ映像が公開されなければ、日本側の外交官はおそらく「不法侵入があったが中国側の迅速な対応で解決した」程度の報告を出して、事なきを得たのだろう。ビデオに録られていることに気づかなければ、平気でああいう対応をするということだ。

 あの映像を見る限り、女の子や泣き叫ぶ女性がテロリストであるとは到底思えない。私がその場に居合わせたら、法律がどうあれ、武装警官にしがみついて、亡命の手助けをしたはずだ。そのことによって公務執行妨害で逮捕されたとしても、私は人間として正しいことをやったと誇りに思う。それに比べると、警官の帽子を拾い上げて何事もなかったかのように応対した日本側職員は、いったい何者だったのだろうか。そういえば、お名前は失念したが、戦前、ナチスドイツに迫害されているユダヤ人のために独自の判断でビザを発給した大使がおられた。いまの大使館員にはそんな気概すらないのか。事なかれ主義でひたすら自己の出世だけをめざそうとしているのか。

 主権侵害の問題は今後の事実確認を待つとして、何はともあれ、5人の強制送還・処刑だけは避けたいものだ。「テロリストからの護衛」を主張する中国側としては、今さら日本への引き渡しに応じたのでは面子丸つぶれになる。このさい、
  • 中国側護衛官は、5人がテロリストであると判断し、緊急避難的に領事館内に立ち入った。
  • 日本側職員は、「テロリストが侵入した」という中国側の情報を鵜呑みにして(←すなわち、独自に事実確認を怠ったという点で重大な手落ちがあった)、5人の連行に応じてしまった。
  • その後の取り調べの結果、5人はテロリストではないことが判明したので、母国に強制送還。但し、母国がどこか証拠を得ることができなかったので、しゃべり言葉から韓国人の密入国者と推定し韓国に送還を決定。
というぐらいで、まるく収めてもらいたいものだと思う。

5/11追記]掲示板にて、ナチスドイツからユダヤ人を救ったのは杉原千畝・リトアニア国首都カウナスノ日本領事館領事代理であるとの情報をいただいた。どうもありがとうございました。