じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

12月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る
[今日の写真] 葉の落ちない銀杏。農学部農場から薬学部の裏手に向かう南北通りの一角に一本だけ未だ葉が落ちていない銀杏を発見。原因は不明。夜間のライトのせいでもなさそう(照明のもっと近くにある銀杏の葉はすでに落ちている)。

昨日から当日朝の日記

12月9日(水)

【思ったこと】
981209(水)[心理]ストーブに火をつけるのは何故か(2)
 12/8の日記に引き続いて、ストーブに火をつけるという行動は、暖かさという好子(正の強化子)の出現によって強化されているのか、寒さという嫌子(負の強化子)の消失によって強化されているのかという問題について考えてみたい。ここでいう、好子の出現による強化とは食物獲得によって強化されるような行動、嫌子消失による強化とは水の中に落ちた時に泳いで岸にたどり着くような行動のことを言う。

 『行動分析学入門』(杉山ほか、産業図書、ISBN4-7828-9030-3)の原書版の執筆者であるマロットは、この問題について次のような見分け方を提唱している。
 それによれば、好子出現による強化の場合には、その好子の効果を高めるような状況自体も好子になる。専門用語を使えば「当該の行動随伴性の確立操作自体が好子になる」(日本語版、143頁)。具体的に言えば、食物の強化効果が高まるような変化をもたらす行動、たとえばお腹を減らすために運動するような行動が起こるかどうかということだ。

 おぼれかけている人が岸にたどりつく時の「岸」は決して好子ではない。もし好子であるならば、その人は何度も水に飛び込むであろうということだ。

 で、もとに戻って、もしストーブに火をつける場合に「暖かさ」が好子であるとすると、「暖かさ」という好子の効果を高めるために、わざわざ外に出て寒さに身を晒す行動が起こるはずである。それが起きないのは、火をつける行動が、あくまで「寒さ」という嫌子が消失する随伴性によって強化されているためということの証拠となる。

 ところで、このマロットのアイデアを適用すると、お金が好子であるならば、お金が好子となって働いている人は好子の効果を高めるためにわざとお金を捨てたり、盗ませたりすることになるのだろうか。このあたりの議論と、私自身のアイデアについては明日以降に述べてみたいと思う。
【ちょっと思ったこと】
  • 12/8(火)の「たけしの万物創世記」は「イヌとネコ」を取り上げたそうだが、残念ながら見落としてしまった。で、代わりに、私なりの「見知らぬイヌ」の触り方を披露したい。
    そもそもイヌというのは、よほど怒らせない限り、人に噛みつくようなことはしない。にも関わらず、おどおどしながら覆い被さるようにしてイヌに近づくと、イヌのほうもますます警戒して呻りだしたりする。そこで、最初は無関係のようなポーズで、イヌと同じ目の高さになるようにしゃがみながら、そーっと近づく。これで大概のイヌは触れるはずだが、どうしてもダメな時は餌でつる。

    写真に写っているイヌの場合は、今年の夏、大山の山の家に他のお客が連れてきたイヌ。このイヌは、自分自身が見知らぬ所につれてこられたせいもあるのか、近づくと吠えるばかりでちっともなつかなかった。そこで残り物のパンを食わせて機嫌をとらせる。
    最後はイヌが満足して寝そべったところで、触りまくった。
    写真をご覧になりたい方はこちら
【新しく知ったこと】
【生活記録】
【夕食後の夫婦の散歩】------81日目(妻は78日目)[娘は3日、息子は3日]。ピカチュウ万歩計で2961歩。----
農学部農場〜農学部〜岡大アパート群
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。【 】部分は簡単なコメント。)】