じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa


7月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る
[今日の写真] ハナタバコに珍しいトンボが止まっていた。ずいぶん胴体が太いと思って図鑑で調べたらハラビロトンボ(腹広トンボ?)というそれらしき名前がついていた。




7月24日(月)

【思ったこと】
_00724(月)[教育]夏休みまであと1週間/学内委員会活動と研究の一体化をめざす

 すでに夏休みに入った大学も多いようだが、岡大の場合は、7月いっぱいは前期試験もしくは平常授業が続く。図書館も生協食堂も大変な混雑だ。これは、昨年からセメスター制が完全実施され、前期は7月末で終了、8月と9月を夏期休業と定めたことによるものだ。

 この時期になってにわかに各種委員会が立て続けに招集されている。8月前半は原則として会議を行わない慣例があり、その休み前にできるだけのことを決めておく必要があるためかと思う。私の場合は、FD委員会関連のワーキンググループ、FDの全体会議、教育実施部門との合同協議会、またこれとは別に、環境関連の委員会が予定されている。おおむね勤務時間の3割が会議にあてられていることになる。

 こうした会議にあけくれる日々の中で、ある先生は「招集のあるたびにきっちり出席していたら研究などやってられない」とこぼしておられた。確かに、一日の活動時間が限られている以上、委員会活動と研究活動は時間的に競合することになる。委員会を熱心にやれば大学内では信頼を得るが、学会では現役を引退して管理職に専念しているように思われてしまう。そのいっぽう、委員会では報告役に徹し、殆ど発言せず、もっぱら研究活動に専念している教員も居る。

 しかし、私の場合に限っては、FD関連の委員会で活動することは研究活動の実践としての側面がある。例えば
  • シラバスの充実というのは、学生に対して、毎回の授業の獲得目標や参考書を明示し、どういう予復習が必要なのかを具体的に指導することにつながっている。また成績の評価方法を多面的かつ厳密に示すことで、学習努力にどのように結果を与えられるのか明らかにされるる。これは要するに、「〜という学習行動に対して、○○という成績を与える」という行動随伴性をルール化したものと言える。
  • 履修科目登録の上限制を設けるという議論も、結局のところは、学生の予復習行動や受講行動の量と質をどう強化していくかという随伴性づくりに行き着くことになる。
というように、委員会で具体策を提言することは、まさしく、行動分析の視点をどれだけ活かせるかという問題に結びついている。もちろん、会議の席上では、「好子」とか「随伴性」といった専門用語を持ち出すことはしないが、私がよく口に出す「努力の量と質に応じて良質の結果を与える必要」というのは結局のところ、好子出現の随伴性の重要性を主張していることと何ら変わりない。「やる気」、「熱意」、「自覚」といった具体性の無い美辞麗句で問題を処理する風潮に反対を表明するのも、結局のところは「具体的であれ」という行動分析の視点を反映したものと言える。教育改革がうまく軌道に乗ったからといってそれを直ちに行動分析の成果であるかのように吹聴するつもりは毛頭無いが、成功例や失敗例を細かく分析していけば、必然的に、標的行動選定や行動随伴性設定の妥当性の問題に行き着くことになるはずだ。

 余談だが、今年の夏休みは家族バラバラで過ごすことになりそうだ。先日の日記に書いたように、娘は現在、ニュージーランドでファームスティ中。息子は、勉学重視の私立中学というだけあって、現在は補習期間中。実質の夏休みは2週間少々だけとなっている。妻はなにやら、ひみむの資格取得に向けて連日講習を受けている模様。私のほうは、これも先日の日記に書いたように、パミール高原縦断旅行を予定している。お盆前後に神郷町の山の家で2泊3日を過ごすのが家族全員による唯一の行事ということになりそうだ。
【ちょっと思ったこと】
【今日の畑仕事】

ミニトマト収穫、サツマイモの刺し芽。
【スクラップブック】