じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
昨年、イランの皆既日食見物の帰りにナグシェ・ロスタム(上から3番目)でルリタマアザミのような花に出会った。種子を蒔いてみたところ、写真のような花が咲いた。元の花の写真はこちら。梅雨の長雨のせいか、ボール全体が薄紫色にならないうちに枯れてしまった。 |
【思ったこと】 _00726(水)[一般]最近の大学教育論議でおもふこと(30):「履修科目登録の上限制」と「0点制」について考える 24日の日記に書いたように、夏休み入りを前に連日各種委員会に出席する毎日が続いている。そんななか、履修科目登録に上限制を設けることをめぐって議論が行われるようになった。 上限制については昨年10月20日の日記およびその続編で考えを述べたことがある。その時に紹介した上限制導入の論拠を再掲(一部加筆)すれば
しかし、上限制に全く問題がないわけではない。例えば、英語のように入学時点からレベルに差がある科目の場合にはどういう影響が出てくるだろうか。上限制が無い場合、英語力のある学生は、難解な英文読解、英作文、英会話など自分の実力に合わせてたくさんの科目を受講することができる。もともと実力があるのだから、予復習の時間は少なくてすむはずだ。上限制があると、このような意欲を満たすことができない。これは英語以外のすべての科目についても言えることであり、そもそも、同じ科目を履修するにあたって、それを得意とする学生と不得意とする学生の予復習時間を画一的に定めること自体に無理があると言えないこともない。 上限制についてのこの問題を解決するには次の2つが考えられる。 1つは、3月8日の日記に述べたような「0点制」を導入することだ。この場合は、上限制を設ける必要はなく、何科目でも履修登録をすることが認められる。その代わり、途中で受講を放棄した場合、その科目は「評価不能」ではなく「0点」として記録される。これは学生にとってかなりのプレッシャーになるであろうという考え方である。 もっとも、現行では、いくら「0点」の科目が増えても、実質的なデメリットは何も無い。就職の際に企業等に提出する成績証明書にも0点科目を明記すれば、「こいつは困難があると途中で投げ出すチャランポランな人間だ」と思われる恐れがあるので学生にとってもかなりのプレッシャーになるとは思うけれど。このほか、GPAの導入と合わせて検討すべき課題であるように思う。 もう1つは、上限制を厳格に実施することを前提とした上で、各学年もしくは各学期終了時に、取得した単位数と平均点を算出し、基準以上の成績をおさめた学生に対しては、上の学年もしくは次の学期において登録可能な単位数を増やす措置をとることだ。勉学機会を好子(強化子)にするというものであって、勉学意欲旺盛な学生に対して教育効果が大きく、早期卒業や副専攻導入にも道を開くものであると言える。 以上に述べたまでのところでは、私の考えは首脳部の考えと大差ないようだ。もっともこれをさらに掘り下げた時、例えば、現行の「100点満点中60点で合格」という考え方はそれでよいのかとか、たくさん単位をとること自体が強化されるようなシステムも必要ではないかという考えが別に出てくる。次回以降にこれについて細かくふれてみたいと思う。 |
【ちょっと思ったこと】
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【今日の畑仕事】
ミニトマト、ジャガイモ、ブロッコリー、長ネギを収穫。ニンジン種まき、サツマイモ挿し芽。 |
【スクラップブック】
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