じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 各種報道によれば、岡山県に出されている緊急事態宣言が6月20日をもって解除、これに伴い、現在臨時休園・休館されている施設が通常の運営に戻されることになった。対象施設の中には、私がウォーキングコースとして利用している半田山植物園のほか、近隣では「こどもの森」がある。
 この日記で何度も書いているが、そもそも半田山植物園やこどもの森を閉鎖しても感染拡大防止には何の効果もない。むしろ、高齢者の健康増進活動や子どもの遊び場を奪うことで、免疫力低下を招いているように思う。といっても、事なかれ主義の中では、この種の屋外施設の閉鎖が感染防止に有効であったかどうかは検証されないまま終わってしまいそう。

2021年6月18日(金)



【連載】「新型コロナ 全論文解読2〜AIで迫る 終息への道〜」その4 大雨警報と緊急事態宣言/私自身は2回目の接種を完了したが...

 昨日の続き。

 まず、私自身は、6月17日に2回目のワクチン(ファイザー)の接種を完了した。これまでのところ、注射した左肩[]の痛みがあるが、腕が持ち上がらないほどではない。18日朝の体温は36.4℃で、私の平熱に比べると0.5℃ほど高いようだ。1回目の接種後は、翌日と1週間後のあたりで軽い偏頭痛があったが今回は今のところ無し。このまま無事に経過してほしいところだが、副反応が全く無いとすると、本当に抗体が作られているのかむしろ不安になってしまう。
]医師によると、2回目の接種は1回目と同じ側にすることが定められているという。ネットで検索したところ、こちらに、
接種する腕は、接種部位の疼痛に備えて、利き手ではない側に接種することが望まれます。ファイザーの臨床試験のプロトコールでは、接種は利き手ではない腕に接種することになっていましたので、2回目の接種も1回目と同側が望ましいと考えられます。ただし、1回目の接種部位に著明な局所反応を認めた場合、2回目は反対側に接種することも可能と思われます。
という記述があった。

 さて、番組ではウイルスの変異に関連して、「もしも今後、さらにワクチンが効きにくい変異ウイルスが現れたらどう対処するのか」という話題が取り上げられた。すでに、製薬会社各社はその対応について研究が勧められている。その1つは、ワクチンの接種回数を3回に増やすという「ブースターショット」で、これにより抗体を増やして変異株への効果を高めようとするものだ。もう1つは、ワクチンに使うウイルスの遺伝情報を変異株の遺伝情報に書き換えるという「修正ワクチン」による対応である。
 「修正ワクチン」は、理論上、ウイルスがどのように変異しても対応可能であるように思われるが、すでにそういう技術が確立しているということは、同時に、悪意を持った人や機関が、新種のウイルスを造りだして敵国にばらまくという手段にもなりうるように思う。あるいは、そういった研究の途中で何らかのミスが起こり、知らぬ間に市中に広がってしまうというリスクもある。何百年も経たないうちに、こうした人為的ミスで人類が滅亡する危機というのも無いとは言い切れない。

 番組の終わりのところでは、「日本の感染状況 今後どうなる?」という話題が取り上げられた。この番組が製作されたのは3月〜4月上旬のころと推測されるが(放送は6月5日。地上波による別の放送は5月?)、こちらのグラフが示すように、この時点ではまだ第四波が始まりかけた頃であった。周知のように、その後、第三波を上回る規模の感染が拡大。特に、私の住んでいる岡山県では、過去最多となる感染拡大が起こり、全国で10都道府県となる緊急事態宣言対象区域に指定されてしまった。
 最近の予測では、なんと言ってもワクチンの有効性が重要なファクターになる。すなわち、N501Yの感染力増加と、E484Kによる免疫逃避の力をどのくらい織り込むかというのがシミュレーションの基本となる。(4月製作時点での)番組によれば、昨年4月の緊急事態宣言相当の社会的制限をかければ、東京都の新規感染者数は1000人前後で推移すると予測されている。




 ここからは私の感想になるが、上にも述べたように、全国の新規感染者数は一部地域を除いて減少傾向が見られるようになり、10都道府県に出されている「緊急事態宣言」について政府は6月17日、沖縄を除く9都道府県で解除し、このうち東京や大阪など7都道府県は「まん延防止等重点措置」に移行することを決定した。このところ、新規感染者数は岡山県全体で1ケタ、岡山市ではゼロとなる日が増えており、ひとまず安心できる状態となった。

 もっとも、私は未だに、緊急事態宣言の効果については腑に落ちないところがある。専門家による精密なシミュレーションに異論を唱えるわけではないが、何かもっと別の要因が大きく働いており、「宣言」は現象を後追いしているだけのような気がしてならない。仮に新規感染者数が、宣言とは独立して、増減の波を繰り返していたとする。ある程度の数が増えた段階で宣言を発すれば、その後しばらく経ってピークが過ぎいずれ減少につながる。なので、表面的には「宣言を出したから減少した」という因果関係があるように錯覚される。これは気象現象についても言える。大雨警報が出された時点で降水量は増加するが、じきに雨は小降りになる。しかし、大雨警報という宣言を出したおかげで雨が止むわけではあるまい。要するに、コロナの緊急事態宣言は、大雨警報と同じように「予報効果」はあるが、それによって感染拡大が防止されたのかどうかはイマイチ不明なところがある。

 あくまで素人の私の勝手な推測だが、感染者数が直線的に増減するのではなく、波のような増減を繰り返すのは、ブースター効果のような働きがあるためではないだろうか。市中にある程度の感染者が増えると当然新規の感染者も増えるが、同時に、一定の量のウイルスに晒されることで、多くの人の免疫力が一時的にアップし、拡大を抑えるという可能性も無いとは言えない。ま、そうは言っても、変異ウイルスの影響は未知であり、本日朝も、インドネシアでは、中国製のワクチンを接種済みの医療関係者が変異ウイルスデルタ株にに感染したというようなニュースが伝えられている。2回の接種を完了した私自身もまだまだ安心はできない。