じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 今年は金木犀の花が咲かず、ローカルニュースでも話題になっていた。岡大構内の金木犀を時折チェックしているが、最近によてようやく花芽のようなものが出現していた。11月上旬に開花の可能性がありそうだ。なお昨年は10月14日にはすでに開花し、10月24日には雨で落花していた。

2021年10月28日(木)



【連載】パソコンソフトで「じぶん更新」(3)画像着色ソフトその後

 昨日に続いて、パソコンソフトの苦労話。まず、昨日、

CODIJY Colorizer Pro

で、シリアル番号を入力すると、直後に「ご購入ありがとうございます」というメッセージが出て登録が完了したように見えるが、しばらく経つとリセットされて、またまた試行版に戻ってしまうという現象について。

 当日の日記にも追記したように、この件と、バージョンアップが無料なのかどうかを問い合わせたところ、8時間後にご回答をいただいた。サポート体制は万全であるようだ。
 このうちバージョンアップに関しては、「新バージョンはすべて無料でご利用いただけます。新バージョンが利用可能になると、ソフトウェアがあなたに通知します。」ということで安心したが、いっぽう、シリアル番号の入力については、メールで案内された通りに入力しても、相変わらず、試行版へのリセットが繰り返されてしまった。
 ここで以下の可能性を気づいた。私が通知されたシリアル番号というのは、販売元からのメールに記されていた、
本製品をお使いになる場合は、下記のシリアルナンバーの入力が必要です。

CODIJY Colorizer Pro:1234567-8901234-5678901-abcdef-ghijklm-nopqrst-uvwxyz0-1234567
というものであり【上記の文字列はあくまで架空のもの】、私は「CODIJY Colorizer Pro:」という部分を含めた文字列がシリアル番号だと思い込んでいたのだが、もしやこれは単なる製品名の確認であり、本当のシリアル番号はその部分を除いた「1234567-8901234-...」だけの文字列ではないかとふと思いつき、その文字列部分だけを入力したところめでたく登録が完了できた。

 慣れている人ならそんなことは当たり前だと思われるかもしれないが、私の日本語の理解から言えば、「下記の」という行に「CODIJY Colorizer Pro:」という文字列があるなら、それを除いた部分だけがシリアルナンバーになることは思いつかなかった。

 この誤入力の件は、メーカー側の処理方式にも問題があるように思われた。このソフトの登録画面は、どうやら間違ったシリアル番号を入れても、形の上では「ご購入ありがとうございます。再起動してください。」というメッセージで応答され、しばらくの時間は登録されたような状態に変化する。通常、銀行のオンラインサイトとかショッピングサイトでは、パスワードを誤入力すると瞬時に「パスワードに誤りがあります」というフィードバックが行われるのでユーザーはその時点でエラーに気づく。なのでそれに慣れているユーザーは、「ご購入ありがとうございます」というメッセージが出れば、当然、登録が成功したと思い込んでしまうはずだ。実際は、しばらく経ってシリアル番号であることが判明すると自動的に試行版にリセットされる仕組みになっているようである。ここはいったん「シリアルナンバーを確認しています」というメッセージを出すべきかと思う。

 ところでこのソフトだが、そもそもどういう人たちを購買層として想定しているのだろうか? 昨日も述べたように、私自身の購買動機は「昭和30年代の思い出が多い私にとっては、モノクロ写真を着色するという機能が魅力的」ということであったのだが、私のアルバムでは、白黒で撮影した写真というのは概ね1960年代までで、大学に入学した1971年以降の写真はすべてカラープリントになっていた。つまり、子どもの頃の写真が白黒になっている世代というのは、大ざっぱに言って1969年以前に生まれた人であり、すでに50歳代以上ということになる。しかも、着色をするためには、それらの白黒写真をスキャナで読み込むか、スマホで撮影して画像ファイルを作る必要がある。私自身は定年退職後に、すべてのプリント写真の画像ファイル化を完了しているが、そこまで手間暇かけて昔の写真を発掘・加工しようという人はそんなに多くは無いだろう。となると、技術的にはすぐれた製品であってもそんなに多くは売れないはずだ【←だからバーゲンセールの対象になった?】。

 1つ考えられるのは、日本以外の国、1970年代以降もまだまだカラー写真が普及していなかった国では、着色に興味を持つ人たちがたくさんおられるのではないかということ。例えば、中国では、かつては、白黒の記念写真を絵の具で着色してカラー化するビジネスが成り立っていた時代があった。グローバルに見れば、けっこう販路があるのかもしれない。

 あと、このソフトはどうやら、塗り絵に近いような機能であって、AIで自動的に着色するというところまでは至っていないようである。最近では、明治初期に撮影された写真をAIで着色する技術も進んでいるということなので、もうしばらく待てば、自動着色機能を備えた廉価版ソフトが発売されるようになるかもしれない【←但し、開発が遅れれば遅れるほどそれを欲しがる世代はますます高齢化していって、せっかくのソフトが販売されても、使いこなせなくなってしまうかもしれない】。

 不定期ながら次回に続く。