じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
【思ったこと】
981022(木)[一般]性転換手術で何を治すのだろう 10月16日の日記で、性同一障害と性転換手術の問題にふれたが、その後、「宇宙船シリカ」研究会の松本さんから、シリカについての情報とともに、この日記に関連して次のようなご意見をいただいた(10/18)。ご承諾を得られたのでここに転載させていただく。 「性同一性障害」についての疑問というか、釈然としないものがあるのです。極端な例を考えると、「自分は火星人だ」「自分はライオンだ」と考える人がいた場合、肉体的な手術をする医者なんていないでしょう。治療するのはその人の精神の方だと思われます。性同一性障害とは違う、と主張されるでしょうが、広義に「自分の生物学的肉体と、精神の乖離した人」=同一性障害と捉えれば、本質的な違いはあるのでしょうか。性同一性障害者が子供の頃から悩んでいるのは事実だと思いますが、その度合いは定量的に測定不可能なものです。精神的なカウンセリングでも駄目だったと聞きましたが、治療と呼べるものは行われていたのでしょうか。今回行われた性転換手術については、じつは私も、報じられた情報の範囲では少々疑問に思うことがあった。それは手術によって何を治したのか?、ということだ。 「男ってなあに」「女ってなあに」と聞かれても、性染色体のレベルから歴史的社会的に作られたジェンダーまでいろいろなレベルがあって一概に答えられないけれど、少なくとも現代の医学でできる性「転換」手術というのは、あくまで、ホルモン分泌組織に一定の変更を加え、かつ外見上の形をごく標準的な男性型あるいは女性型に似せていくというにすぎないのではないか。とすると、生理学的な意味での真の「性転換」ではないということになる。この点で、松本さんの御指摘はまことにもっともであると思う。 今回の問題は手術を受けた方のプライバシーの問題があるので、事実を調べようとしても限界がある。伝え聞く限りでは、この方はかなり小さい頃から男性としてのじぶんをもっており生物学的な性との不一致に悩まされていた。しかしいまの状態では、トイレも浴場もすべて女性用を利用しなければならない。これはたいへん辛いことだろう。そこで、外見だけでも男性型に形を近づけ、日常での「男性的」生活がスムーズに行えるように整形したということであろうかと思ってみたりするが、何せ新聞報道程度の情報では推測の域を出ない。プライバシーの問題を離れて、一般論として、どういう心理療法を行ったのか、どういう理由が手術を行う根拠になりうるのか、手術によって何を治すのか、もう少し情報がほしいところだ。もしご存じの方は掲示板等でお教えいただければ幸いです。 |
【ちょっと思ったこと】
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【新しく知ったこと】
上にご紹介した松本さんからは、1960年代初頭に放映されたNHKの連続TV人形劇「宇宙船シリカ」についても新しい情報をいただいている。概略をご紹介させていただく(長谷川のほうで要約)。同じ世代の方、情報収集にご協力をお願いします。
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【東京で見たこと、感じたこと(10)お茶箱】
子供の頃はまだプラスチックなどというものは普及しておらず、毛織物の衣類はこのお茶箱に入れて保存していた。いまのような防虫剤や防かび剤も無く(樟脳はあったと思う)、虫干しが重要な年中行事に入っていた。写真のお茶箱には「静岡縣小笠郡中新田 中山商店」という表示がある。電話の左側に「電畧(略)ナカ」と書かれてが、この用途は不明。電報で発注をする時に略称として使える文字列という意味なのだろうか。 |
【夕食後の夫婦の散歩】
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【生活記録】
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【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。【 】部分は簡単なコメント。)】
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