じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] イラン・シーラーズ近郊パサルガダエにあるキュロス2世の墓と砂漠の植物。パサルガダエは「ペルシャ人の本営」という意味だが、同時に「パラダイス」の語源に通じるとガイドさんが言っておられたようだったが聞き間違いかもしれない。

9月7日(火)

【思ったこと】
990907(火)[一般]家庭用電源についての疑問(4)アース線追記

 5日の日記
米国はラインのどちらも接地されていないので、アースをコンセントまで引いてくる方式ですが...
という情報をご紹介させていただいたことに関連し、、お互いを更新する掲示板でMasahiro Nishimotoさんから、米国でも片側が接地されているという次のような情報をいただいた。
National Electric Codeにも明記されていますが、120V 系のラインの片方は分電盤で必ず接地し、接地したほうの電線の被服を白色としてこれを "Neutral" 電圧がかかった方は赤(または黒)としてこちらは "Hot"、その外に、裸線もしくは緑の被服の接地線がありこれは"Ground" です。
このほかShiroさんからも、
米国で私の住んだ場所ではどこもやはり穴の大きさが異なっていました。今さっき簡単に確かめてみたら、大きい穴の方が接地線のようです。
という情報をいただいた。どうもありがとうございました。イランの丸2ピンタイプでは、どちらが接地線なのか全く見分けがつかないようだが、左右の位置で区別されているのだろうか。

 余談だが私個人はアース線を含め、電気に関する知識は全く無い。卒論実験の時、当時のぢょしゅ先生のご指導でICを使って制御回路を組み立てたことがある。回路図に示された通りに半田づけしていくだけの作業だが、回路図の所々にアースの記号があるので「先生、ここのところは、水道管にアースを繋げという意味ですか」などと初心者丸出しの質問をしたものであった。あのころはマイコンやパソコンによる実験制御が行われるようになる前の時代であり、フリップ・フロップの回路までNANDを組み合わせて作ったものだった。

 昨日の日記の「50Hzと60Hzどっちが得?」に関しては60Hzのほうがお得という情報を一通いただいた。さらに情報をお願いします。
【日本心理学会年次大会で思ったこと】
時間が無くなったので本日はお休み。
【ちょっと思ったこと】
  •  9/6の19時台の「シルバー人生塾」は「老いじたく・週末帰農はいかが?」という話題。長野県の農園つき別荘を借りて、毎週末野菜作りに励む老夫婦が登場していた。高齢化社会の生きがいの基本は生涯現役ではないかと思うが、職種によっては定年退職後にそれまでと同じ仕事を続けられないケースも多い。そういう人々にとって趣味の範囲での農業はまことに有意義なものであろうと思う。理由は、「行動しその内容に応じて結果を享受する」という直接効果的な行動随伴性が強く働いているから。またそこで得られる結果も、収益のような付加的ではなく、体を動かすことや収穫した野菜の味を楽しむといったきわめて「行動内在的」なもの。高齢者の生きがいを考える上で非常に有意義な番組であったと思う(←自宅では子どもたちにチャンネルを取られて見られない)。

  •  同じ時間帯、「月曜特集'99」という別の番組もあった。青森のねぶた祭りで「カラス」とか呼ばれる人達の一部が暴れ出すのは祭りとしてはまことに奇妙な風景。マスコミが誇大に取り上げたことも人寄せの一因になっているのでは...。同じ番組では公衆トイレに仕掛けられる盗撮カメラのことも取り上げていた。UHFの空きチャンネルの電波を発信源に使うケースが多いということなので、その気になれば摘発も容易であるように思える。若い女性向けに、盗撮カメラ発見グッズなんかを売り出したら大ヒットするのではないだろうか。

  •  9/7の「たけしの万物創世記」は「騙す」についての話題。「あなたは必ずハートの1を選ぶ」という手品が面白かった。手品師がテーブルの上にカードを裏返しにして適当に並べる。お客は指先ででカードの合間に「自由に」線を引き、それらを2つのグループに分ける。手品師は分けられたグループの一方をテーブルから取り除く。これらを繰り返し、最後に残ったのがハートの1になるという手品だ。タネは手品師が「ハートの1」のカードの位置だけを最初から覚えていて(たぶんいちばん最初にテーブルに置く)、お客がグループ分けをするたびに、ハートの1が含まれるほうのグループを残すようにカードを除去していくというもの。お客は自分で自由に山分けしているように錯覚するが、実は選ばされているという仕組みだ。

     この手品、選択行動一般における人間の自由という問題を考える上で非常に意味深いところがある。われわれは買い物する時にも、TV番組を選ぶ時も、旅行に行く時も、あるいは選挙で投票する時にも、みな自分の意志で自由に選択しているものと思いこんでいる。しかし、現実には諸々の行動随伴性のしがらみの中で全く選択の余地が無い形で選ばされている。かつてこうした自由についての幻想を指摘したスキナーは、一部では専制独裁政治や共産主義の信奉者であるように曲解されたことがあったけれど、事実は逆。我々に本質的な自由は無いが、行動随伴性のしがらみに気づきそのうちの操作可能な部分を改善することで、ほんのちょっぴりだけ「自由もどき」を享受することができるのである。

  •  東ティモール問題に関連して国連事務総長の映像を拝見する機会が多くなった。事務総長はTVで拝見する限りはいつもノーネクタイ。イランで見たTVニュースのキャスターと同じような格好をしていた。日本でもああいうスタイルが流行るといいんだが。
    ※9/8追記。こちらの紹介写真ではネクタイを着用されているようだ。
【今日の畑仕事】
心理学会出席のためお休み。
【スクラップブック】