【連載】サイエンスZERO『色彩の科学へようこそ! “赤”は変幻自在!』(1)日の丸の『赤』
1月16日に続いて『サイエンスZERO:色彩の科学へようこそ!』の話題。今回からは2025年5月11日に初回放送された、
●“赤”は変幻自在!
を取り上げる。
放送の冒頭ではまず、日本語では、赤を表す色名(色彩語)がたくさんあるとして6色が例示された。
紅、茜、丹、朱、緋、赤
これら6色をRGBの値に基づいて表示すると以下のようになる。
紅■
茜■
丹■
朱■
緋■
赤■
以上のうち、『紅』は紅白の漢字にも含まれているようにとても華やかであったり祝賀を意味している。また『朱』は神社の鳥居にあるように神聖なイメージがあり、『茜』は夕日や秋をイメージさせる。
このほか、私のほうで2つほど追加。
#FF0000":■|このWeb日記での赤文字:■
さてここからは放送内容から離れて脇道に逸れるが、日章旗の日の丸の色は『国旗及び国歌に関する法律(平成十一年法律第百二十七号)】で紅色と定められているようだが、こちらの別記第一に示されている日の丸の色は紅色ではなく赤色に近いように見える。じっさいRGBの値を測定してみると『#FE0000』となっていた。
さっそくChatGPTに尋ねてみた。
【質問】日章旗の日の丸の色は『国旗及び国歌に関する法律(平成十一年法律第百二十七号)https://laws.e-gov.go.jp/law/411AC0000000127】で紅色と定められているようですが、別記第一に示されている日の丸の色は「#FE000」となっていて紅色の「#C22047」とは異なっています。なぜ違いが生じたのでしょうか?
いただいた回答は以下の通り。
結論から言えば、**「紅色」という法文上の色名と、別記第一に示された「#FE0000」という数値指定は、役割と前提が異なるため一致していない**ことが原因です。これは矛盾ではなく、意図的な設計です。
- 法律本文の「紅色」は概念規定
『国旗及び国歌に関する法律』第1条では、日の丸の色を**「紅色」**と**言語で規定**しています。
* これは
* 文化的・慣習的に共有されてきた「日の丸の赤」を尊重する
* 特定の色空間や技術に依存しない
という**概念的・規範的な定義**です。
したがって、
* 印刷技術
* ディスプレイ技術
* 時代ごとの色再現方式
が変わっても「日の丸は紅色である」という法的性質は揺らぎません。
- 別記第一の「#FE0000」は技術的参考値
一方、別記第一に示されている
**「#FE0000」**は、**デジタル表示や図示のための便宜的な指定**です。
重要な点は以下です。
* これは
* **RGB(加法混色)**という特定の色空間
* **ウェブ表現を念頭に置いた16進表記**
に基づく数値
* 法律上、「この数値でなければならない」とする**拘束力のある定義ではない**
* 「別記」は**視覚的な例示・説明図**としての性格が強い
つまり、
**「紅色=#FE0000」と厳密に同一視しているわけではありません。**
- なぜ「#C22047」のような“紅色”と違って見えるのか
ご指摘の **#C22047** は、
* 伝統色としての「紅(べに)」
* 印刷(CMYK)や染料を意識した**減法混色的な紅**
に近い色味です。
これに対し **#FE0000** は、
* 極めて純度の高いRGBの赤
* ディスプレイ上で「赤」と直感的に認識しやすい色
であり、**文化的な「紅」とは色相・彩度の前提が異なります**。
- もし厳密な数値指定をすると何が起きるか
仮に法律が、
* 「RGBで#C22047とする」
* 「CMYKで○%とする」
と定めた場合、
* 印刷方式・照明条件・素材による差異
* 新しい表示技術(将来の色空間)
* 国際的運用(国連、海外公館)
ごとに**「法違反か否か」という不毛な問題**が発生します。
そのため日本の法律は、
* **本文:概念(紅色)**
* **別記:参考となる図示**
という二層構造を採っています。
- まとめ
違いが生じた理由は次の通りです。
* **「紅色」**
→ 文化・慣習を踏まえた**法的概念**
* **「#FE0000」**
→ 図示・デジタル表示のための**技術的参考値**
* 両者は**同一である必要がない**
* むしろ一致させないことで、長期的・国際的な安定性を確保している
したがって、これは立法上の不備ではなく、**意図的な抽象化と具体化の分離**と理解するのが妥当です。
「日の丸の赤」については以前何かの番組で、1964年東京オリンピックの際に、どのような赤にするかについて議論があったという話を聞いたことがあった。Yahoo!のAIアシスタントからいただいた情報は以下の通り【要約・改変あり】。
日本の国旗「日の丸」の赤い部分は、法律上は「赤色」ではなく「紅色」と定められています。この「紅色」を鮮やかな赤として指定したのは、実は1964年の東京オリンピック開催当時、一人の大学生だった吹浦忠正さん(当時78歳)でした。
🔴 定義のない「日の丸の赤」
1964年の東京オリンピックでは、開催国がすべての参加チームの国旗の生地、染料、色合いを確認して作成することになっていました。国旗監修を依頼された吹浦さんが世界中の国旗づくりに着手する中で、衝撃の事実が発覚します。それは、日本の「日の丸の赤色」には公式な定義が存在していなかった、というものでした。
📝 「紅色」に込められた意味
当時「赤色」という言葉だけでは、その意味する範囲が広すぎてしまうため、より鮮やかな赤を意味する「紅色」が採用されました。紅色は古くから日本人にとって馴染み深く、衣類や化粧品などにも使われてきた特別で憧れの色の1つです。
🌟 伝統と美意識の融合
紅色の染料となる紅花は、華やかでありながらも色が褪せやすいという特徴があります。日本人はその性質に「移ろい」や「儚さ」といった、いわゆる「もののあはれ」の美意識を重ねてきました。このような背景から、日本の象徴的な感性を示す紅色が、国旗の色としてふさわしいと判断されたのかもしれませんね。
ChatGPTにはいくつかの国の国旗で使われている『赤』の特徴についても調べてもらった。要約すると以下のようになる【改変あり】。
- アメリカ・イギリス
→ やや暗め・重厚(歴史的織物・軍旗の伝統)
- 中国・ロシア
→ 非常に高彩度・政治的象徴性の強い赤
- フランス
→ 明度が高く、三色のコントラストを重視
- ベトナム
→非常に鮮明で明度が高い赤。革命・独立・犠牲を象徴する色でありながら、南国の強い光でも視認性が高い赤という実用的側面も強く意識されています。
- トルコ
→法律上の色指定はないが、一方で、国旗製造、政府刊行物、国際的な図示では、次の色が事実上の標準例として広く用いられており、「トルコ・レッド」として視覚的に強い認知を持っている。
Pantone 186 C/#E30A17
次回に続く。
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