じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



11月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る



 11月7日の夕刻はよく晴れており、西の空に月齢2.5の月と金星が輝いていた。このあと11月8日の午後には金星食となるが、日中のあめ観察は難しい。8日の夕刻にはかなり接近した状態で見えるはず。

2021年11月08日(月)



【小さな話題】今でもできた!Windows7からWindows10への無料アップグレード

 週末に、Windows7を搭載したノートパソコン2台を無料でWindows10にアップグレードした。
 2015年にWindows10がリリースされた後、2016年7月29日までという期間限定で、Windows7やWindows8.1からの無償アップグレード期間が設けられていたが、その期間はすでに終了しており、今の時点でのアップグレードは当然有料になったと思い込んでいた。じっさい、アップグレードに必要な商品は16000円くらいから発売されているようだ。
 ところが、もう少しネットで情報を集めていると、どうやら、2016年7月29日までで打ち切られたはずの無償アップグレードサービスは2021年11月の時点でもまだ存続しており、機器が条件を満たしていれば、5年前と同じようなやり方で最新のWindows10に乗り換えることができると判明。さっそく手持ちの2台のWindows7搭載のノートパソコンをアップグレードしてみたところ、特に問題なく完了することができた。

 さて、まず1台目のアップグレードだが、これは厳密に言うとリカバリに相当している。某家族が使っていたWindows10のノートパソコンが、なぜか、起動してもサインイン画面が現れない(←Windows自体は起動できているようだ)という故障に見舞われ、私のほうで引き取ったマシンであった。突然モザイク模様が現れるとか、突然青画面の自動修復モードに入るといった場合はハード的な損傷が原因として考えられるが、このマシンの場合はそのような症状が無い。おそらく、バッテリーのみで使用していた時に、長時間の大規模アップデートが行われ、その途中でバッテリー切れになってしまってレジストリのどこかに異常が発生したと推測される【←それにしても「自動修復モード」が成功した試しは一度もない】。
 ということで、ネット上で解説されている各種の修復方法を可能な限り試してみたが、どうにもこうにもサインインには至らない。とうとう諦めて内蔵されているハードディスクのリカバリに踏み切ったのだが、このマシンはもともとWindows7搭載マシンであり、その後Windows10に無償アップグレードされたのであったため、リカバリには成功したが、回復できたのはWindows7の初期状態であった。
 リカバリ後に直面したのは、デフォルトで使用可能な唯一のブラウザである「Internet Explorer」からネットに繋がらないという問題であった。ハード的には問題が無いのでネットでいろいろ調べたところ、どうやら、「インターネットオプション」のデフォルトの設定にチェック漏れがあることがわかりその部分を修正したところ無事に開通。このあとは、上掲のリンクに接続し、無事にアップグレードすることができた。

 もう1台のほうは、知り合いから譲り受けた15.6インチのノートパソコンであったが、Windows7搭載であり、また私自身はWindows10のノートパソコンを持っていたので、あまり使い道がなく放置してあった。唯一の利点は、DVDドライブ内蔵でありしかもノートパソコンとしては大型のディスプレイがついていたことで、そのDVDドライブを「リージョン3」に設定して、韓国盤の『冬のソナタ』(英語字幕つき)を再生することができることであった【←といっても、冬ソナのノーカット版を視たいと思うことは滅多に無い】。

 上掲と同じ方法でWindows10へのアップグレードを行ったところ、途中で、個人データやアプリを残すかどうかという選択画面があった。最初は「残す」を選択したのだが、2つほどアンインストールが必要なアプリが見つかり、そのうち1つはすぐに完了できたが、もう1つは「手動でアンインストール」が必要と指示されているものの、どのフォルダにそのアプリがあるのかが分からなかった。ということで「個人データとアプリをすべて消去」という選択に切り替えたのだが、これは大失敗であった。Windows10には無事にアップグレードできたのだが、上記の韓国盤『冬ソナ』を再生するためのアプリが削除されてしまい、もはや視聴できなくなってしまったのである。そう言えばノートパソコンで市販のDVD映画などを再生するには、何らかのアプリをインストールしておく必要があったことを思い出した。といっても、その再生ソフトが何であったのかは不明であり、再インストールするためのディスクも手元に無いため、けっきょく、アップグレードしたものの、何もメリットは得られなかった。韓国盤冬ソナは、当面、視聴不能となってしまった[]。ということで、当面は予備のパソコンとして保管しておくことにする。
追記]その後、Microsoftのストアから無料のDVDプレーヤーをDL&インストールしたところ、めでたく韓国盤『冬ソナ』(英語字幕つき、もちろんノーカット)を再生することができた。もっとも、新規に購入したデスクトップパソコンにリージョン3に設定したDVDドライブを外付けしても同様に視聴できたので、わざわざノートパソコンで視聴する必要は無くなった。

 それにしても、無料アップグレードができることを知らず、お金を払ってWindows7からWindows10にアップグレードした人からは、お金を返せと言ってこないのだろうか。とはいえ、上記の1台目のノートパソコンのように、何らかのトラブルでリカバリを実行したユーザーの場合、Windows7やWindows8.1に戻されてしまったマシンを再度Windows10にアップグレードするたびに有料のソフトを買い直さなければならないというのは負担が重すぎるだろう。

 もっとも、最近では、Windows10のノートパソコンは、1万円台、比較的高機能のメーカー品でも4万円台から購入できるようなので、古くて重く、しかもバッテリーの劣化が進んでいると思われるマシンを、アップグレードしてまで使い続けるメリットはあまり無いようにも思える。