じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] ロッキー山中で見たインディアン・ペイントブラシ(左の写真の手前の花)。Castilleja 属の半寄生植物のため、移植しても殆ど育たないという。現地で買った花図鑑によれば、ハチドリと関係が深いとか。後ろの花は各所で見かけたヤナギラン(fireweed)。
写真右は、モレイン(モレーン)湖の「バベルの塔」を背景に撮影したもの。
[今日の写真]



8月30日(木)

【ちょっと思ったこと】

丸洗いができる畳

 8/31朝のNHK情報BOXで、「丸洗いができる畳」が紹介されていた。全国一のシェアを誇る畳の機械メーカーが開発したもの。従来の畳床は藁でできていたが、発泡スチロールの芯をポリエチレン、ポリプロピレンでくるむような構造になっている。化学繊維を使った畳はこれまでも宴会場や柔道場で使われていたが、丸洗いが可能となったことで高齢者福祉施設での利用が可能になるとか。ペットを飼っている家庭での需要も見込まれるため、大量生産可能となれば値下げ(現状は一畳18000円、普通の畳は15000円)も可能になるという。
 8/28の日記に書いたように、高齢者介護施設で発生する事故のほぼ半数は転倒事故。畳での寝起きが可能となれば、ベッドからの転落もないし、歩行時の転倒のショックを和らげることもできる。反面、畳利用によって予想される介護スタッフ側の負担(例えば腰への負荷)をどうするかが新たな課題になりそうだ。また、不要となった畳の再利用をどうするかも別の課題となる。藁の畳は切り分けて庭の隅に置くだけでも肥料になったものだが、発泡スチロールではそういうわけにはいくまい。



ミャンマーの交通信号

 8/31朝のNHKニュースの中でミャンマーの首都ヤンゴンの景色が映し出されていた。ミャンマーでは車は右側通行。交通信号は横型(左から赤、黄、青)となっていた。外国で横型の信号を目撃したのは、中国(北京、カシュガル、台北)、カナダの一部の地域(エドモントン、カルガリー、イエローナイフ)に次いで7都市目。
【思ったこと】
_10830(木)[心理]行動分析学会年次大会(3)スキナーの言語行動論にもとづいたコミュニケーション指導

 8/27の日記の続き。

2日目午前:ジャネット・トゥワイマン氏(Dr. Janet S. Twyman)の特別講演

 今回の講演タイトルは「スキナーの言語行動論にもとづいたコミュニケーション指導 違いはどこにある?」というものであった。彼女はまず、
  • 言語で重要なのは「構造」ではなく「機能」である
  • 「どんな時に」「どのように」「何のために」使うのかを教える。
として、スキナー流のコミュニケーション指導の大原則を提示した。

 ついで、スキナーが1957年に刊行した『Verbal behavior』に沿って、マンド、タクト、イントラバーバル、オートクリティック、自らを聞き手とした話し手行動などに分けて、指導の具体例が紹介された。

 1時間という短い時間の中では無理であったとは思うが、できれば、「行動分析に基づかないコミュニケーション指導」との違いを現場に即して対比してもらいたかった。

 そして、結局のところ、行動分析の視点を取り入れることの是非は、その成果によって評価されることになる。発達障害児施設で応用行動分析の手法が多く取り入れられているのは、「理論的な正しさ」が納得されたためではない。目に見える形の成果が確認されているためである。

 先日、大学の図書館で、第二言語習得の理論を解説した本が新着棚に置かれているのが目にとまった。そこでは脳生理学の知見なども引用されていたが、残念ながらスキナーの言語行動理論についての記述は見当たらなかった。

 念のためお断りしておくが、スキナーの『Verbal behavior』は言語行動についての理論書であって、言語学習についての理論書ではない。言語学習に応用するためには、スキナー以後の諸研究の蓄積を活かす必要がある。早い話、行動分析の理論に基づいた、より効果的な外国語教育が開発されれば、理論上どういう論争があろうと、その優越性は多くの人々に認められることになるはずだ。