じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 文学部前の草地に出現したキノコ。9/9の日記でも紹介したオオシロカラカサタケではないかと思われる。このキノコは大きな菌輪を作ることで知られている。すべて地中で繋がっているわけだ。 [今日の写真]



9月13日(木)

【思ったこと】
_10913(木)[電脳]USB万能時代?

 10月からの後期授業に向けてパソコン関連の備品を買い揃えている。そんな中、USB接続対応の機器が非常に増えていることに驚いた。

 ものの本によれば、USBというのは「Universal Serial Buss」の略であり、USBハブを含めて最大127台まで接続できるというから大したものだ。

 私がコンピュータに接するようになった頃には、もちろんそんなものは無かった。外部と繋ぐものとしては、
  • ディスプレイ→PC-9801の初期のマシンにはディジタル用とアナログ用があった。
  • パラレル→プリンターケーブル用。一時期、パラレル対応のスキャナもあった。このほかZipディスクドライブへの接続の際に有用。
  • RS-232C→2台のパソコンの間でデータのやりとりをする時に便利だった。
  • 外付けフロッピーディスク接続用端子→PC-9801の初期のマシンには標準装備されていた。9/10の日記で書いたように、5インチと3.5インチのフロッピーディスク併用時代にはこれが必需品だった。
  • SCSI→これは、外付けのハードディスク(最初は20MB)を使い始めた頃から急速に普及してきた。CD-ROMドライブ、スキャナ、Zipディスクドライブなどに接続可能。SCSI-IIとかウルトラSCSIとか出てきて、昔人間には、だんだんわけわからなくなってきた。
このほか、キーボード、マウス(PS/2)、オーディオ関係、LAN、モデム、最近ではIEEE1394に繋ぐ端子 など.....。

 ところが「USB」規格の登場により、たいがいの周辺機器がUSBポートに繋げるようになってしまった。これは私のような昔人間には画期的であるように思えた。SCSI対応機器と比較した場合のメリットとしては、
  • 何台も同時に使える(SCSIでは7台)。
  • 本体の電源を入れた状態で取りつけや取り外しができる(SCSIでは電源を切り、再起動)。
  • ケーブルが柔らかく、長さも延長できるので、置き場所を自由に変えられる(SCSIのケーブルは太くて曲がりにくい上に、合計の長さが制限されている)
  • コネクタがA、Bの2形状のみ。それらも用途により使い分けられている(SCSIのコネクタは多種多様であり、初期の頃は特に接続に悩まされたものだ)。
などを挙げることができる。いっぽう、最近のモバイル型パソコンの中にはSCSIはもとより(SCSIカードは可)、パラレルやPS/2のコネクタが装備されていないものが出回るようになり、従来の周辺機器を接続することが困難になってきた(変換ケーブルもあるが5000円〜8000円)。もっとも、かつて10万から20万近くした機器の殆どが5万円以下なので、逆に機器の買い換えの機会とも言えよう。

 Googleでざっと検索したところ、こちらに、USBの特徴と開発の歴史が紹介されていた。それによれば[長谷川のほうで要約]、
  • USB は、データを順々に伝える シリアル・インターフェースの規格。
  • 1995年7月に、業界団体USBインプリメンターズ・フォーラム(USB Implementers Forum) が設立。
  • 1996年2月 正式な仕様である、USB 1.0 が公開。
  • 1998年6月 マイクロソフト社が、米国で Windows 98 を発売。USB に対応。
  • 1998年7月 マイクロソフト社が、日本で Windows 98 を発売。USB に対応。
  • 基本的な性能は、IEEE 1394 の方が高いが、価格面や製品化の容易さなどから、USB の方が先に広まってきた。
となっているようだ。いったん普及してしまうと、そう簡単には次の規格には切り替わらないような気もする。