じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 数日前、半田山植物園内をウォーキング中、高齢者を中心とした20人ほどの人たちが集まっているところを見かけた。帰りがけに出入口で確認したところ『四季と自然を楽しむ会』という、毎月行われている観察会であることが分かった。
 私自身は日々のウォーキングで「四季と自然」を楽しんでいるが、この種の観察会に参加したことは一度も無い。理由は、単に、行動を制約されるのはイヤだということ。観察会に参加しようとすれば、その時間に間に合うように出かけなければならないし、開始後は途中で帰るわけにもいかない。加えて、四季や自然は一人で楽しんだほうがいいという考えもある。
 そう言えば、近隣の公民館にも、発泡トレイを廃棄するために週2〜3回立ち寄っているが、この公民館にも私と同じ年代の人たちが出入りしており、何らかの趣味活動に参加しているようである。試しに公民館の公式サイトを閲覧したところ、いろいろなクラブ講座主催講座が開催されるようであったが、9割方は私の関心外のテーマであった。歴史系のぶらぶら歴史再発見には多少興味があるが、大部分は知っている場所であるし、わざわざ、集合・解散時間に縛られてまで参加しようという気にはなれない。
 若い頃はゲートボールとか高齢者の交流拠点に集まる人たちは私とは全く別の世界に暮らしている人たちだと思っていたが、そういう人たちと同じ年齢になった今でもなおそういった人たちが私とは縁の無い別の人種であるように見えてしまうというのは興味深いところだ。こうした超個人主義的な日々を送ることには大いに満足しており、同世代との交流は「時間のムダ」【←あくまで私個人の感想です】というのが現在の素直な考えであるが、今後、老化が進んで自立的な生活が送れなくなった時は、介護施設で集団生活を余儀なくされることになるのはやむを得ないかもしれない。そういう不自由で窮屈な生活をできるだけ先延ばししようと思えば、日々の健康増進活動に励む意欲がますます沸いてくる。



2023年9月17日(日)




【連載】チコちゃんに叱られる! 「電気自動車はガソリン車よりエコか?」「高級緑茶のホコリ」

 昨日に続いて、9月15日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。今回は以下の4つの話題が取り上げられた。本日は残りの3.と4.について考察する。
  1. 泡で汚れが落ちるのはなぜ?
  2. 不安ってなに?
  3. 電気自動車は本当にエコ?
  4. 湯のみはきれいなのにお茶にホコリのようなものが浮くのはなぜ?

 まず3.の電気自動車の話題は、『週刊チコニュース』と題して、NHK解説委員がやさしく解説するというコーナーで取り上げられた。一般に、電気自動車は走行中に二酸化炭素を一切出さないのでガソリン車よりもエコであると言われているが、これは以下のような錯覚をしている可能性がある。
  1. 自動車を製造する段階で二酸化炭素が発生する。電気自動車のほうがバッテリーを作る際にガソリン車よりも多くの二酸化炭素を発生する。
  2. 電気自動車が必要とする電気が火力発電によるものであれば、間接的により多くの二酸化炭素を発生したことになる。
 じっさいのところ、製造段階を含めて比較すると、欧米などの場合は、製造から3万キロ走行までの間は電気自動車のほうがより多くの二酸化炭素を排出していることが分かる。また日本では、火力発電による電気を利用していることなどから、だいたい10万kmほど乗らないと電気自動車の優位性(二酸化炭素排出を削減する効果)は発揮できないとのことであった。もっとも日本でも、火力以外による発電の比率が高まればこの逆転【製造段階を含めるとガソリン車のほうが排出が少ない】を早期に解消できるようになる。
 電気自動車普及の障壁となっている1つは、充電できる場所が限られていることである。じっさい、日本では、都会よりもガソリンスタンドが少なく戸建て住宅の多い地方のほうが電気自動車が普及しているという。東京都が定めた条例では、2025年度以降、新築マンションに電気自動車の充電設備の設置が義務化され、マンション居住者でも充電ができるようになってくるらしい。このほか、道路に充電装置を埋め込むことで走りながら充電する仕組みが、大阪・関西万博に向けて開発されているという。

 ここからは私の感想・考察になるが、もともと、ヨーロッパなどでガソリン車から電気自動車への移行が強力に推し進められた背景には、自動車王国と言われる日本のガソリン車に代わって、電気自動車生産で優位を取り戻そうという政治的な狙いがあったように思われる。ガソリン車の排ガス規制では日本の技術に適わないが、モーターで動く電気自動車であれば太刀打ちできる。もちろん、地球温暖化対策の一環として二酸化炭素の排出を抑えるのが急務であることは分かるが、政治的な意図が働いているため、製造段階、 あるいは廃車時の処理段階での二酸化炭素排出には注意が向けられていないことも確かであろう。

 ま、それはそれとして、化石燃料に依存して資源国に振り回されるよりは、自国内でエネルギー資源を自給できる体制をつくること自体は大いに意義のあることだ。この点、日本ではもっと、海の波の力を利用した波力発電に力を入れる必要があるように思う。




 最後の4.については、正解は「品質がいい証拠」であると説明された。新芽のお茶の葉の裏には「毛茸」という細かい毛がびっしりと生えている。製造段階で取り除かれることが無いため、若い新芽で作られたお茶には毛茸が多くこれがホコリのように見えているという話であった。
 もっとも私自身は、朝食後と昼食後は「自家製ヨーグルトと豆乳を混ぜた飲料」、夕食後は『万能茶』を飲むという習慣で固定しているため、日常場面で緑茶を飲む機会は全く無い。外食時には飲むことはあるが高級ではない番茶や、回転寿司屋の粉茶ばかりなので、そもそもホコリのようなものが浮かんだ高級茶をというのを見たことが一度も無く、あまり興味がわかなかった。