じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa


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9月15日(金)

旅行中にちょっと思ったこと(6)】

動物の絵って、左が頭、右がシッポになりませんか?
[今日の写真]  カラコルムハイウェイ2日目、インダス川の川岸で「岩絵」を見物した。かつてこのあたりを旅した人々が石の表面を叩いて、絵を描いたとか。そんななかチベット仏教の影響を受けた図柄に混じって、長い角をもったシカのような動物の絵をいくつか見た。

 この動物、正確な名前は忘れたが、水量の少ない時は川を越えて自由奔放にこのあたりを駆け回っていたとか。その絵を描くと子どもが授かるとの言い伝えがあるという。
[今日の写真]  さて、旅行から戻って写真を整理していた時、これらの絵に面白い共通点があることに気づいた。それは、すべてが、頭を右、シッポを左にして描かれていたことである。角が非常に長いのでどこが頭かわかりにくいところがあるが、右上の写真では、人が乗っている絵を含めて三頭が右を向いている。左中では、仏教風の図柄に混じって、こちらの黄緑色円内にあるような少なくとも7頭が右を向いている。さらに右下の写真では人が乗っている絵を含めて五頭が右を向いていた。
[今日の写真]  こうした偏りに興味をもったのは、年賀状のウサギは左向きという99年1月8日の日記に書いたことと関連があるからである。その時の調査では、動物の絵が描いてあった年賀状53枚のうち、左向きが33枚、今回の写真と同じ右向きは4枚、その他(正面向き、向き合っている複数のウサギなど)が16枚となっており、圧倒的に左向きが多かった。その時に紹介したもっともらしい解釈は
右利きの人が線を描くときには、ふつう左から右に描く。動物を描き始める時に顔から描き始める(シッポやお尻から描き始める人はまず居ないだろう)ので左に鼻先があったほうが描きやすいという理屈。
であったのだが、今回の写真はこの理屈では説明できない。では、なぜ右ばかり向いているのだろう。思いつくままに理由を挙げてみると
  • 当時の川の方角を向いていた?→しかし、それならば岩の反対側には左向きの絵が描かれているはずだ。
  • 右方向を神聖と考えるしきたりがあった?→確かにインドでは左手は不浄とされている。
  • 文字を右から左に書いていたのでそれに合わせて、右から頭を描き始めた→イスラム圏ならありうるが、仏教圏はどうだっただろうか?
  • 筆ではなく石を打ち付けて彫った?ため、右利きの人でも描きにくいということは無かった。→これだけでは右向きが多いという説明にはならない。
  • 最初に描かれていた絵がたまたま右向きであったため、みんながその真似をした。
といった感じになるがどれも今ひとつ説得力にかける。どなたか情報をいただければ幸いです。
【ちょっと思ったこと】
夕焼け小焼けの謎その後

 先週の土曜日の朝6時前、NHK総合で童謡「夕焼け小焼け」を紹介していた(9月8日付けの日記参照)。16日の朝、同じ放送があったので二番の歌詞をチェックしたところ、問題の箇所は「円い大きなお月さま」であることが分かった。前回記したように、もしそれが満月を意味していたとすると、その日は一晩中明るく照らされてしまい、キラキラ星が光る夜にはならない。TVの絵にも描かれていたが、おそらく月齢11〜13ぐらいの月のことを言うのだろう。
【スクラップブック】