じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



09月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る


 少し前、ローカルニュースで、今年の10月からハレカハーフという、高齢者・障害者を対象にした路線バス・路面電車の運賃半額割引が始まることを知った。さっそくネットで申し込んだところ、写真のようなカードが送られてきた。これで岡山市内、もしくは岡山市内を起点とする殆どの路線バスは半額で乗ることができるようになった。
 もっとも、私自身は普段殆どバスを利用しない。市内の移動は殆ど自家用車か徒歩。またコロナ禍のせいもあり、ここ2年間でバスに乗車したのは一度きりに過ぎない。今後も、何か利用計画を立てない限りは殆ど利用の見込みがなさそう。当面考えられるのは、片道だけバスに乗車して徒歩で戻る、もしくは徒歩で8000歩歩いた時点でバスで戻るというようにウォーキングと組み合わせて利用すること。後楽園の紅葉を眺めに行く時などに利用してみたいと思っている。


2021年9月28日(火)



【小さな話題】マジカルナンバー その数字(かず)にはワケがある

 6月11日にNHK総合で放送された、

マジカルナンバー その数字(かず)にはワケがある

についての感想と考察。9月8日の日記にも記したが、8月から9月、NHKでいくつかの雑学バラエティー番組が開始されているのだが、2回目以降がいつ放送されるのかが全く不明のものが多い。この番組も、レギュラー番組に昇格するのかどうか不明であるが、面白い内容ではあった。取り上げられた話題は以下の通り。
  1. 七輪の「七」とは何か?
  2. 人間の大人には約206個の骨があるが、子どもは何個?
  3. クレジットカードや自動販売機、モナ・リザには共通する世界で最も有名なマジカルナンバーは?
  4. 回転寿司店の数値分析
  5. 競技用プールの長さは何メートルか?

 まず1.の七輪は、「調理に十分な火力を得られる炭の値段が7厘だった」が正解とされた。ウィキペディアでは、このほかに、
  • わずか7厘(重量単位)の重さの木炭で十分な火力を得ることができたことから
  • 下部の炭火を受ける皿に7つの穴があったことから
という説もあり、「語源は、諸説あるがはっきりしない。」とされていた。

 次の2.の骨の数は、子どもは約305個で大人より多いと説明された。理由は成長するにつれて骨が合体するから(子どもの骨は成長の妨げにならないように小さい骨に分かれているから)、であった。具体的には、頭の骨は大人2個に対して子どもは25個、 手の骨は大人27個に対して子どもは46個など。子どものほうが骨の数が多く体が柔らかいことで、スポーツ種目によっては大人より有利に働くことがあると指摘された。そう言えば、東京オリンピックのスケボーでは若い選手が活躍していた。

 3.は、クレジットカードの縦横比、自販機の高さと幅の比、モナリザの顔の縦横比がいずれも1:約1.6になっており、これは黄金比を反映したものであると説明された。なお黄金比は正確には 1 : 1.6180339887…であり、私の身近なところでは、ディスプレイのアスペクト比(1920×1200)、デジカメの写真の縦横比などがある。なお、アジア人の顔の縦横比については、黄金比よりも白銀比のほうが適しているという説もあるようだ。また、こちらによれば、自動販売機の高さの標準は1.830mだが、幅については87cm、100cm、116cmなどがあり、黄金比にマッチするのは157.5cmのタイプであって、黄金比でなければならないという必然性はそれほどなさそうに思えた。

 4.の回転寿司の話題では、15〜59歳の大人が食べる平均皿数は9.5個(19貫)レーンの速度が秒速9.5cm、レーン一周はおよそ15分、といった数値が紹介され、お客の食事スタイルに合わせて精密な数値分析が行われているというような話であったが、最近では、レーンは客席の列ごとに分割されているし、またタブレットで随時注文できるため、レーンに並べる寿司ネタについてはそれほど細かく分析しなくても構わないような気がする。

 最後の5.の競泳用プールの長さは、50m2cmであると説明された。この数値はルールブックにも記載されており、番組スタッフが実際に測ってみても50m2cmであった。理由は、タイムを測定するタッチパネルが両端に取り付けられておりその厚さが1cmずつであるためであった。このタッチ板は1964年の東京オリンピックから正式に採用されたという。

 タッチパネルが1cmずつ突出しているということは、スタート台も1cmぶんだけせり出しているものと思われる。もっともスタート台は水面より高い位置にあるため、選手がスタート台から水面に落下するまでの距離は直角三角形の斜辺の長さになる。同じ落下地点までの距離はタッチパネルからの距離よりも若干長くなるはずだ。

 もう1つ、競泳には50m、100m、...1500mといった種目があるが、例えば50mの競泳の場合、選手はぴったり50mを泳ぐわけではない。なぜなら、スタートは足のつま先がスタート台から離れた時から計測が始まるが、ゴールは指の先がタッチパネルにタッチした瞬間とされているからである。指の先がタッチした瞬間、足のつま先は身長と腕の長さの分だけゴールから離れており、まだ50mには達していない。リレーの場合、この差は選手が交代するたびに生じるので、4×100mのリレーで各選手が泳ぐ合計の長さは、選手1人が400m泳ぐ距離よりも、各選手の身長のぶんだけ短くなるのではないかと思われるが、そのことを誰も指摘しないのはなぜだろうか?