じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 数日前、イオンモール岡山に用事があり、岡山駅南地下道を通った。これまではさんすてからホテルグランヴィアを経由して地上の歩道を歩くルートをとっており、この地下道を利用するのは今回が初めてであった。
 興味深いのは、地下道の歩行者が左側通行していたこと。どこかに左側通行を促す表示があったのか、それとも自然の流れなのか、あるいは偶発的な原因で右側通行になることもあるのか、気になるところだ。
 1つの可能性として、ホテルグランヴィアの地下からイオンモール岡山に向かう際に左折をする場所があり、岡山駅からの歩行者は最短ルートをとろうとすると自然に左側に偏るのではないかという説明が考えられる。もっとも「歩行者は左折(右折)があると左側(右側)に偏りやすい」という法則を適用すると、イオンモール岡山から駅に向かう歩行者は逆に地下道の右側に偏りやすくなるはず(その場合、両方向に向かう歩行者がぶつかりやすくなるが)。

2022年11月17日(木)



【連載】太陽系の基本知識を更新する(22)土星(3)

 すっかり間が空いてしまったが昨日に続いて、NHK「コズミックフロント」:

●「冒険者たちが語る 太陽系のヒミツ」(2021年初回放送)

についての備忘録と感想。

 ボイジャーに続いて1997年10月に打ち上げられた探査機がカッシーニであった。この探査機の開発は1982年から開始。スクールバスと同じくらいの大きさがあり、歴代の探査機の中では最も巨大(高さ6.8m、重さ5.8t)で、12種類の観測機器と3つの原子力電池を搭載していた。
 打ち上げに成功したカッシーニは7年あまりの歳月をかけて土星軌道に投入された。ウィキペディアによれば、土星に向かう前には、金星→金星→地球→木星の順に合計4回のスイングバイを行なっている。土星への軌道投入の際には小さな氷や砂の粒にぶつかって損傷する恐れがあったため、アンテナを進行方向に向けて盾にした。その際には地球との交信が閉ざされていたがその後無事に交信を再開。その後、土星のリングの高精細の画像が送信された。
 カッシーニの探査により、
  • 土星表面に発生した巨大な雲。2万kmにも及ぶ。
  • 北極上空の六角形の雲。中心には直径2000kmに及ぶ嵐。
  • 土星の衛星を新たに6個発見。これにより土星は太陽系で最も衛星の多い惑星となった。
などが明らかになった。
 カッシーニはさらに土星のリングの氷の大きさや動きを解析した。
 リングの誕生についての有力な説の1つは、Fリングのすぐ近くをまわる衛星パンドラの形から示唆されていた。パンドラは土星の重力の影響を受けてレモンのような歪んだ形をしている。誕生直後の土星には多くの衛星が回っていたが、パンドラのように重力の影響を受けるため、表面の氷の部分が砕けて土星の周りをまわるようになる。これがリングの誕生であろうという説であった。しかし別の観測データによれば、リングを形成する氷の総質量は1.5京トンであり、45億年前に大きな衛星が砕けてできたと仮定した場合の質量よりも遙かに少なかった。そのため、小さな氷の天体が飛んできてリングになったという説が唱えられるようになった。リングの氷は投書は無色透明であったが、やがて隕石や塵が堆積して「汚れ」が生じる。そのスピードが一定であると仮定するとリングがいつ誕生したのかが推定される。現時点ではリングは少なくとも1億歳、最大で20億歳であると推定できるという。




 放送では続いて、土星の衛星の中で最も注目を集めているタイタンの話題が取り上げられた。タイタンは水星よりも大きく、土星から120万km離れたところをまわっている。タイタンに大気があるということは19世紀から推測されていたが1940年代に確認された。しかもその密度は地球よりも大きかった。
 タイタンを最初に探査したのは、パイオニア11号であった。パイオニア11号はタイタンに約36万kmまで近づいたが、分かったのは「とても寒くて冷たい」ということだけだった。
 次のボイジャー計画では、土星本体よりもタイタンが先に観測された。またボイジャー1号は天王星や海王星の観測を諦めてタイタンに向かった。その結果、大気の大部分は窒素であるが、その中にメタンが含まれていることが明らかになった。窒素とメタンは生命誕生に重要な意味をもつ。これらが混じっている気体に電気を放つと化学反応が起こりさまざまな有機物が作られることが分かっている。タイタンの大気で作られた有機物が地上に降り注ぎ、そこに水があれば生命が存在している可能性がある。
 カッシーニが搭載していたホイヘンスは2004年12月に本体から分離され2005年1月に猛スピードでタイタンに落下、パラシュートで減速しながら観測を行った。高度1万6000mから撮影された画像には川、高度8000mからは海岸線のような地形が確認された。着陸したのは平らな陸地で、岩のような氷のかたまりが見えていた。氷の角は丸くなっており水の存在が示唆された。
 カッシーニはその2年後、タイタンの北極付近に広がる黒い模様を確認。これらはメタンの海であると分かった。ウィキペディアでは、
2015年1月14日に、着陸から10周年を迎えたのを記念して成果をまとめた情報が公開された。主な成果としては、液体のメタン、エタンで出来た湖・海の発見、地球の雨のようにタイタンでは蒸発したメタンが液体メタンの雨となって降る気候であることを確認、砂漠(砂ではなく氷の表面に炭化水素が付着した物と考えられる)の発見、2番目に大きな海の深さが170mあることや、大気中にアルゴン40があり、タイタンの内部がまだ活動していることの示唆などを確認。
と記されている。

 次回に続く。