じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
【思ったこと】 _10828(火)[心理]事故多発の介護施設 夕食時にNHKクローズアップ現代「事故多発!介護施設で何が?」を視た。介護保険導入後の1年間に1500件以上の事故が報告されている。そのほぼ半数は転倒骨折事故であり、ベッドからの移動、洗面所、出入口付近などで発生。事故の後遺症で寝たきりとなりそのまま亡くなるというケースもあるという。 介護保険導入後に多くの事故が報告されるようになった理由としては
番組でも指摘していたが、こうした事故を多発させる一因には、基準の欠陥がある。現行の基準では、
ではどうすればよいのか。6月のオーストラリア研修では、シドニーのオーストラリア高齢者施設協会(ANHECA)にて、要介護者の入所補助金支給基準(Resident Classification Scale)と、施設の適格認定基準(Accreditation Standards)についてレクチャーを受ける機会があった。このうちの適格認定基準は、きわめて細かい評価項目があり、第三者機関により定期的に査定が行われている。その内容はWeb上でも公開されていると聞いた。 事故が起こってしまった場合、施設側から「予見できない事故だったので施設側に過失は無い」と言われてしまうと家族側はそれを反証することができない。しかし、第三者機関が各施設における事故発生状況、防止マニュアルやスタッフ教育などの充実度などをきっちりと査定すれば、改善を怠った施設は最終的に閉鎖に追い込まれることになる。骨折事故の重大性を勘案するならば、このくらいの厳しい査定が入っても当然ではないかと思われる。 ハード面でも抜本的な改善が求められる。介護施設というと、ベッドと車椅子と固い床が思い浮かべられるが、少なくとも今の世代の日本人高齢者は、長年にわたって畳中心の生活を続けてきた人々ばかりである。なぜ畳ではいけないのか、100%和風は無理としても、できるだけそれに近づけるような改善はできないのか、検討を加えていく必要があると思う。 このほか、これはダイバージョナルセラピーの話題とも関連してくるのだが、介護施設では、
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