じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
秋明菊。「菊」という名がついているが、園芸書によればキンポウゲ科アネモネ属に分類されるという。そう言われてみれば花もつぼみもアネモネに似ている。 |
【ちょっと思ったこと】
津田梅子の先見の明/女子大の将来と岡大における女性比率の増加 10/18夜のNHK番組「その時歴史が動いた」は、津田塾大学の創設者の津田梅子の話。1871年、6歳の時に政府派遣留学生として10年間にわたり渡米。今の言葉で言えば留学というよりホームステイに近いものだったかと思うが、国費の留学生としては最年少記録保持者ではなかろうか。それにしても、10年にもわたる留学をサポートするとは、当時の政府は思い切ったことをしたものだ。 数々の苦難を乗り越え、ちょうど100年前の1900年の9月14日に生徒10人だけの女子英学塾を設立。当時、富国強兵策の一環として大規模な女子大設立の政策が示されていたにもかかわらず、津田梅子は少人数教育を重視してあえてこれに加わらず。「個性に合わせた教育」、「積極的に意見を述べる姿勢」、2つの光として掲げた「常に真実をみつめる」および「愛と献身」の精神は、まさに今の大学教育改革で求められているものである。外国の教育制度の「丸ごと導入」、「形式だけの導入」のいずれにも反対した点も立派だ。100年後に生まれておられたら「教育改革国民会議」のメンバーにぜひ加わってほしかった。 津田梅子が女子大を設立した目的の1つには、女性の地位向上があったと思う。現在でもその一部は途上にあるものの、女子大の存在意義も当初とはずいぶん変わってきているように思う。 余談だが、先日ある集まりで、女子大の存在意義について話題になったことがあった。21世紀に向けて女子大はどういう役割を果たしていくのだろうか。「女子大だったらうちの娘を行かしてもよい」という親はどの程度いるのだろうか。 女子大を共学化する場合、若干問題になりそうなのが名称をどうするかということ。お茶の水女子大は「お茶の水大」に容易に変更できるが、「奈良女子大」、「京都女子大」などは「女子」をとってしまうと別の大学名になってしまう。 いっぽう、共学の大学の中には女性が圧倒的比率を占めているところもある。後期に私が非常勤講師を担当している某食文化学部の場合、女子80名に対して男子は数名のみ。そういえば私の心理学教室でも、学年によっては男子が15名中2人以下ということが何度かあった。昨年の資料になるが、岡大の1999年3月卒業生のうちの女性の比率をざっとみると
最新の入学者の資料はこちらにあるが、今年は、上記三学部に加えて法学部で女性過半数、農学部もほぼ半々という状況になっている(ほかに医療短大が保健学科に改組された医学部がある)。 岩石の料理人 10/19朝6時台のNHKニュースの中で、北大技官の桑島さんの仕事が紹介されていた。有珠山の噴石の中にマグマの生成物が含まれていることが短時間で確認できた背景には、桑島さんが開発した技術と名人芸があるという。大量の赤字国債発行を理由に国立大学教職員の大幅定員削減が計画されているが、こうした研究を支えてくれる技官ポストが減らされていくことになれば研究の深刻な停滞を招くことになると危惧される。 私鉄の名称その後 10月15日の日記で、東京と京阪神の私鉄の名称についてとりあげたが、その後、あんくるさんから次のような情報をいただいたので紹介させていただきます。 東急について。阪急京都線が京阪の特急専用路線として作られたとは知らなかった。余談だが、京阪と言えば、昔は三条京阪から浜大津方面への路線がありよく利用したものだったが、地下鉄延長の際に廃止されたようだ。これにより、滋賀県内の「京阪」の名称も実態に合わなくなってしまったと言える。 |
【スクラップブック】
|