じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
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文学部中庭。定削で用務員さんが全員定年退職になってから、雑草が生え放題になっている。本日9/27は教職員による環境整備作業が行われた(↓の日記本文参照)。もっとも、草が多いせいだろうか、この近辺ではマツムシの鳴き声を聞くことができる。 |
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【ちょっと思ったこと】
更新できず困惑す
9/24の日記で、MicrosoftのInternet Explorer ver5.50 SP1をSP2に更新できないと書いた。この問題については、Eメイルや掲示板でいろいろとアドバイスを頂戴したが、残念ながら今もって解決していない。他のノートパソコンでは10分もかからずに更新できたので、あくまでこのパソコン独自のトラブルかと思う。 ところがこのパソコン、さらに重大な問題のあることが発見された。USB接続、SCSI接続いずれにおいても、新しい機器を増設することができない状態になっていたのである。 Windows-Meの場合、SCSIであれば起動直後に、USB対応機器であればその機器の電源を入れた時に、「ハードウェア情報データベースの更新」が行われ、必要に応じて、機器附属のフロッピーディスクやCD-ROMからドライバを読み込むという作業をするというのが一般的であったと思う。ところが、このパソコンの場合、「ハードウェア情報データベースの更新」が始まってから何時間待っても、ウンともスンとも言わなくなってしまう。やむを得ず「CTL+ALT+DEL」で割り込みをかけると、案の定「応答なし」の状態になっている。入力待ちの時間は計測していないらしく、このままで行けば明日になっても、来年になってもずっと待ち続けるのであろう。 常駐ソフトやウィルス防御プログラムを外す、他の外付け周辺機器を全部外すなどいろいろ試してみたが結果は同じ。何かが競合しているのだろうが、素人の私には分からない。このままでは、再インストールしか無いのだろうか。といってもこのパソコン、Win95プレインストール機を、98、Meとアップグレードしたもの。最初からやり直すのは手間がかかるし、かといって今さらMeフルパッケージを買うのもバカげている。何かよい方法はないものでしょうか。お互いを更新する掲示板で御教示をいただければ幸いです。 小泉首相の「進化論」と多様性 小泉首相は9/27の所信表明演説の中でダーウィンの進化論を持ち出し、構造改革の推進を強調したという。 私は、変化を受け入れ、新しい時代に挑戦する勇気こそ、日本の発展の原動力であると確信しています。進化論を唱えたダーウィンは、「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」という考えを示したと言われています。生物の適応と政治経済は異質のものであり、しょせんアナロジカルなレトリックに過ぎないとも言えるが、興味深い引用であると思った。 もっとも、ひとくちに「生き残る生物」と言っても、個体レベルでの適応もあれば、種としての適応もある。個体レベルでに関しては、必ずしも変化に対応できることが生き残りの条件にはならないように思う。例えば、気象変化の激しい湿潤地帯に生息する動物と過酷な乾燥地帯に生息する動物を比べた場合、どちらが適応的であるとは必ずしも言えない。 世代を越えた適応を考えた場合には、「変化に対応できる生物」よりもむしろ「変化に対応できた生物」が結果として生き残ったという側面もある。そしてその際重要なことは、「生き物の多様性」という概念であろう。個体それ自体は融通のきかない頑固者であっても、変化後の条件にマッチするような適応力を備えた要員が含まれていれば集団は全体として生き残ることができる。例えば、空き地で単一種の作物を育てることは非常に手間がかかるが、放っておけば何らかの雑草が生えてくる。そのさい、勢力の強い種類もあるが、草陰でひっそりと子孫を残す種類もあり、草むらが単一種だけで覆い尽くされることは決してない。そして乾燥や異常低温、病害虫などにより勢力の強い植物が枯れてしまうと、今度は別の種類が繁殖してくるようになる。もしその空き地を隔離し雑草をすべて根絶やしにしてしまった場合、単一作物が死に絶えた時には代わりに生えてくるものが何も無くなる。その土地は不毛な砂漠になってしまうだろう。 小泉演説と同じくアナロジーにすぎないのだが、こうした多様性の利点を政治経済に活かすとするならば、それは多様な価値観や思想の受容、ベンチャーの育成、少数意見が抹殺されないような意思決定システム、一国に依存しないような貿易あるいは安全保障、といったシステムづくりにあるかと思う。 ところで、米国議会では、ブッシュ大統領に武力行使を認める決議にただ一人だけ反対票を投じた議員が居たという。このリー議員に対しては、「良心に基づいた勇気ある行動」という支持意見もある一方で、「裏切り者」、「恥さらし」といった批判も出ているという。こうした議論がきっちりと保障されているうちは米国もまだ健全さが残っていると言えるが、「武力行使に反対する者はテロを容認する者だ」などというような短絡的思考が権力を握り反対者を排除するようになると大変なことになると思う。大統領演説の途中で、議員全員が立ち上がって拍手するという光景は、ある意味ではゾッとする。 |
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【思ったこと】 _10927(木)[一般]学内環境整備とISO14001認証取得 9/27午後は後期授業開始を前に、教職員による構内環境整備作業が行われた。環境整備と言っても実際は、建物周囲の草刈りである。上の写真にもあるように、定削で用務員さんが定年退職で皆無になってから、雑草が生え放題になっている。 上の写真ではイネ科の雑草(オヒシバ?)ばかり写っているが、タチの悪いのは、アレチノギク、ヒメムカシヨモギ、アメリカセンダングサ、ヘクソカズラ、アオツヅラフジ、それと種名未確認ながらクワクサに似た植物をこのところよく見かける。いずれも、過酷な競争をうち勝って繁殖してきただけあって、種がすぐに飛ぶ、根が固いなど、そう簡単には除去できない曲者である。前にも書いたが、何頭かヤギを買って杭につないでおけばずいぶんと手間が省けるのではないかと思うのだが。 さて、環境整備作業のことで思い出したが、先日の某会議で、ISO14001認証取得のことが話題になった。ISO14001というのは(株)日本環境認証機構(JACO)が認証する環境管理システムの国際基準であり、産業界はもちろん、最近では地方自治体や公共機関にも取得の動きが広がっている。国公立大学の中では信州大学工学部が今年の5月30日に全国に先駆けて取得にこぎつけた。 単なる環境美化ボランティア活動だけで済むならばこのような認証は不要。しかし、地域における大学の役割を考えた時には、まずは環境負荷を低減する必要があり、また、学生も一体となって改善に取り組むことは、体験的な環境教育の場にもなりうる。その際の具体的目標として、また、客観評価を受けるためにもISO14001認証取得は大きな意義を有すると考えられる。 では実際にはどういう努力が必要になるのだろうか。一般的には、ゴミ(分別、廃棄方法)、排水、騒音が考えられる。このほか工学部では、化学薬品の厳正管理が含まれる。また、文具類において資源の再利用を重視したグリーン購入をどこまで守っているのかも重要になるだろう。 信州大工学部の場合は、まず学部長懇談会で話題になり、関連委員会での討議を経て、学部教官会議で承認(=キックオフ)、それから9カ月後をメドにシステム構築に入ったという。この学部の場合は、ほぼ単独で1つのキャンパスを構成しているが、岡大のようにいろいろな部局が同じキャンパス内にひしめいている所では、やはり全学規模の合意が必要であろう。また信州大の場合もそうであったが、学内の生協との連携も欠かせない。 このほか身近な大学生活レベルの話としては、次のような話題も出ている。
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【スクラップブック】
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