じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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備前富士(芥子山)の頂上から太陽が昇る『ダイヤモンド備前富士』現象を3日連続で観察。但し3日目の2月23日は太陽の上半分が薄雲に隠されたためお椀型の日の出となった。 |
【連載】サイエンスZERO『体の秩序を守る!“細胞競合”研究最前線』(2) 昨日の続き。NHK『サイエンスZERO』で2月15日に初回放送された、 ●体の秩序を守る!“細胞競合”研究最前線 についてのメモと感想。 まず昨日のところで、細胞競合は、 ●同一の特徴を備えた細胞が多数派を形成していると、その中で発生した少数派の「異常な」細胞は多数派によって排除される というような働きであると理解した。ここで問題となるのは、
このうち一番目については、昨日引用の中に **藤田恭之** らの研究プロジェクトは、「**細胞競合を誘発する細胞間認識機構**」および「**普遍的な分子制御メカニズム**」の同定を目指し、網羅的解析を実施しています。といった研究があり、日々進展しているものと拝察される。 いっぽう二番目については、思考実験からの説明も可能。すなわち、ある細胞が隣接する細胞に対して行う働きかけは論理的に考えて以下の3通りのいずれかになる。
このうち1.は何の変化も起こらない。2.は同じ細胞は離れようとするので単細胞生物のようにバラバラになる。なのでそういう働きを備えた多細胞生物は存在し得ない。ということで、3.しか存在し得ないことになる。これを人間社会に喩えるなら、
要するに多細胞生物として存在する上で、自分と違う細胞を排除する機能は有用である。といっても高等生物はさまざまな種類の細胞から成り立っており、自分と違うというだけで排除してしまったら体がバラバラになってしまう。なのですぐ隣にあるような密着したエリアの中だけで違うものを見つけ、かつ、「多数であれば正常、少数であれば異常」という多数決原理で少数派を排除しているのであろう。 放送では『細胞競合』がうまくいっている例として若さを保つ機能が紹介された。皮膚の表面には『表皮幹細胞』があるが、衰えた表皮幹細胞は周囲の新しい細胞たちの細胞競合により排除されている。 いっぽう細胞競合がうまくいかないケースもあるという。昆さんが見つけたのは小腸の細胞で異常細胞が集団で固まっているような場合。異常な細胞が1つの時は周りの正常細胞の数の力で追い出せるが、異常な細胞が増えてしまうともはや排除できない。 さらに紹介されたのは細胞競合が筋肉づくりに役立つという話題。石谷太さん(大阪大学)のゼブラフィッシュの研究は以下の通り。
細胞競合ができないと筋肉繊維が欠けたような場所ができてしまいうまく泳ぐことができなくなる。 次回に続く。 |