じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



09月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る



クリックで全体表示。

 8月29日の日記で、半田山植物園エントランス広場にある八芒星の謎について取り上げた【写真右】。一昨日、ちょうど園長さんが入口付近に立っておられたので何のマークであるか尋ねたところ、なっなんと、岡山市章をかたどったものであるという回答をいただいた。この市章は、植物園中腹にある配水池の周りにも設置されているというお話だったので翌日見に行ったところ、確かに、円形の配水池の周りにこのマークが取り付けられていることが確認できた。岡山市に移り住んで32年半になるが、そもそも岡山市章がどういう形なのかは全く知らなかった。
 市章を見た時の第一印象としては、図案中心部は「OkaYama」の「O」と「Y」を組み合わせたものかと思ったが「Y」が由来であるとすると横棒が不要になるはず。ということでリンク先を参照したところ、「Y」のような文字は「岡」を図案化したものであることが分かった。周囲に岡山を象徴する山(石山、天神山など)を配置したものです。また、多方面への限りない発展と意欲をあらわし、白で入っている十文字は潔癖と無限の広がりを示しています。また周囲の尖った図形は星ではなく「岡山を象徴する山(石山、天神山など)を配置したもの。また、多方面への限りない発展と意欲をあらわし、白で入っている十文字は潔癖と無限の広がりを示しています。」と説明されていた。




クリックで全体表示。


2023年9月8日(金)




【小さな話題】NHK朝ドラ『らんまん』終盤の感想と結末予想

 4月から視始めたNHK朝ドラ『らんまん』も9月29日で終了予定、3週分を残すことになった。私自身が朝ドラを視たのは、2012年度後半の『純と愛』以来であった。途中で視聴意欲が低下したことはあったものの、植物の話題が多いこともあって、どうやらこのまま最終回まで見つづけることになりそうだ。

 まずは7月31日以降の内容についての感想。以下、ネタバレ満載。
  • 7月31日にも述べたように、このドラマは、朝ドラの社会的影響にも配慮しているのか、「登場人物はみんないい人。一時的には衝突することがあっても最後は良好な関係を築き、他者の存在が自分の人生を有意義にしてくれたことを感謝するようになる。」という方針が貫かれている。そのことから言えば、万太郎に出入り禁止を命じた田邊彰久教授との確執をどう解消するのかが注目されたが、最後は「田邊教授の溺死→万太郎に遺品の蔵書が贈られる」という形で収束した。「蔵書を託す」というのは、学問の世界では相手を尊敬し期待を寄せているからこそ行われる行為であり、なかなかよくできた展開であったと思う。なお実話では矢田部教授から牧野富太郎に蔵書が贈られたという事実はなく、確執は解消しなかった模様である。
  • 万太郎が東大の助手に採用されたあと、植物学として、万太郎のような研究内容研究はもはや古いという流れが出ていた。これは私も同感である。たしかに植物学の黎明期においては、いろいろな地域に生息するあらゆる植物を分類整理し、生育の特徴を観察し、新種があれば報告するというスタイルは大いに意義のあることだ。しかし、そういった知識がある程度集積されたあとは、例えば、「モミジやアサガオの葉っぱはなぜあのような形になるのか」、「蔓植物の右巻き、左巻きは何によって決定されているのか」、「花びらの数がフィボナッチ数列と関係しているのはなぜか」、というように、植物の生育のメカニズムを解き明かす方向に研究が進められなければならない。植物の分類も単なる形態上の類似性や差違ではなく、ゲノム解析に基づく進化の流れとして行われる必要があるだろう。なので、牧野富太郎の偉大な功績は、牧野が生きていた時代にこそ意味があったが、いま現在で言えば、植物学の主流にはなりえない。あくまで素人の私の考えにすぎないが、植物の新種の発見の意義は、彗星や超新星、小惑星の発見と同じレベルにとどまり、少なくとも大学のような研究機関が主要に取り組むべき課題ではなくなっているように思う。【←もちろん、彗星や超新星の発見も、その後の観測により天文学界に大きな発見をもたらすことはありうる】

 さて、連続ドラマでは、登場人物たちがその後とのように落ち着いたのかという「回収」がなされるのが一般的である。回収が不完全であると後味の悪さが残るし、あまりにも不自然な結末になるとウソっぽくなってしまう。9月8日時点で未だ回収できていないのは、
  • 槙野綾と竹雄
  • 自由民権運動家の早川逸馬。高知では拷問を受けながらも万太郎の釈放のためにウソの自白をしたが、その後はどうなった?
  • 藤丸次郎。実話では、晩年は精神病を患い病院内で没したということだが、ドラマではもっとハッピーな展開になるだろう。
 このほか、YouTubeの予想動画によると、このあと南方熊楠が登場する場面もあるらしい。実在の牧野富太郎と南方熊楠の交流については4月26日の日記でも取り上げたことがあった。お互いに敬意を払っていて何度か文通されているが、じっさいに会ったことは無かったようだ。

 さて、このドラマの結末予想だが、NHK朝ドラという性格もあり、あまり悲しい展開にはならないと思われる。現時点での私の予想は、
  • 万太郎・寿恵子一家は寿恵子が稼いだ資金で現在の練馬区大泉学園駅近くにある家に移り住む。
  • そこで万太郎は植物図鑑の完成をめざして奮闘する。
  • 65歳の時(1927年)に理学博士を受ける。
  • 寿恵子も図鑑の完成を待ち望んでいたが病に倒れる。
  • 寿恵子死亡。但し、死別のシーンはなく、ナレーションだけの「ナレ死」。なお実話では、牧野壽衛は1928年に死亡している。
  • 戦後になり、万太郎は近所の子どもたちと一緒に植物観察を楽しむ。
  • 自宅の庭に植えた「スエコザサ」を眺めながら寿恵子のことを回想。
  • 最後は、ナレーションにより万太郎の晩年の経歴と伝えた上で、万太郎も「ナレ死」。
といったところだろうか。