じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] イラン・シーラーズのバザール中庭にあった朝鮮朝顔。純粋に鑑賞目的なのか、薬を取るためなのか不明だが、何カ所かでこの花を見た。ちなみに同じ花は日本国内でも「エンゼルトランペット」と称して売られている。先日立ち寄った花屋では「タネも取れます」などと書かれてあったけれどそのタネこそが有毒ではなかったかなあ。

9月16日(木)

【思ったこと】
990916(木)[一般]なぜ松坂?追記

 昨日の日記で、シドニー五輪地区予選を兼ねたアジア選手権で、西武の松坂投手が好投したという。これ自体はまことに結構だと思うのだが、セパ両リーグとも首位と二位のチームが肉薄している時に二位チームの主力投手がなんで他の試合に出場しているのか、私のような素人にはよく分からないところがある。と書いたところ、日記界随一の野球通で知られる石川さんからさっそく情報が寄せられた。その一部をご紹介させていただく(改行位置、リスティングなど一部改変)。
 オリンピックに選手を派遣することについては、セパ両リーグで検討されましたが、うまく折り合いがつかなかった、というのが結論だったと思います。

 昨年ドラフト時に松坂の指名権が(自分の希望の横浜ではない)西武に渡った時に、「オリンピックに行きたい」から「西武は嫌だ」というような発言をしていました。それを受けて東尾監督なり西武のフロントなりが「オリンピックには派遣するから」という条件付きで松坂に入団を依頼したと思われます。

 パリーグとしては(悲しい事にセリーグよりも人気がない事から)「国策」として野球を盛り上げようと(して人気取りをはかり?)、各チームの主力選手を派遣することを決めました。
  • ダイエー:松中内野手=今年一番伸びた、売り出し中の主力打者
  • 西武:松坂投手=同チームのエース級の活躍
  • オリックス:川越投手=新人ながらローテーションに入る好成績
  • ロッテ:初芝内野手=チームの4番打者
  • 日本ハム:井手外野手=俊足強肩好守の外野手。当代一のセンターとも
  • 近鉄:小池投手=近鉄のエース。昔全日本でも投げた経験アリ。
昨日のゲームでは、初芝がヒットでチャンスを作り、松中がタイムリーを放って得点を挙げています。

 またセリーグは、星野監督のように「オールスター中にオリンピック予選をすればいい」と自分の国の事情しか考えない発言からも分かるように、「オリンピック<<自チームの勝利」という図式が強く、球団として選手を派遣することを心良しとしない風潮があります。

 今回セリーグから派遣されたヤクルト古田捕手及び広島野村内野手は、チームの成績がふるわないから、という裏事情があって、選手の派遣を球団が許可したものと思われます。実際2人ともバルセロナ5輪(?)の銀メダルを持ってプロ入りしており、「オリンピックで金メダルを!」という意識はヒト一番強いのかもしれませんが。

 イチローについては、「さすがにイチローがいなくなったら営業的に困る」という判断が働いたのではないでしょうか? また、イチロー自身にもあまり「オリンピック」に対する思い入れがなかった、とか。どちらにしろ現在死球の影響で二軍療養中なのですが(-_-)

 パリーグサイドとセリーグサイドでの営業面の違いが、今回のオリンピック派遣につながっていると思われます。

 また、オリンピックへの選手登録枠にも限度がある(24人)ため、あまりプロの選手が増えると、アマとしては「プロに勝たせてもらった」的な意識が出来てしまうのではないでしょうか? アマとプロの仲は良くはないですから。

  • プロ側がアマの選手を勝手に引き抜いていたという歴史的経緯があります。
  • 決定的なのは中日がおかした引き抜き事件なのですが...
  • その後もドラフトでかなり好き放題やってますからね、プロ側は。
 「まず企業利益ありき」という日本企業の姿勢がそのまま現れている今回のオリンピック予選は、だからこそ、興味がわかない、という感じです、ボク的には。
詳しい情報、どうもありがとうございました。日本チームが2勝してオリンピック出場が確定したことについて、9/17の朝日新聞に関連記事があった。石川さんの解説どおり、オリンピック出場については、各球団や両リーグで違いがあり、中には「シーズンを中断してドリームチームを」という意見もあるとか。オリンピックからアマチュア精神が廃れてしまった現在、どうせならショーとして盛り上げ、米国からもドリームチームを出場させて本物の世界一を競ってもらうというのも一案かと思う。

 今回この話題をとりあげたことで久しぶりにスポーツ欄をじっくり読んでみたところでちょっと感想。私がいかにスポーツ界に無関心であったかが露呈してしまいそう。
  • 9/17記事で「最終戦 中日15勝12敗」とあってあれっ?と思った。プロ野球って各チームとも年間26試合×5=130試合だと思っていたが、いつから135試合になったのだろう。
  • 西武にはまだ優勝のチャンスがあるというが、西武ドームの入場者が12000人とは、ちょっと盛り上がりに欠けるなあ。
  • 大相撲の星取り表をざっと眺めたが、しこ名だけでは顔が浮かばない力士がずいぶん増えたものだ。前頭8枚目以下でパッと顔が浮かぶのは朝乃若ぐらいだけ。
  • このさい横綱を特別神聖視せず、大関同様に陥落制度を設けたらどうかと思うのだが...。
【ちょっと思ったこと】
  •  9/15のNHK教育で某応用言語学者が、日本では会話主体の英語教育は無理だというようなことを言っていた。理由はせっかく教わってもそれを実生活場面で活かす機会がなく上達に結びつかないこと、会話というのはもっと文脈に依存して意思を伝え合うものだというような内容。一例として、その言語学者の奥さんが毎週火曜日に必ず「あなた、今日は火曜日よ」と言うことを掲げていた。奥さんの言いたいのは「今日は火曜日なのでゴミ出し頼むわよ」という意味。最近の言語学の流れのことは全く分からないが、スキナーがかつて提唱した「マンド」、「タクト」などの諸概念はまさにこの奥さんの会話を説明するためにこそ有効。

     もっとも、論文英語とか留学先でも比較的型に填った生活のための英語ということになれば、状況や文脈への依存度はそれほど高くないかもしれない。

  • 前岡山市長の安宅敬祐氏が16日、岡山大学法学部教授に選出されたという。発令は10月1日の予定。岡大の各学部の中でも文学部、法学部、経済学部は同一敷地内にあり、共通予算の配分や施設問題は三学部合同の委員会で協議されることになっている。私も少し前に三学部合同の予算委員長や交通安全対策委員長を拝命したことがあった。他学部の人事であるとはいえ、安宅氏が教授になられたということは今後各種委員会で同席する機会がありうるということだ。私の場合、仕事柄、大学教授というのは単なる同僚にすぎず特別な威厳を感じることもないが、市長をつとめられた方と直接協議をすることになるとちょっと緊張してしまいそう。でもそのうち、大学構内の草取りにでもお誘いしてみるか...。

  • 日本人技術者拉致事件をめぐってキルギスからの映像を見る機会が多い。いつも不思議に思うのは、現地の人がロシア語をしゃべっていることだ。旧ソ連時代ならともかく、独立してから何年もたっている今、なお母国語をしゃべらないというのはちょっと不可解。キルギス語が分からない報道陣に正確に情報を伝えるためのサービスなのだろうか。それともキルギス語という言葉自体が公用語になっていないのだろうか。
【今日の畑仕事】
長時間会議のため一度も立ち寄れず。
【スクラップブック】