じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 11/6朝の楷の木。楷の木と言えば、閑谷学校ではライトアップが始まったとか。



11月6日(月)

【ちょっと思ったこと】

発掘成果を疑う目

 「東北旧石器文化研究所」の藤村・副理事長が発掘を捏造していた問題が話題になっている。こうした背景として、考古学特有の「宝探し」体質、学界一般にありがちな「批判を受け入れない体質」などが指摘されているが、門外漢の私が特に注目したいのは、事件が明るみに出る前に学界内でどういう批判や疑念が提出され、それがどう受け止められたかということだ。

 11/7の朝日新聞では、東京都文化課の小田静夫氏が1988年に「宮城県の旧石器及び『前期旧石器』時代研究批判」という論文を考古学の雑誌ではなく、日本人類学会の雑誌に掲載し、その中で藤村氏らに対して「遺物の出方がおかしい」などの批判をしたという。ただし、この論文が考古学関係の一流誌に投稿、リジェクトされたために『人類学雑誌』に再投稿したものなのか、それとも最初から『人類学雑誌』に投稿したものなのか、このあたりは定かではない。

 11/7朝7時台のNHKニュースでは、竹岡俊樹氏(記憶に頼っているので不確か。後日確認します)が、藤村氏の「発見」した石器の並べ方がいつも同じパターンであって奇妙であること、出土した石器の「加工」の仕方が同時代の石器に比べると不自然であることなどを指摘した論文をかつて発表したもののあまり注目されなかった経緯を伝えていた。

 もちろん、ビデオ記録からたまたま事件が明るみに出たというだけで、上記の両氏の批判のロジックが直ちに正当化されるものではないが、これらを学界がどう受け止めたかという点は大いに興味があるところだ。

※[11/7追記]gooで検索したところ高知の縄文探訪サイト付設の伝言板の中に、毎日新聞の取材の経緯についての貴重な情報があった。 


車のキーその後

 昨日の日記で、私のアパートの4階のベランダから公園と道路1つを隔てた駐車場めがけてunlock操作ができたということを記したが、このことに関して、掲示板及びメイルで複数の情報をいただいた。どうもありがとうございました。

 帰宅後、この車から取扱説明書を引っ張り出してきたところ、このキーは「キーレス エントリー」というタイプのもので、電波を使っているらしい。注意書として
  • 心臓ペースメーカー等の使用者は、その影響を医用機器製造業者に確認してください。
  • 近くにTV塔や発電所、放送局があるなど周囲の状況によっては正常に作動しないことがあります。
などが記されていた。もっともこのマニュアルには「キーフリーシステム」、「電子カード キー」の説明が混在していて、どの部分が該当するのかよく分からなかった。例えば、「電子カードキーの寿命は1日10回乗降時で約1年」と記されていたが、我が家にあるのはキーに埋め込まれた?タイプのもので、どうやって電池を出し入れするのか分からない。それにしても、こんな小さなキーの中に電池と発信装置が入っているとは信じられないほどだ。この技術が武器やテロ行為に悪用される恐れはないのだろうか。

 今回の「キーレス エントリー」とは全く別物だが、11/7の朝日新聞では、レーザーポインターを応用したキーホルダーやペン型のおもちゃのために、子どもの目に光があたって網膜がやけどしたなどの相談が寄せられているとの記事が載せられていた。国民生活センターは6日、この事例を公表し注意を促したという。「遠隔操作」は思わぬところで事故を引き起こす恐れがある。やはり、スキンシップ型の密着操作を大切にすべきだろう。
【スクラップブック】