じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 ↓の記事で、ジャストシステム創業者の浮川和宣・初子夫妻登場の番組を取り上げたが、そう言えば少し前に、一太郎バージョンアップの案内が届いていることを思い出した。一太郎は1982年10月に「CP/M」用の日本語処理システム「KTIS」をデーターショウで発表して以来今年で40年となり、今回は40周年記念版として売り出されていた。
 もっとも私自身は、定年退職後はワープロソフトを使う必要が全く無くなり、もう5年以上バージョンアップを申し込んでいない。もっともATOKや、詠太に限っては今でも愛用している。
 今回の案内パンフをざっと閲覧したが、これは是非欲しいというような特徴は見出せなかった。私が希望するのは、
  • Windows7以降で非対応となったConceptSearchの復活。これは、物忘れがひどくなった私にとっては、過去に書いた文章を検索する時に大いに役立つ。
  • 寝たきりでも簡単に入力したりファイル閲覧ができるような、要介護者向けワープロソフトの開発。
どちらも市場規模が小さいので、実現は難しそうだが。


2022年1月28日(金)



【小さな話題】1月に視たTV番組から(3)「変かんふうふの浮川和宣・初子夫妻」「グレートレース 頂上決戦!トレラン夏の陣〜奥信濃100〜」

 昨日に続いて1月に視たTV番組(昨年録画した番組の再生を含む)の感想。
  • 【NHK-BSP 2022年1月15日放送】 ノーナレ 「変かんふうふ▽コンピューター史に残る伝説の夫婦の物語」
     ワープロソフト「一太郎」の開発者として知られる浮川和宣・初子夫妻が登場された。
     「一太郎」のユーザーということもあって浮川夫妻のご活躍については以前から存じ上げていたが、今回の放送では、

    1. 英文のキーボードを使って日本語入力をする際、日本人なら誰でも教わっているローマ字入力を採用したこと、日本語では殆ど使わないスペースキーに漢字変換機能を与えたこと。
    2. 同音異義語の変換候補の優先順位を実用性の高い順に表示したこと【←たぶん、変換の学習機能も含む】
    3. マイクロソフトの攻勢により、覇権争いに敗れたこと
    4. 当初はビューワーとして登場したiPadを思考ツールとして活用するための手書き入力のアプリを開発したこと。この技術はタブレットを使った学校教育にも活かされている【←長谷川の理解のため不確か】

    といった話題が取り上げられていた。

     日本語ワープロの開発については2021年9月25日に、

    『プロジェクトX4Kリストア版』「日本語ワープロ」

    で取り上げたことがありここでは繰り返さないが、そう言えば、「一太郎」と覇権争いをしていた「松」は、確かファンクションキーの押下で変換するようになっていた。変換キーとしてスペースキーに着目したのは「一太郎」が最初であったかもしれない。
     放送の中で浮川さんが言っておられたように、ワープロの普及後、漢字の書き方を忘れてしまった日本人が増えている。その罪滅ぼしというわけでもないとは思うが、浮川夫妻は2009年にジャストシステム退社後、新たに株式会社MetaMoJiを設立し、手書き入力を主体とした授業支援アプリの開発に取り組んでいるという。

     タイトルにもある「変換」というのは日本語ならではの素晴らしい発明であるように思う。この変換機能を身につけたことで、日本人は30年前より遙かに賢くなっており、文章作成&発信能力も格段に上達したはずだと思われるのだが、そのわりに日本の科学技術や産業が顕著な発展を見せていないのはなぜだろうか? それとも安易に予測変換ばかりに頼って、文章を創造する力を失ってしまったのだろうか。

  • 【NHK-BS1 2022年1月23日再放送放送(2021年11月21日初回放送)】グレートレース 「頂上決戦!トレラン夏の陣〜奥信濃100〜」
     途中から録画したので開催場所が分からなかったが、あとで調べたところ、志賀高原と野沢温泉のあいだにある木島平周辺であることが分かった。
     実際にレースが行われたのは2021年8月28日から29日であり、各選手は暑さや湿気に悩まされていたようであった。100K男子の上位の結果はこちらにある。 。私が存じ上げているお名前は飯野航さんのみであったが、今回は10位となった。トップになった下家悟さんは無名の選手であったらしい。
     私がスゴイと思ったのは、262位 15時間25分でゴールした月岡金男さん(83歳)であった。そう言えば少し前、東京・池袋のホテルで男性(82歳)が一緒に入室した女性(24歳)に刃物で刺されて死亡するという事件があったが、同じ80歳代でもいろいろな人生があると思わざるを得なかった。

次回に続く。